【サックス用語辞典】第19回 ピッチ/チューニング

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [サックス編] by 加度克紘 2014年4月7日

「ピッチ(pitch)」とは日本語で「音程」とも言われる音の正確な高さを表す用語です。

これは同じ音のときに主に使われます。例えば「ド」という1つの音の中でも微妙な高低差があるので「ピッチの高いド」「ピッチの低いド」などと言われます。

このピッチがずれていると、どれだけ正確な運指ができていても音痴に聞こえてしまいます。

そこで必要になってくるのが「チューニング」。

事前に基準音に合わせるようにしておこうというものです。

 

19-1

 

19-2

 

サックスの場合はマウスピースの抜き差しでピッチを調整します。

(マウスピースを差し込んで)管体が短くなる方が音は高くなり(上写真)、管体が長くなる方が音は低くなります(下写真)。

 

実際にチューニングを行うときはピッチを計る機械の「チューナー」を使うのが便利です。

ほとんどのチューナーは電源を入れた時にA=440Hzで表示されているはずです。これは国際基準で決められた値なのでこの値になっています。

但し、必ずしも440Hzでチューニング行うとは限りませんので、事前に確認しておきましょう。

PITCH、もしくはCALIB(calibration:「目盛り」の略)と書かれたボタンを押すと変えることができます。

ただし、チューニングを行う際は必ず数分吹いた後の、楽器が温まった状態で行ってください。

楽器が冷たいと音程は低くなり、楽器が温まると音程が高くなるからです。

また、管楽器はアンブシュアによってピッチも変わりやすい特徴を持っています。必ずしもチューニングしたから全てのピッチが正確というのではなく、曲に合わせて、適したピッチを見つけるというのも重要になります。

加度克紘

広島県尾道市出身。高校入学と同時にテナーサックスを始める。1年後アルトに転向。その後、甲陽音楽学院で荒崎英一郎氏に師事。甲陽音楽学院卒業後、渡米。ボストンのバークリー音大に入学。Fred Lipsius、Dino Govoni、Bill Pierce、Jim Odgren各氏に師事。ジャズからポップス、R&B等幅広くこなす。現在は自己のグループを率いての演奏、作曲/編曲活動の他、ノア・ミュージックスクールでサックス講師としてサックスの指導も精力的に行う。
著書「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方」「一生使えるアドリブ基礎トレ本 サックス編瞬発力と応用力を高めるデイリー・トレーニング集」「サックス・プレイヤーのための全知識」「100個のフレーズを吹くだけで飛躍的にサックスが上達する本」(すべて小社刊)

http://katsuhirokado.com

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