第34回 唇のケアとトラブル対処法

中山浩佑のトランペット初級セミナー by 中山浩佑 2012年4月24日

プロが現場で行っている唇のトラブル・シューティングを一挙ご紹介!

皆さん調子はどうですか?

今日は唇のケアと怪我などのトラブル対処法をご紹介したいと思います。

唇のトラブルを抱えている、あるいはまったくトラブルがないなど、いろいろな人がいると思いますが、何故トラブルが起きやすい人とそうでない人がいるのでしょうか?

 まず考えられるのは奏法に問題がある場合。そしてもう1つの要因として、唇の厚さの違いがあると思います。

僕もそうなんですが、唇の厚い人は腫れやすく傷つきやすいというリスクを負っていると思います(もちろん体質もあると思いますが)。

それではトランペットを吹くのに不利なのかというとそうではなく、振動体(唇)が厚いということは太い音が出やすかったり、いろいろなメリットもあるように感じます。一長一短というわけですね。

今回は、奏法を改善するという部分は抜きにして、怪我をした場合などどういう風にみんな対処しているのか、そして僕自身も実践している対処をご紹介したいと思います。

ただし、本当に最善の対処方は”休むこと”です。

焦って練習しても逆効果になりかねないので、傷が治るまで休むという勇気を持ちましょう。特に切り傷が完治していないのに無理しすると、クセがついて何度も同じところが切れるようになってしまいます。無理をすると潰れてしまうので、気をつけましょう。

これからご紹介することは、プロの世界では当たり前にやっていることですし、僕も先輩から教わり、自分でも実際に試して効果を感じたものばかりですが、”医学的根拠があり、医師も認めている”というものではありません。自分で試す場合は自己責任でお願いいたします。

また、人によって合う合わないがあるので自分に合ったやり方を見つけましょう。

唇が切れてしまった時の対処法

●塩水で洗う

海水くらいの濃度で食塩水を作って傷口を洗いましょう。ちょっとしみますが、早くキレイに傷口が治ります。梅干しを口に塗っても同様の効果を得られます。また、化膿したり菌が入って膿んでしまったりした場合は消毒しましょう。個人的にはイソジンがお薦めです。

 

●メモAを塗る

メモAという火傷用の薬があります。この薬は塗った部分を麻痺させるので、演奏しないといけないときは塗らないでください。この薬も傷が早く治ります(イチジク浣腸を唇に塗るとよい、という話も聞きますが僕は試したことないです)。

 

 ●リップなどでケアする

傷口に乾燥は大敵です。かといって、舐めてても傷が治りにくくなるだけなのでリップなどでケアしましょう。

すぐに手に入る市販品でお薦めなのはチョップセイバーです。これは傷口を治癒するのを手助けする成分が入っていて、さらに化学薬品が入っていません。何より管楽器奏者のために作られたリップなので塗っていてもマウスピースが滑りにくいです。

他にお薦めなのは、蜂の巣を構成する蝋を精製した“蜜蝋”という成分があります。この成分が入っているリップ・クリームはおすすめです。

リップを使うときに気をつけて欲しいのが、メンソールやビタミン、コラーゲンなどが入っている製品を使うのは避けたほうが良いと思います。唇が変に固くなったり、感覚が変化してしまうそうです。

また、アレルギー体質の人はワセリンを塗っておくと良いでしょう。僕もリップを使うと唇がすぐ荒れてしまうので、今は主にこのワセリンを使っています。

 

唇が切れてしまった後のケア

●サプリメントとコラーゲン

唇が切れてしまったときは、サプリメントでビタミンなどをとることをお勧めします。

とり過ぎは意味がないんですが、特にビタミンA、B群、C、Eは皮膚を作るのを助けるビタミンなので補給すると良いでしょう。

フィッシュオイル粉末コラーゲンも唇を切ってしまったときの助けになります。もし困ったら試してみてください。

来週も引き続き唇のケアについてお話します。

中山浩佑

本名・中山浩介。1985年03月10日 大阪生まれ。トランペットを15歳から始める。尚美学園大学音楽表現学科Jazz&Popsコース Trumpet科卒業。トランペットを、ERIC MIYASHIRO、西村浩二、木幡光邦、松島啓之、奥村晶、辻本憲一、生川耕次郎、各師に師事。在学中よりスタジオワークを中心にライブ、作、編曲、ミュージカルやTVなどジャンルにとらわれずにオールマイティに活動中。数多くのTVCMや映画音楽、ジャニーズやJ-Pops、演歌、クラシックなどの録音に参加。
ライブ活動では自己のバンドを始め、エリック宮城EMBIGBAND(サポート)、木幡光那923BigBand、メジャーアー ティストのツアーなど、他にも様々なジャンルのバンドに参加し、SAX&BRASSマガジンへの執筆や、個人でのレッスンや高校に招かれてレッスン、ゲスト演奏などクリニシャン、プレイヤーとして、 後世の音楽家の育成にも積極的に取り組んでいる。トランペットの他に、口笛、ホルンなども演奏している。



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