【サックス用語辞典】第37回 ウインド・シンセサイザー WX

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [サックス編] by 加度克紘 2014年8月11日

前回のEWIに対し、ヤマハの代表的なウィンド・シンセサイザーがWXです。

ウインド・シンセサイザーというのはシンセサイザー(電子楽器)をブレス・コントロール(息の量で音量調整)で操作する楽器のことです。

シンセサイザーは鍵盤楽器が多いのですが、それを管楽器のような指使いと息による発音や音量(シンセサイザー用語でベロシティー)のコントロールで扱えるようにしたものがウインド・シンセサイザーです。

 

WXシリーズ

 

実際のサックスのようにリードが取り付けられ(発音体ではなく圧力センサーとしてピッチを変えるもの)、キィ・アクションも実際の管楽器の動きに近づけられたような設計になっています。

 

1987年にヤマハがコンピュトーン社のlyricon(リリコン)の特許を買い取り、開発されたWX7が登場します。

 

その後1988年にWX11、そして1998年に現行モデルのWX5が登場しています。

ただし、WX5は音源部分を持たないMIDIコントローラーですので、実際に使用する場合は別に外部音源を用意する必要があります。

 

 

WXに関連するそのほかのウィンド・シンセサイザー

 

リリコン

1970年代に開発されたアメリカ製のウィンド・シンセサイザー。開発元のコンピュトーン社が倒産し姿を消しましたが、後にヤマハが特許を買い取り、WXとして登場。

 

VL/VPシリーズ

ヤマハの物理モデル音源。管楽器や弦楽器の音色を計算し、表現力などを追求した音源。VL-70mなどはWXシリーズに適応しており、表現力豊かな演奏が可能でしたが、現在は全て廃番。

加度克紘

広島県尾道市出身。高校入学と同時にテナーサックスを始める。1年後アルトに転向。その後、甲陽音楽学院で荒崎英一郎氏に師事。甲陽音楽学院卒業後、渡米。ボストンのバークリー音大に入学。Fred Lipsius、Dino Govoni、Bill Pierce、Jim Odgren各氏に師事。ジャズからポップス、R&B等幅広くこなす。現在は自己のグループを率いての演奏、作曲/編曲活動の他、ノア・ミュージックスクールでサックス講師としてサックスの指導も精力的に行う。
著書「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方」「一生使えるアドリブ基礎トレ本 サックス編瞬発力と応用力を高めるデイリー・トレーニング集」「サックス・プレイヤーのための全知識」「100個のフレーズを吹くだけで飛躍的にサックスが上達する本」(すべて小社刊)

http://katsuhirokado.com

TUNECORE JAPAN