私のお気に入り3

書き屋石川芳の徒然鳴るままに by 編集部 2012年1月30日

☆ ジェイコブさんのパガニーニ ☆

2012年が走り出して、もう1月が終わろうとしています。
すっかりご無沙汰してしまいましたが、遅ればせながら、今年も分身9名ともども精進いたしますゆえ、よろしくおつき合いのほど、お願い申し上げます。

ピアノスタイル2012年2月号』、楽しんでいただけてますか?
今号には、ロシア・サンクトペテルブルクの特集が組まれていますね。
海外デモンストレーターをしていた頃に、北欧までは訪ねたことがありますが、ロシアは行ったこと、ないんです。
私の住む街にあるオリンパスホール八王子のエントランスホールには、世界的指揮者・西本智実さんの使っていた大判のオーケストラスコアが飾られていますが、ロシア語で書かれたその楽譜には、指揮者独特の暗号のような書込みを観ることができます。

サンクトペテルブルク、憧れですぅ。

さて、本題に入ります (^_^)
『ピアノスタイル2012年2月号』に収録されている曲、どれも素敵で、私も楽しく演奏しているのですが、一番のお気に入りは、ジェイコブ・コーラーさん編曲の「パガニーニの主題による狂詩曲」ジャズアレンジ。

いいですね~、ほど良い脱力感、気持ちいいです。

解説文を呼んでいて “そうか、まさにそうだわっ” と思ったのがビル・エヴァンスが奏でる「ワルツ・フォー・デビー」のようなイメージ。
ハーモニーの扱いや、3拍4連を使ってまったり感を出すところなど、描いたとおりの感じで弾けた瞬間、思わずニヤっとしちゃいます。

そのビル・エヴァンスですが、私がずっと尊敬している大先輩アレンジャー&ピアニストの林知行さんが、ドレミ楽譜出版から『完全採譜 ビル・エヴァンスが弾きたくて 模範演奏CD付』を出されています。
アドリブやコード進行についての詳細な解説があり、もちろん「ワルツ・フォー〜」も収録されているので、興味のある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

『ピアノスタイル』では、Vol.16に私のアレンジした「ワルツ・フォー〜」があって、伊賀あゆみさんの、ちょっぴり小悪魔的魅力いっぱいの演奏が素敵です。

「パガニーニの主題による狂詩曲」は、Vol.12に、私の分身のひとりで、特にスケールの大きなクラシック音楽の編曲を得意としている (って他人ごとみたいな言い方ですね・笑)、”狐野森静” が編曲した、原曲に近い雰囲気のまま親しみやすいレベルの内容にまとめた楽譜が載っています。
バックナンバーをお持ちの方は、奥にしまっておかず、何度でも演奏してみてくださいね。
しばらく時を置いて、改めて演奏してみると、解釈や呼吸までも違った感じで楽しめたりするものです。

では、また。

   

石川芳

幼少よりピアノ、エレクトーンを学ぶ。ネム音楽院(現ヤマハ音楽院)卒業後、ヤマハの海外デモンストレーターとして、世界各国で演奏活動および現地スタッフの指導にあたる。"ディズニー・クラシカルコンサート"でアレンジャーとしてデビュー。曲集の編曲や音楽専門誌の執筆など、幅広いジャンルで活躍している。ピアノスタイルでは、創刊号から編曲を手がける。



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