私の好きなWAVESプラグイン vol. 3

We Want WAVES by サウンド&レコーディング・マガジン編集部 協力:メディア・インテグレーション 2020年3月9日

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 エンジニア/クリエイターに、お気に入りのWAVESプラグインに関するアンケートを実施! 現場目線で本当に愛されているプラグインは、一体何なのだろうか? 各人の使用状況やこだわりとともに紹介していこう。

Hiro

【Profile】2010年からプロデューサー/エンジニアとしてのキャリアを開始。Crystal Lake、HONE YOUR SENSE、Unlucky Morpheusなど、国内メタル・シーンで活躍するバンドの作品を数多く手掛けている。

【Profile】2010年からプロデューサー/エンジニアとしてのキャリアを開始。Crystal Lake、HONE YOUR SENSE、Unlucky Morpheusなど、国内メタル・シーンで活躍するバンドの作品を数多く手掛けている。

Renaissance Axx

 
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 屈強なギターの音の壁を生みだせる理想のプラグインです。音の密度を高めて、分厚い整合感のあるパワフルなギター・サウンドを簡単に得ることができます。特に極端にドロップしたギター・チューニングの際のミュート奏法では、低域が極端に膨れ上がる場面が多々ありますが、そんなシーンで全体をタイトにまとめて一貫した演奏に聴こえるようにしてくれるところが、このプラグインの真髄です。EQで削り取って軽くするのではこのまとまりは決して得られません。色付けが無くて音質も良く、演奏で得たダイナミクスを自然に収めることができるのが特筆すべき点です。ギターのバッキングをまとめたバスやギター・ソロとの相性も抜群。極端なセッティングにしても決してクリップしないので、繊細にコントロールするというよりも、大胆に操作をしてラウドなサウンドを得る使い方がお勧めです。

 

L1 Ultramaximizer

 
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 歌やドラムのオーバー・ヘッド、ベースをまとめるのに重宝しています。直感的な操作で、簡単にまとまりがあって抜けの良いサウンドを得ることができます。音質は奇麗過ぎず、適度な粗さが加わって抜けが良く、パワフルな質感で仕上がるのでメタルやロックと相性が良いんです。大胆につぶして目の前に迫るようなゴツい存在感を出すこともできれば、飛び出たところだけを抑えて演奏のダイナミクスを生かすような繊細な音作りもできます。ベースのように常に一貫した低域で楽曲を支えてもらいたい場合には、暴れることなく良質なサブをキープできるので特に有効です。同時にベースの刻みも自然にまとまりを出すことができるため、演奏が激しい場面では楽曲に一貫したビート感をキープできます。色付けがあるので、エフェクター感覚で音作りの味方にするのがよいでしょう。

 

林憲一

【Profile】ビクタースタジオ出身のフリーランス・レコーディング・エンジニア。近年ではmiwaや石崎ひゅーい、DISH//、村松崇継などの作品に携わっている。

【Profile】ビクタースタジオ出身のフリーランス・レコーディング・エンジニア。近年ではmiwaや石崎ひゅーい、DISH//、村松崇継などの作品に携わっている。

Scheps Omni Channel

 
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 ミキシング・エンジニアのアンドリュー・シェップスが手掛けるチャンネル・ストリップScheps Omni Channelは、非常に自由度が高く使い勝手の良いプラグインです。順番を自由に変更できる6つのセクション+マスター・セクションで構成されていて、きめ細かく倍音を調整できるSATURATION、4バンドながらどのバンドでも20Hz〜20kHzをカバーするEQ、VCA/FET/OPTの3種類から選べるCOMP、2系統を用意しトータル・アウトプットも備えるDS2、ほかのWAVESプラグインを挟めるINSERTが気に入っています。モデリングものではないので音色に色付けが無いのも特徴の一つです。ボーカル処理の必須アイテムで、ここのところ左からPRE、GATE(オフ)、COMP、INSERT、EQ、DS2の順に入れ替えて使用しています。

 

Manny Marroquin EQ

 
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 4度もグラミー受賞したミックス・エンジニア、マニー・マロクィンが手掛けるプラグイン。周波数ポイントごとに6台のハードウェアEQの良いところ取りをしています。FREQ1からFREQ3では周波数ポイントが重なっているので一方で上げながら他方で同じポイントを切るという使い方も可能です。個人的に気に入っているのがAVALON DESIGN 2055を再現したというFREQ 4。生ピアノ、ストリングス・セクションなどで生録音した楽器のエア感を操作するのに、あの2055っぽいシルキーさを求めて20〜25kHz辺りをいじっています。

 

飛澤正人

【Profile】Dragon Ash、HY、GACKT、SCANDALなどの作品を手掛けてきたエンジニア。VRやサラウンドに対応したPENTAGLE STUDIOを設立して、従来の2ミックスでは表現できないサウンドを追求している。

【Profile】Dragon Ash、HY、GACKT、SCANDALなどの作品を手掛けてきたエンジニア。VRやサラウンドに対応したPENTAGLE STUDIOを設立して、従来の2ミックスでは表現できないサウンドを追求している。

EMI TG12345

 
tg12345
 

 Abbey Road Collectionに収録されているEMI TG12345。デジタル録音された音源はクリーンで自然ですが、サウンドの熱量が足りないことがあります。そんなときにTG12345を使用しているんです。コンプレッションの効き具合が独特で、これ以上無いほどパワフル。そして唯一無二の潰れ方をします。普段の使い方はMIXをまず100からスタート。スレッショルドが無いので、UREI 1176のようにINPUTレベルでリダクション具合を確認。HOLDでつぶれ具合を調整します。RECOVERYは1か2に設定し、MIXでドライ音とコンプ音とのミックス・バランスを調整。最後のパラレル・コンプレッションの使い方が肝で、サウンドになじませながら音源に熱量を加えます。DAW全盛の現代にこそ必要なプラグインです!

 

星野誠

星野

Waves Tune

 
Tune
 

 Waves Tuneは主にメイン・ボーカルの編集作業で使用しています。第一に、音質が気に入っていますね。使い慣れていることもあり思い描くニュアンスを具現化しやすいので重宝しています。
 
 
 
 

藤原暢之

藤原

CLA MixHub

 
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 かなり気に入っているプラグインで、最終マスターはもちろん、ドラムなど各楽器のマスターやボーカルにも使っています。パキっとした中に少し“モワッ”というか、“ドロン”とした中低域がある感じが最高です。以前のマシン・パワーでは使える数がかなり限られていたので、どれに使うか見極めて1つか2つだけ使っていましたが、最近はあまり気にせずにこの質感が欲しい楽器や歌にたくさん使えるようになりました。

 

Renaissance Vox

 
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 初期からある定番プラグインで、最初にWAVESプラグインを手に入れたときからずっと使っています。設定できるところが少なく、かなりシンプルなので使いやすいです。ボーカル処理の最終段によく使っています。激しい曲調では少しハードに、シンプルでゆったりした曲調ではCompを少し緩めにすることが多いです。中低域の質感が、名前の通り歌にぴったり。Gateのキレも外せないポイントです。丁寧に設定してあげると、そのキレの良さでボーカルが前に出てくる感じがします。
 
 
 
 
 

佐藤洋介

佐藤洋介

CLA-3A

 
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 とにかくお気に入りです。主にボーカル処理に使います。このプラグインをボーカルが含まれるプロダクションで使わないことはほとんど無いですね。アタックのリリースが程良くて、軽くかけただけで気が付く間も無く自然にまとまってくれます。強くかけるとコンプレッション感が出てくるのですが、角が丸いというか嫌な感じにならなくてすごく気持ちが良いんです。つい深くかけがちになるので注意が必要ですね。

 

EMI TG12345

 
tg12345
 

 ドラムのオーバーヘッドにかけることが多いプラグイン。コンプレッションのかかり方がすごく好きで、シンバルがきらびやかな印象に変化して“シャーン”と鳴ってくれるんです。EQもトップのサチュレーション具合がとても良いので、単独のライド・シンバルやハイハットにもかけます。金物類全部に使用していますね。

 
 
 
 
 
 
 

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サウンド&レコーディング・マガジン 2020年2月号より)

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