ランディ・ブレッカー・スペシャル・インタビュー
『THE BRECKER BROTHERS BAND REUNION THE HEAVY METAL BEBOP TOUR ’14 feat: Randy Brecker & Terry Bozzio』の見どころを語る。
ランディ・ブレッカー・スペシャル・インタビュー
●今日は11月26〜28日にクラブ・チッタで開催される『THE BRECKER BROTHERS BAND REUNION THE HEAVY METAL BEBOP TOUR ’14 feat: Randy Brecker & Terry Bozzio』についてお話をお聞きしたいのですが、実は『Heavy Metal Be-Bop』はサックス&ブラス・マガジンで行った管楽器奏者が選ぶベスト・アルバムで1位だったんですよ。
◎嬉しいけど、それって普通じゃないよね。だってマイルス・デイビスのアルバムが1位になるのが普通だもの(笑)。
●『Heavy Metal Be-Bop』のメンバーでの来日公演は初めてなので、日本のファンはとても非常に楽しみにしていると思います。今回の来日公演の見所を教えて下さい。
◎第一に『Heavy Metal Be-Bop』に収録されている曲をすべて演奏することだ。さらにアルバムに参加したミュージシャンが勢揃いする。今年の夏のヨーロッパ・ツアーの前にこのメンバーで一緒にプレイしたのは1978年が最後だった。だからこのツアーは本当に特別なものなんだ。もちろんマイク(マイケル・ブレッカー/ts)はいないけど、妻のアダ・ロヴァッティ(ts )が参加することになって良かったし、彼女のプレイも素晴らしい。さらに“ファミリーでプレイする”ことも維持できるというわけだ。古い曲だけだとつまらないから、アルバムの曲以外に私の新曲を2〜3曲、アダの新作から1〜2曲、テリー・ボジオ(ds)の未発表曲を2〜3曲もプレイするよ。また「Mikey B」というマイクに捧げた曲も予定しているんだ。また『Heavy Metal Be-Bop』の1曲目でベースのニール・ジェイソンがボーカルを担当したヒット曲「East River」もやる。これが基本的なセット・リストで、もしかしたら追加で何かプレイするかもしれないって感じだね。
●ヨーロッパ・ツアーの前は何年もテリーやニールとプレイしてなかったんですよね?
◎テリーとは道で何度が会ったことはあるけど、一緒にプレイしたのは1978年以来だったね。彼と一緒のプレイを楽しみにしているんだ。
●アダは今回初来日となるのですか?
◎7〜8年前に私がディジー・ガレスピー・オールスターズで来日したときに一緒に日本に来て、そのときは1週間滞在して観光を楽しんだんだ。でも、彼女が日本でプレイするのは今回の『THE BRECKER BROTHERS BAND REUNION THE HEAVY METAL BEBOP TOUR ’14 feat: Randy Brecker & Terry Bozzio』が初めてということになるね。
●このメンバーで新しいアルバムを作る予定はないのですか?
◎新作のことはまだ話が出ていないから定かじゃないけど、日本のライブの模様を録音することにはなっているんだ。ほら、観客が勝手に録音してブートレッグを作っちゃうから、自分たちで公式ブートレッグを作ろうってことになってね(笑)。もしスタジオ・アルバムが実現するのであれば、曲作りにしばらく時間がかかるだろうけど、バンドが本当に良い音を出しているから、可能性はないとは言えないよ。(通訳&翻訳:中山美樹)
THE BRECKER BROTHERS BAND REUNION THE HEAVY METAL BEBOP TOUR ’14 feat: Randy Brecker & Terry Bozzio
THE BRECKER BROTHERS BAND REUNION
(ザ・ブレッカー・ブラザーズ・バンド・リユニオン)
【来日予定メンバー】
RANDY BRECKER (e.tp,vo)
ADA ROVATTI (ts,ss)
BARRY FINNERTY (g)
NEIL JASON (b,vo)
TERRY BOZZIO (ds)
会場:クラブチッタ
日程: 2014年11月26日(水) 、27(木)、28(金)
時間:OPEN 18:30 / START 19:30
料金: 前売り8,800円(税込み)
問い合わせ:クラブチッタ Tel:044-246-8888(受付時間 平日12:00〜19:00)
ザ・ブレッカー・ブラザーズ特集
■特集
ザ・ブレッカー・ブラザーズ
◎Part.1 インタビュー:ランディ・ブレッカー&アダ・ロヴァッティ
◎Part.2 ディスコグラフィー、マイケル・ブレッカー・サウンド分析
■奏法分析
◎「サム・スカンク・ファンク」で学ぶ マイケル・ブレッカー奏法
解説:佐藤達哉
◎「サム・スカンク・ファンク」で学ぶ ランディ・ブレッカー奏法
解説&演奏:房原忠弘 <CD連動>
■バンド・スコア 「SPONGE」ファイヤー・ホーンズVer.<CD連動>(演奏/解説:ファイヤー・ホーンズ)