第47回 ベンディングの練習

中野勇介のトランペット初級ドリル by 中野勇介 2013年7月23日

今回はベンディングの練習フレーズを紹介いたします。

ベンド(bend)とは折り曲げるという意味もあり、演奏方法も同じで出した音を下げてまた本来の音に戻す方法です。

この練習は、口のまわりの筋肉を鍛えたり、体の使い方やコントロールを掴むのに効果的です。

音を体で支える感じは、以前紹介したマウスパイプでの練習も一緒に見ていただくとより効果的だと思います。

 

ベンディングの練習

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練習方法ですが、まず1小節目をピストンを使って演奏します。このときに、しっかりと音程を確認しながらハッキリと演奏するようにしましょう。吹きやすい音域ですが、体の支えを忘れないように!

次に2小節目ですが、1小節目の譜面を吹いている感じでピストンを使わずに演奏します。このときに、ただ音程を下げるだけではなく、音の圧力が均一になるようにしっかり体で音を支えて、ゆっくりと音程を変えるようにしましょう。

イメージとしてはトロンボーンがスライドを使って音程を下げている感じです。音程が下がった時に音量や音圧が下がらないように注意しましょう。

3、4小節目以降も同じように演奏します。5小節目くらいから音が高くなっていきますので、音程をキープするのが難しくなると思います。

何度か練習しているうちに感覚が掴めてくると思いますが、音圧が下がらないまま上手く音程を下げることができると、音色が明るくなると思います。

この吹き方はアンサンブルの中で下のハモリ・パートを演奏するときに非常に役に立ちます! アンサンブルでの吹き方は今後のWeb連載で紹介いたします。

7小節目辺りからだんだん口のまわりにキツさを感じてきたり、音程が落ち着かなくなってくると思いますが、それは口元だけで吹こうとしていることが原因の一つですので、必ず体で音を支えること、体を共鳴させることを意識してできるだけ口に負担がかからないようにしましょう。

9小節目はさらに体の支えが必要になります。息のスピードが速すぎると逆に音が出にくくなる事もありますので、ゆったりあたたかい息で吹くようにしましょう。10小節目から11小節目の流れは前回紹介した、オクターブを変えて吹く練習方法の応用にもなりますが、高い音を吹いた感じのまま低いCからのベンドを練習しましょう。低い音ほどしっかり支えて吹く感じを身につけましょう。

この練習は最初から全部通す必要はありませんが、慣れてきたらテンポ通り演奏できるようになると効果的ですので、チャレンジしてみましょう♪

中野勇介

1978年3月17日長崎県佐世保市生まれ。大分県立芸術文化短期大学附属緑丘高等学校音楽科を経て、2000年国立音楽大学を卒業。トランペットを北村源三、高橋文隆の両氏に師事。これまでにDreams Come True、YUKI、福山雅治、角松敏生、槇原敬之、Mr.Children、東京事変、平井堅、渡辺美里、RIP SLYME等のライブやシカゴ、コーラスライン、ドリームガールズ、ウエスト・サイド・ストーリー等のミュージカルに多数参加。その他、FNSうたの夏まつりや、ミュージックフェア等のバンドにも参加している。また、Dreams Come True、YUKI、smap、角松敏生、いきものがかり、長渕剛、水樹奈々、小柳ゆき、矢島美容室、mihimaru GT、SOFFet等のCDやサウンドトラック、CMなど数々のレコーディングに参加。自己のリーダー・バンドであるTHE BRASS THEATERや、オルケスタ・デル・ソル、バトルジャズ・ビッグバンドのメンバーとしてライブ活動も行っている。



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