【サックス用語辞典】第36回 ウインド・シンセサイザー EWI

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [サックス編] by 加度克紘 2014年8月4日

ウインド・シンセサイザーというのはシンセサイザー(電子楽器)をブレス・コントロール(息の量で音量調整)で操作する楽器のことです。

シンセサイザーは鍵盤楽器が多いのですが、それを管楽器のような指使いと息による発音や音量(シンセサイザー用語でベロシティー)のコントロールで扱えるようにしたものがウインド・シンセサイザーです。

 

現在、主に市場に流通しているウインド・シンセサイザーはAKAI Professional社のEWI(electric wind instrumentの略、イーウィ)かヤマハ社のWXです。

今回はEWIについて取り上げてみます。

 

EWIの元となったのは、スタイナー・ホーンと呼ばれる金管楽器のようなウインド・シンセサイザーでした。改良されサックスのような運指で扱えるシンセサイザーとして1987年にAKAI社から発売されたのがEWI1000です。

 

1990年にはEWI3000、1994年にはEWI3020と順々にモデル・チェンジされていきます。この時はコントローラー部分であるEWI3020と別に外部音源を用意する必要がありました。 EWI3000mやEWI3020m、EWI3030mといったように形式名の最後にmという表記がされているものが外部音源です。

 

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▲EWI3020と外部音源のEWI3020m(ラック最下部)

 

そして2006年に音源とコントローラーが一体化されたEWI4000sが発売され、この形状が現在も踏襲されています。

 

2008年にはEWI USBと呼ばれるPCに繋ぐことで使用するタイプのEWI型MIDIコントローラーも登場しています。

 

そして今年の7月29日にPCM音源を内蔵したEWI5000というワイヤレス・タイプのEWIも発売されるようになりました。

 

EWIを使用しているミュージシャンは国内ではTースクエアが代表的ですが、海外でもボブ・ミンツァーやマイケル・ブレッカーなどに使用されています。

 

興味のある方は一度触れてみてはいかがでしょうか。

加度克紘

広島県尾道市出身。高校入学と同時にテナーサックスを始める。1年後アルトに転向。その後、甲陽音楽学院で荒崎英一郎氏に師事。甲陽音楽学院卒業後、渡米。ボストンのバークリー音大に入学。Fred Lipsius、Dino Govoni、Bill Pierce、Jim Odgren各氏に師事。ジャズからポップス、R&B等幅広くこなす。現在は自己のグループを率いての演奏、作曲/編曲活動の他、ノア・ミュージックスクールでサックス講師としてサックスの指導も精力的に行う。
著書「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方」「一生使えるアドリブ基礎トレ本 サックス編瞬発力と応用力を高めるデイリー・トレーニング集」「サックス・プレイヤーのための全知識」「100個のフレーズを吹くだけで飛躍的にサックスが上達する本」(すべて小社刊)

http://katsuhirokado.com

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