佐久間勲がHandcraft HC-1CLを試奏

Schilke Handcraft HC-1CL

REVIEW by サックス&ブラス・マガジン編集部 2014年4月11日

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新設計が生み出す太い音色

製品解説

高品質な作りが世界中で評価され、プロアマ問わず愛用者の多いシルキー。このHandcraft HC-1CLは、クラシカルなアメリカン・ジャズを意識して作られた最新モデルだ。これまでシルキーに存在した♯1〜♯8というベル・デザインは用いず、より太いテーパーの♯0というベルを新開発し、独特の音色を実現。また、マウス・パイプのボアからベル・ボアまでの内径の平均値をボア・サイズとするマルチ・ボア・コンセプトを採用し、今までにない吹奏感を味わえる。このほか、イエローブラス・ベル/シルバー仕上げ(HC-1SP)、コパー・ベル/ラッカー仕上げ(HC-2CL)、コパー・ベル/シルバー仕上げ(HC-2SP)も同価格でラインナップ。

太くて広がりの大きい新設計のベル

Schilke012このモデルのために新しく設計された、太いテーパーのベル。これに対して管全体が薄く作られているため、重量は約940gという軽さを実現し、レスポンスの向上が計られている

 

 

 

 

 

佐久間勲’s Report

今までのシルキーにない方向性の太い音ですね

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楽器の仕様から想像したとおり、音が暖かいですね。無駄に息を取られることなく、太い音がします。操作性は従来のシルキーそのものですが、音色は今までにない方向性ですね。中低音の響きがとても気持ちよくて、割と大きい音を出しても、柔らかく響くのが魅力です。管が太いけど、軽い重量と独自のボア・サイズのおかげでバランスが取れていて、レスポンスが良いですよ。また、抵抗感はムラがない絶妙の加減で作ってありますね。単にベルだけを太くすると音域によって嫌なところが出てくるんだけど、それがない。ピッチもこれまでのシリーズ同様の高いクオリティを保っています。小さい音も操作しやすくて、ささやくようなサブトーンも使いやすいですよ。昔のジャズをイメージするような音色も作りやすいです。ディキシーランド・ジャズのように、中低音で太く吹く感じが気持ちいいですね。楽器としての完成度がかなり高いので、初心者にもオススメできます。

現代のトランペットの傾向としては、重量を軽くして音のエッジの立たせている楽器と、重量を重くして音色を暖かくしている楽器、両極端になってきているように思うんですが、このモデルは重量が軽くても暖かい音がします。これまでシルキーが苦手だったという人にも、試してみてほしい楽器ですね。

 

佐久間勲(さくま・いさお)

オルケスタ・デ・ラ・ルス、オルケスタ・デル・ソルなどのラテン・バンドや、エリック・ミヤシロEM BANDなど国内屈指のビッグバンドに参加。有名アーティストのレコーディングにも多数参加し、第一線で活躍している。

Schilke

Handcraft HC-1CL

420,000円
※表示している価格はニュース掲載時点のものです。また税込/税抜についてはメーカーの表示したものに準じて記載しています。

問い合わせ
グローバル
TEL: 03-5389-5111 http://www.global-inst.co.jp/

【SPECIFICATIONS】
SPECIFICATIONS●イエローブラスベル、ラッカー仕上げ●ボアサイズ:11.88mm、ベルサイズ:XL ※マウスピースは付属なし

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