【Chase Bliss Audio/Tonal Recall】デジタル制御で多機能を実現した究極のアナログ・ディレイ

PRODUCTS 2016/06/15

 アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスにて設計、製作を行ない、筐体の加工やアッセンブリはすべて手作業で行なっているというエフェクター・ブランド“Chase Bliss Audio(チェイス・ブリス・オーディオ)”。今回新たに登場したのは、これまでのアナログ・ディレイの一般的な常識を覆す「Tonal Recall(トーナル・リコール)」だ。

 「Tonal Recall」は、伝説的なMN3005 BBDのリイシュー・チップを基本として組み上げられたアナログ・ディレイで、テープ・エコーのようなモジュレーションを加えることもできる。驚くべきはその多機能ぶりで、タップ・テンポやトレイル選択ができるオプション・バイパス・モード、各パラメーターのエクスプレッション・コントロールやプリセット・セーブなど、現代的な操作性と機能を備えている。なお、すべてのノブやスイッチはデジタル・ブレインへと接続され、アナログ・エフェクトの制御を行なうが、シグナルは一切のデジタル・プロセッサーを通ることなく、あくまでアナログ信号のまま出力される。

 TONE(RAMP)は通常の場合、ディレイ・サウンドの音色を調整するノブだが、DIPスイッチを使うことで他の5つのコントロール(MIX、RATE、TIME、REGEN、DEPTH)を個別に、または自由に組み合わせて、パラメーターが最大または最小になるまでの時間(Ramp Time)をコントロールする。MIXは、ディレイ・シグナルとドライ・シグナルのバランスを調整。RATEは、ディレイにかけるピッチ・モジュレーションのLFOレート(モジュレーション・スピード)を調整。TIMEはディレイ・タイムで、最大550msまで設定できる。REGENは、ディレイのリピート回数を設定するノブで、無限大のリピートや自己発振も可能だ。DEPTHは、ディレイ・サウンドにかかるピッチ・モジュレーションの深さを調整。3つのトグル・スイッチは、左がノート・ディビジョンで、タップ・テンポの入力に対し、実際に設定されるテンポの倍率を切り替え。真ん中はS-L-B(ディレイ・チップへのシグナル・パスを切り替え)で、S=ショート(20~275ms)、L=ロング(40~550ms)、B=BOTH(両方)でリバーブのようなサウンドも得られる。右は波形切り替えスイッチで、ピッチ・モジュレーション波形をトライアングル・ウェーブ/サイン・ウェーブ/スクエア・ウェーブから選択できる。また、手前のトグル・スイッチはプリセット選択スイッチで、右ポジションと左ポジションで各1種類ずつプリセットを呼び出すことが可能(中央はマニュアル設定)。

 この他、EXP/CV端子の装備により、エクスプレッション・ペダル(EP-1またはEP-25k推奨)を接続すればDIPスイッチで設定したパラメーター(赤字の項目が制御可能)を演奏しながら操作できる。また、TAP/MIDI端子は、外部タップ・テンポの入力や本機のタップ・テンポの出力が可能なステレオ・ジャックで、MIDIクロックとのシンクロも可能。さらに、すべてのパラメーターをMIDIコントロール・チェンジ・メッセージで操作したり、最大122までのプリセットをMIDIプログラム・チェンジ・メッセージで呼び出すことも可能となっている。なお、駆動はセンター・マイナス/2.1mmの標準的な9Vアダプターにて(電池は使用不可)。アナログの音色にこだわりつつ、デジタル制御によってこれほどまでの多機能を実現したディレイ・ペダルは、おそらく史上最高レベル。ぜひ手に取って試してみてほしい。

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Chase Bliss Audio / Tonal Recall
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