アレンジのお話 10

書き屋石川芳の徒然鳴るままに by 編集部 2012年3月22日

☆ 「平清盛」テーマ曲に驚いてください! ☆

ピアノスタイル2012年4月号』が発売になりました。
模範演奏の1曲目を聴いて、びっくりなさった方もきっと多いのではないでしょうか。
アップされた動画を観れば、伊賀ちゃんの華麗なテクニックにさらに驚かれることでしょう。

 伊賀ちゃんのコラム「伊賀あゆみのもっとespressivo」に録音時の、編集部、ピアニスト、書き屋それぞれの「想い」と「狙い」と「こだわり」が交叉する熱き戦いの模様が暴露(笑)されていますので、ぜひ、ご覧くださいマセ。

 ピアノスタイルでは難易度をAAからCまでに設定していますが、同じAでも、かなり練習を要する曲もあれば、本当にサラリッと弾けてしまうものもあります。
また、楽譜上は細かい音符がギッシリ詰まったアレンジでも”指癖”でいける案外弾きやすいフレーズもあれば、白タマが並んでいて譜読みはラクそうに見えても、歌う部分、音楽を深く解釈する部分で、問いかけてくる宿題がとっても難解なアレンジもあったりします。

演奏する側では、手は大きい、指は長いので、和音もオクターブ奏も届くけれども、動きが堅いという実年世代のピアノ愛好者もあれば、オクターブがやっと届くくらいだけれど、柔軟な手首としっかり動く指、加えて脱力もできているという優秀な初心者も存在しますよね。

基本的には、おのおのの曲の難易度は編集部からのオーダーに従ってアレンジ作業をしていますが、私の場合は、その曲を演奏したいと思ってくださる方々の年齢層も想定しながら、いろいろな練習要素を織り込むように心掛けています。

この「平清盛」は、確かに難易度は高いのですが、伊賀さんが語ってくれているように、実は、模範演奏を聴いて受ける印象よりも、弾き難くはないんですよ。ホント !!

変拍子の部分は体育会系のノリ、アタマと身体の動きを一旦バラバラにしちゃうような感覚で、パズルを楽しむように練習してみてほしいです。

無謀な方法かもしれないけれども、サントラ盤CDなど流しながら、原曲のテンポで、しがみつくように弾いてみる。
“そういうことだったのか!” と、音楽の本質に気付いて驚く事柄も、きっとたくさんあると思います。

作曲者・吉松隆さんからの “楽曲コメント” を熟読することも、マスターの手がかりになりそうですね。

自分流の解釈で自由にのびのびと演奏してみてください。

  

石川芳

幼少よりピアノ、エレクトーンを学ぶ。ネム音楽院(現ヤマハ音楽院)卒業後、ヤマハの海外デモンストレーターとして、世界各国で演奏活動および現地スタッフの指導にあたる。"ディズニー・クラシカルコンサート"でアレンジャーとしてデビュー。曲集の編曲や音楽専門誌の執筆など、幅広いジャンルで活躍している。ピアノスタイルでは、創刊号から編曲を手がける。



TUNECORE JAPAN