Julius Keilwerth MKX AB(アルト・サックス)試奏レポート

Julius Keilwerth Alto Saxophone MKX (Antique Brass)

REVIEW by サックス&ブラス・マガジン編集部 2014年12月19日

DMA-_MG_3725web

ネックに施されたMKXの彫刻

DMA-_MG_3757webcutネック・ソケット部にはMKXだけの装飾が施されている。ほかの機種にはないこのソケットの存在も、MKXの個性を作り出す要因の一つだろう

 

 

 

 

コンパクトで扱いやすいパーム・キィ

DMA-_MG_3748webcutパーム・キィは可動式を採用した上位機種SXシリーズとは異なったデザインで、だれにでも扱いやすいよう丸みのあるコンパクトなデザインが採用されている

 

 

 

 

MKXだけの特別彫刻

DMA-_MG_3739webcut特別彫刻は、上位機種であるSXシリーズとの価格差からは信じられないほどの高級感を醸し出す

副田’s Report

上品で豊かな響きと懐の深さが魅力ですね

DMA-Soeda_Photoweb ユリウス・カイルヴェルトはドイツのサックス・メーカーです。1925年から同じ製法で作られているというサックスは、今もオリジナリティ溢れる外観やサウンドで世界的に根強い人気がありますね。実はカイルヴェルトのアルトを吹くのは今回が初めて。全体をまじまじと眺めて思わず一言、“シブい”。まず目を引くのはヴィンテージ楽器のそれよりも濃い、まるで飴色のような色合いとノー・ラッカー風のまだら模様。そしてカイルヴェルトの特徴とも言えるビッグベル。外観は明らかに“オールドを意識しています!”という自己主張に溢れています。

本体を手に取るとやや重量感のある感覚、キィ・レイアウトは普段使用しているセルマー・マークⅥから持ち替えても違和感はなく、コンパクトにまとまっていて手の小さな方でも演奏しやすいと思います。ストラップのフックが多少左寄りに付いているのか、ベルが左に向いてしまう感覚が最初は気になりましたが、これはものの数分で慣れました。

吹いてみてまず感じたのが柔らかくダークな音色の傾向です。ゆったりとバラードを吹きたくなるような上品な質感ですね。音の繋がりが良くレガートでの演奏がしやすいです。そして音量がドバッと出るタイプではなく、程よい抵抗感で吹き込んだ分だけ息を受け止めてくれる懐の深さがあります。落ち着いた音色でジャズを演奏したい方や、ある程度の息圧をかけて吹き込める方にお薦めしたい一本です。

※音源はSAX MAGAZINE Vol.1の付録CDに収録

 

副田整歩(そえだ・なおむ)

洗足学園音楽大学出身、クラシック・サックスを富岡和男、ジャズ・サックスを土岐英史に師事。アーティストのライブやレコーディングなどのサポート活動のほかに宮嶋みぎわ率いるビッグバンドMiggy+Jazz Orchestra、五十嵐誠率いるイガバンBBに在籍しリード・アルトを担当。個人名義の活動に加えてATOM SAXOPHONE QUARTET、GENERATION GAPなどのグループでも活動している。副田サックス教室を主宰。

 

 

Julius Keilwerth

Alto Saxophone MKX (Antique Brass)

460,000円
※表示している価格はニュース掲載時点のものです。また税込/税抜についてはメーカーの表示したものに準じて記載しています。

問い合わせ
ビュッフェ・グループ・ジャパン
TEL: 03-5632-5511 http://www.buffetcrampon.com/

【SPECIFICATIONS】
SPECIFICATIONS●管体:真鍮、アンティーク・ブラス手工仕上げ、クリア・ラッカー塗装●キィ:真鍮、アンティーク・ブラス手工仕上げ、クリア・ラッカー塗装●ブラック・マザー・オブ・パール●精密特殊加工スティール針ばね及び板ばね●高音E-Fキイ“アーム・コネクター”●調節可能指かけ●付属品:コルク・グリス、ストラップ、クリーニング・クロス、MKX専用“バックパック”ケース

TUNECORE JAPAN