日々のこと 7

書き屋石川芳の徒然鳴るままに by 石川芳 2012年7月1日

☆ 山形で講演 ☆

6月26日に、山形県立保健医療大学で講演をしてきました。
タイトルは「心の扉を開く音色(ねいろ)、そして音楽」。
オルゴールの音色や音楽がメインテーマです。

私は学術的に音楽とココロや脳への影響のことを勉強したこともありませんし、音楽療法も、実のところ、あまり信じていないんです。

もうずいぶん前のことですが、親しらずを抜歯したときに、痛みや苦痛をやらわげる……ということを掲げたヒーリング系の音楽を流してもらったのですが、痛いものは痛い!

一昨年の秋に、天井までの高さがある本棚の本を取ろうとしたんだけれども、踏み台を踏み外して肋骨2本折ったときも、再度、同じようなCDを流してみたけれど、やっぱり、痛いものは痛い!!

そんな体験から、音楽療法ってなんだろうなぁ……という疑問を、いつも抱えているんですね。
そんなわけで今回の講演も、どんな切り口で話を展開させていこうか、いろいろと考えていたのですが、結局、私が本当に “楽しい” と感じながら音楽作りを続けているカード式手回しオルゴールを使って、オルゴールの歴史、構造、音楽作りなどなど、私が一方的に話すだけではなく、みんなで音楽カード作りも体験するという内容に決めました。

当日はそれぞれ作品を披露して、拍手を送り合いました。
オルゴールを自分の手で演奏すると、箱から手に伝わる振動の強さに驚いたり、ハンドルを手回しすることで自分の作曲した音楽が流れ出すことに喜んだりと、思い思いに感じることがあったようです。

受講した学生は、看護、理学療法、作業療法の1~3年生、94名。
男子学生もかなりいました。
中には、音楽ではなく、オルゴールの機械のほうに興味を示す学生も(笑)。

将来、きっと医療関連の現場で活躍することになる若者たちだと思いますが、この日のたった90分の体験が彼らの記憶のすみっこに刻まれて、いつかふと思い出し、何かの道しるべになってくれたなら嬉しいことですよね。

リハビリなどに使えそうな仕組みのオルゴールなど、この日のために機材協力をしてくださった日本電産サンキョーオルゴール株式会社の技術部長さんに感謝 m(_ _)m

まだまだ残る雪と清々しい新緑の月山や、ジブリ映画『おもひでぽろぽろ』の舞台になっている、まさにそのままの景色を眺め、たわわに実った愛らしいさくらんぼを食べ……。
短い滞在でしたが、山形ではとても充実した時間を過ごせたので、ココロも身体もリフレッシュすることができました。

ではまた。

 

石川芳

幼少よりピアノ、エレクトーンを学ぶ。ネム音楽院(現ヤマハ音楽院)卒業後、ヤマハの海外デモンストレーターとして、世界各国で演奏活動および現地スタッフの指導にあたる。"ディズニー・クラシカルコンサート"でアレンジャーとしてデビュー。曲集の編曲や音楽専門誌の執筆など、幅広いジャンルで活躍している。ピアノスタイルでは、創刊号から編曲を手がける。



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