『Thunder Soul』Documentary Movie (2011)

塚本謙のFunk裏Recommend Disc by 塚本謙 2011年9月15日

あれから35年後の少年少女たち、その再会が映画になったそうですよ!

今回の”裏”Recommend Disc

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『Thunder Soul』
Documentary Movie (2011)

(2011)

“Thunder Soul” Official HP

 

前回の続き。そのカシミア・ステージ・バンドなんだけど、結局1978年まで活動を続けて8枚ものアルバムを残しています。1975年には沖縄国際海洋博覧会のゲストとして日本にも上陸、『Expo ’75』というライヴ・アルバムまで残してるからスゴい。でもこのバンド、ただの昔話で終わるどころか今年(2011年)アメリカではちょっとしたムーヴメントになろうとしてるのです。

現代のファンク・シーンで再評価されたことをきっかけにバンドの卒業生達がリユニオン・バンドを結成、2008年2月にコンラッド・ジョンソン先生へのトリビュート・コンサートを開くことになったのです。このとき先生は御歳92歳で、卒業生達はみんな50代。もう何十年も楽器から離れていた人がほとんどだったとのことで、まともな演奏ができるのか、さてコンサートはいったいどうなることやら—-。

といった具合で、この”アメリカ音楽史上最強のアマチュア・バンド”のリユニオンの一部始終がドキュメンタリー映画になったそうです。それだけでもオドロキなんだけど、もっとビックリなのは、配給先も決まらないインディペンデント映画としてアメリカ国内でも上映が危ぶまれたこの映画の興行プロデュースを買って出たのがあのジェイミー・フォックスだってこと。人気シンガーであり、レイ・チャールズ役を熱演した映画『レイ』ではオスカーも獲得している俳優でもある大スターが、自らの出身地でもあるテキサスを舞台にしたこの素晴らしい音楽ドキュメンタリーに感銘を受けて全面バックアップを決めたらしい。というわけで、今回はファンク名盤紹介じゃなくて今年9月から全米公開されるファンク名画紹介、なのでした。

といいつつ実はオレも観たわけじゃなくって、オフィシャルHPで予告編を観ただけなんだけど、うん、実にヤバそうです。残念ながら日本での上映や日本語版DVD発売の予定なんかはまだ無いようなんだけど、誰かなんとかして欲しいですよね。ちなみにコンラッド・ジョンソン先生は、このトリビュート・コンサートが行われた数日後に亡くなったそう。なんてドラマティックなお話なのでしょう。次回は「ジョンソン先生の最強の弟子列伝その一」です。まだ引っ張るかこのネタ。

 

塚本謙

CDリイシュー企画「Return Of Jazz Funk」主宰。モダン・ジャズ〜ジャズ・ファンク〜レア・グルーヴまでこよなく愛するレコード・コレクター。学生時代はベイシー・マナーのフルバンでサックス担当。



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