【ウォータールー】コリングスが仕掛ける新ブランド

PRODUCTS 2014/10/02

 現代を代表するギター・ルシアーのひとり、ビル・コリングスが新ブランド「ウォータールー」を創設。その手始めに「WL-14」なるモデルがリリースされることになった。

 ウォータールー(Waterloo)とは、コリングス社が拠点を置くアメリカ・テキサス州オースティンの古称。オースティンがウォータールーと呼ばれていた当時の音楽──それはすなわち「生演奏」であり、それが道ばたや酒場、また家庭の中でなど、生活の中にありふれ、また親しまれていた──の楽器とそのサウンドとを蘇らせるというコンセプトから、この名前が選ばれたようだ。また、昨今の肥大化したショー・ビジネスへの反動もあってか、ミュージシャンの中からも素朴な生演奏への回帰を求める機運が生まれつつあるが、この新ブランドはその流れへの支援という意味合いもある。

 今回リリースされる「WL-14」は、ギブソンの廉価ブランドとして流通していたカラマズーのKG-14をモチーフにしたモデルだ。当時、高級な本家ブランドの品を買うことができなかった庶民層は、こうした廉価ブランドの品を求め、その音色を街中に響かせていたという話で、やや皮肉ではあるものの、前近代のポピュラー音楽(例えばブルースなどの)を彩ったのは本家の音色よりもむしろこちらの音色だった。こうしたバックグランドから、近代以降のプロ・ギタリストも、例えばデュアン・オールマンはまさにKG-14を愛器とし、あのジミー・ペイジは「天国への階段」でハーモニーのソブレインを使っていたし、その他のギター・ファンの間でも当時の廉価ブランドを愛する人は非常に多い。マーティンのリペア経験を生かした温故知新のハイエンド・ギターで一世を風靡したビル・コリングスもそのひとりで、プライベートではこうしたギターもこよなく愛するという一面も持ち合わせており、その設計の研究を行なっていた。本器はスプルース・トップにマホガニー・サイド&バックというボディ材、24 7/8"スケール・ネックといった基本仕様を持ちつつ、そこからラダー・ブレイシングを持つ「WL-14L」と、Xブレイシングを持つ「WL-14X」の2種に分けられる。さらにネックでは当時の作りを踏襲したTバー・ネックと、近代的なトラスロッド・ネックとが選択可能で、ラダー・ブレイシング&Tバー・ネックというドンズバなオーセンティック仕様から、Xブレイシング&トラスロッド・ネックという近代的な仕様まで、4段階の選択肢が与えられている。

 完璧主義としても知られるビル・コリングスのギターを手に入れるにはこれまでそれなりの対価が必要であったが、このモデルでは価格も比較的抑えられている点(実勢価格で¥300,000前後)も印象的。本モデルも含め、今後の展開も非常に楽しみな新ブランドの登場だ。

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Waterloo / WL-14
価格:オープン デジマートでこの商品を探す
【スペック】
* Solid spruce top * Solid mahogany back and sides * Ivoroid bound top and soundhole * Walnut backstrip * Vintage-style sunburst top * Tigerstripe pickguard * Satin nitrocellulose lacquer finish * Unbound mahogany neck * Rosewood fretboard and bridge * Bone cut-through saddle with 2 3/8" spacing * 1 ¾" Ebony nut * Stenciled Waterloo logo * Mother-of-Pearl dot fingerboard inlays * Vintage inspired strong V-shaped neck profile * 24 7/8" scale length * Ebony bridge pins * Golden Age Restoration plate tuners * Choice of Ladder (L) or X-bracing (X) * Choice of T-Bar or Truss Rod neck
【問い合わせ】
トーラスコーポレーション TEL:03-3959-3411 http://tauruscojp.wix.com/waterloo
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