【サックス用語辞典】第13回 調整

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [サックス編] by 加度克紘 2014年2月24日

サックスを使用していると徐々に低音が出しづらく(音が裏返りやすく)なっていきます。

これはタンポの劣化やキィの少しの曲がりなどにより、完全にキィを塞ぐことができなくなった(気密性がなくなった)からです。

サックスを使い続けると、タンポ内部のフェルトの形状の変化や湿度や気温の変化によって、革の状態も変わってしまいます。

そこで必要なのが楽器の「調整」です。

「調整」はリペアマンに楽器を診断してもらい、楽器の状態を安定させることを指します。場合によってはタンポの交換なども必要になります。

楽器のもちろんダメージが蓄積する前に頻繁に調整に出すことが望ましいですが、「楽器のお預かり期間中」は演奏もできないので、半年〜1年に1回くらいのペースで調整しておきたいところです。

もちろん調整はリペアマンに希望を出すことも可能です(例:「楽器のバネを柔らかくして欲しい」や「キィの開きをもっと閉じて欲しい」など)が、普通の状態を望む場合は「全体調整」と言えば分かってくれるはずです。

費用はリペアに出さなかった期間1ヶ月に対し¥1,000くらいかかるかもしれません(※もちろん漠然とした金額です。経験上、そのくらいは必要かもしれないという目安です)。

事前にリペアショップに見積などをとってもらうとよいでしょう。

調整から戻ってきた楽器は低音が一気に出しやすくなるので吹くとすごく嬉しくなります!!

 

加度克紘

広島県尾道市出身。高校入学と同時にテナーサックスを始める。1年後アルトに転向。その後、甲陽音楽学院で荒崎英一郎氏に師事。甲陽音楽学院卒業後、渡米。ボストンのバークリー音大に入学。Fred Lipsius、Dino Govoni、Bill Pierce、Jim Odgren各氏に師事。ジャズからポップス、R&B等幅広くこなす。現在は自己のグループを率いての演奏、作曲/編曲活動の他、ノア・ミュージックスクールでサックス講師としてサックスの指導も精力的に行う。
著書「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方」「一生使えるアドリブ基礎トレ本 サックス編瞬発力と応用力を高めるデイリー・トレーニング集」「サックス・プレイヤーのための全知識」「100個のフレーズを吹くだけで飛躍的にサックスが上達する本」(すべて小社刊)

http://katsuhirokado.com

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