【サックス用語辞典】第28回 ニードル・スプリング

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [サックス編] by 加度克紘 2014年6月9日

今回はサックスのキィが正常に動作するために必要な部品、ニードル・スプリングを紹介します。

キィの大半がニードル・スプリングという針状のバネを利用して動いています。

 

28cut

▲中央の黒い針金がニードル・スプリング

 

ニードル・スプリングは細いものですが、キィを動かすのに十分な弾力性と強度が必要なため鋼鉄製のものが多いです。(ステンレス製のものもあります)

キィの重さ(キィを押さえる力)はこのニードル・スプリングによる作用もありますので、キィの重さを変えたい場合はリペアマンに相談してみましょう。

 

サックス演奏時に注意しなければいけないのは、このニードル・スプリングが何かの拍子に外れてしまってキィが動かなくなる事故です。正しく押さえているのに半音違う音が出てしまう場合などはこのニードル・スプリングを見るようにしてください。

 

ニードル・スプリングが外れてしまっている場合はリペアに持って行き来ましょう。

または自分で直すこともできます。但しその場合、ニードル・スプリングは指の届かない場所や隙間にあるので道具が必要になります。

 

ゴムかけcut

▲ニードル・スプリングを工具で引っ掛けて、キィのバネ掛けにかける

 

通常は「バネ掛け」という工具を使用しますが、自分の場合は100円均一ショップで購入した裁縫用具の「ゴム通し」を利用しています。

ゴム通し

▲ゴム通し

 

ニードル・スプリングは防サビ加工してあるものがほとんどですが、錆などが原因で折れてしまうこともあります。折れてしまった場合は交換が必要ですので、そのときは必ずリペアマンに相談してください。

 

 

加度克紘

広島県尾道市出身。高校入学と同時にテナーサックスを始める。1年後アルトに転向。その後、甲陽音楽学院で荒崎英一郎氏に師事。甲陽音楽学院卒業後、渡米。ボストンのバークリー音大に入学。Fred Lipsius、Dino Govoni、Bill Pierce、Jim Odgren各氏に師事。ジャズからポップス、R&B等幅広くこなす。現在は自己のグループを率いての演奏、作曲/編曲活動の他、ノア・ミュージックスクールでサックス講師としてサックスの指導も精力的に行う。
著書「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方」「一生使えるアドリブ基礎トレ本 サックス編瞬発力と応用力を高めるデイリー・トレーニング集」「サックス・プレイヤーのための全知識」「100個のフレーズを吹くだけで飛躍的にサックスが上達する本」(すべて小社刊)

http://katsuhirokado.com

TUNECORE JAPAN