「JBL PROFESSIONAL Eon206P」製品レビュー:スピーカーとミキサーがセットになったポータブルPAシステム

JBL PROFESSIONAL Eon206P

REVIEW by 西川文章 2016年4月27日

EON206P

JBL PROFESSIONAL Eon206Pは、2本のスピーカーとパワード・ミキサーがセットになったポータブルPAシステムです。運搬時はスピーカーとパワード・ミキサーを連結させ、ハンドル部分を持って楽に運ぶことができます。それではレビューしていきましょう。

多彩な入力端子を備えたミキサー
広範囲に均一な音を届けるスピーカー

Eon206Pを連結させた際のサイズは604(W)×442(H)×263(D)mmとコンパクト。少し大きめのボストン・バッグぐらいのイメージでしょうか。重さは11.5kgと軽量なので片手で持ち上げることができます。台車やキャリーに乗せれば、電車での移動も可能でしょう。軽自動車のトランクにも簡単に収納できると思いますので、移動する場合のスペース確保に悩まされることは無さそうです。

セッティングも簡単で、音響機材の扱いに慣れていない方でも問題なく行えるでしょう。ミキサーとスピーカーを分離させて付属のスピーカー・ケーブルでつなぎ、電源を入れればすぐに音を出せます。スピーカーの底面にはポール・マウント用の穴があるので、別途用意したスピーカー・スタンドにマウントすることも可能。アンプの出力が160W(80W×2)と大きく、カフェやレストランなどでのミニ・ライブ、パーティでの司会や店頭イベントなど、小規模PAシステムとして十分に活躍してくれます。

ミキサーの入力は合計6chで、モノラル×2(XLR/TRSフォーン・コンボ)とステレオ×2系統(TRSフォーン、RCAピン、ステレオ・ミニ)を装備。モノラル入力はスイッチ切り替えで、マイクと楽器類、どちらをつないでも使えます。また、高域と低域用のトーン・コントロールのほか、リバーブも付いており、各ツマミで音質調整が可能。リバーブにはON/OFFスイッチがあるので、司会やカラオケなどといったケースで臨機応変に対応できますね。ステレオ入力には多彩な端子が用意されていて、変換端子を使用することなく、さまざまな機器を直接接続できて便利です。さらに、入力信号をルーティングして出力するモニター出力(RCAピン)も装備。モニターが必要な場合などのPAシステム拡張にも使えますし、演奏を録りたい場合には、ここにハンディ・レコーダーなどを直接接続すればそのまま録音することも可能です。

スピーカー部は6.5インチの低域ドライバーとネオジム磁石で駆動する1インチのツイーターを搭載した2ウェイ方式。また、JBL PROFESSIONAL製のトランスデューサーを実装しているので、高品位なサウンドを出力できます。指向性は100°(水平)×80°(垂直)で、最大音圧レベルは113dBとなっているので、広範囲に均一な音を届けられます。

 

解像度が高く奇麗な高音域
ホール・タイプで響きが美しいリバーブ

それではAPPLE iPhoneをCh 5/6のステレオ・ミニ入力につないで音楽を流してみます。予想以上に音質のクオリティが高く好印象。ウーファーが6.5インチなので低音が物足りないかと思いましたが、なんのその。十分な量感で再生されていましたし、特に高音域の解像度が思った以上に奇麗で驚きました。いかにもJBLサウンドといったところで、満足度の高い音質になっています。

それから、音量を徐々に上げていったところ、カフェなどでの規模のライブには十分な音量が出ていることを確認。また指向性が広いので、空間へ均一に音が届けられている印象です。マイクのセットアップも簡単で、モノラル入力につないでゲインをマイクに切り替え、ボリュームを上げるだけでOK。1つのツマミでボリュームのコントロールができるので、非常に分かりやすく簡単です。チャンネル・ボリュームを最大にしてマスター・ボリュームを絞り気味にし、マイクで声を出すという少々むちゃなセッティングで試してみましたが、ひずむことなく再生されました。PA知識の少ない方でも操作は簡単だと思います。またリミッターが付いているので、間違った操作で大音量を発生させてもスピーカーを保護してくれます。

リバーブは癖が無く、扱いやすいホール・タイプの美しい響きで、かかり具合の調節も1つのツマミを回すだけなので、簡単かつ広いレンジで行えました。

§

多彩な入力端子を搭載し、セットアップも操作も簡単な本機。リバーブなどのライブに必要な機能が付いている上、コンパクトで軽量のため持ち運びがしやすいです。小規模PAシステムとしての活躍のほか、既存のPAシステムの拡張としても有用。例えばDJモニターなどの増設用に置いておくなど、いろいろな場面で役に立ってくれそうですね。

 

▲ミキサーのコントロール部。Ch 1/2はモノラル入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)で、トーン・コントロール(高域/低域)のほか、リバーブ、マイク/ラインの入力レベル切り替えスイッチを搭載している。ステレオ入力はCh3/4(TRSフォーン、RCAピン)とCh5/6(ステレオ・ミニ)の2系統を用意。なお、右下にはモニター出力(RCAピン)が装備されている

▲ミキサーのコントロール部。Ch 1/2はモノラル入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)で、トーン・コントロール(高域/低域)のほか、リバーブ、マイク/ラインの入力レベル切り替えスイッチを搭載している。ステレオ入力はCh3/4(TRSフォーン、RCAピン)とCh5/6(ステレオ・ミニ)の2系統を用意。なお、右下にはモニター出力(RCAピン)が装備されている

 

▲運搬時にスピーカーとミキサーを連結させた状態

▲運搬時にスピーカーとミキサーを連結させた状態

製品サイト:http://proaudiosales.hibino.co.jp/information/3235.html

サウンド&レコーディング・マガジン 2016年4月号より)

JBL PROFESSIONAL

Eon206P

オープン・プライス(市場予想価格:57,000円前後)
※表示している価格はニュース掲載時点のものです。また税込/税抜についてはメーカーの表示したものに準じて記載しています。

【SPECIFICATIONS】
▪スピーカー構成:6.5インチ低域ドライバー+1インチ高域ドライバー ▪クロスオーバー周波数:2.2kHz ▪周波数特性:64Hz〜22kHz ▪最大音圧レベル:113dB(ピーク) ▪クラスDアンプ:160W(80W×2) ▪指向性:100°(水平)×80°(垂直) ▪消費電力:30W ▪エンクロージャー:ポリプロピレン製 ▪外形寸法:604(W)×442(H)×2 63(D)mm(連結時) ▪重量:11.5kg

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