憧れのミュージシャン 5人目

書き屋石川芳の徒然鳴るままに by 編集部 2011年12月28日

★吉松 隆さん ★

2012年に向かって、いよいよカウントダウンも始まっていますね。
この時期、毎年楽しみにしていることのひとつが、NHK大河ドラマの音楽。
平清盛』の音楽を、大好きな作曲家吉松隆さんが書かれる……という情報を聞いたときには、舞い上がっちゃうほど嬉しくて、楽しみで、ワクワクしてしまいました。

吉松隆さんの存在を知ったのは、昭和62年のこと。
昔のヤマハ銀座店の地階にあった楽譜、書籍の売り場で見つけた1冊の本でした。
実は、私、魚座のB型。
ふと感じるところがあって『魚座の音楽論』(音楽乃友社)という本を手にしたのです。

当時の私は、現在でもそうなのですが、無調音楽とか、挑戦的で難解に感じる、いわゆる”現代音楽”と呼ばれる領域には、あまり足を踏み入れることがなかったのですが、”怖いもの見たさ”と元来の好奇心旺盛なところを刺激されて、この本を読み進めながら、いろいなCDを買って、聴いて、興奮したものでした。
メシアン、ブーレーズやクセナキス、特に惹かれたのはスティーブ・ライヒの「管楽器、弦楽器と鍵盤楽器のためのヴァリエイション」「テリヒム」です。
何かと晩生だった私にとって、ミニマル・ミュージック作品との出会いとも言えるかもしれません。

この『魚座の音楽論』に紹介されている作曲者や作品が、クラシック音楽に留まらず、ジ・アラン・パーソンズ・プロジェクトの「ステレオトミー」や矢野顕子の「ブロウチ」「日本の野鳥大全集」など、あらゆるジャンルの音楽や音に関する物だったので、吉松隆という作曲家の知識量や守備範囲の広さに驚きつつ、本を読んではCDやレコードを探すという日々は、それはそれは楽しいものでした。

そんな経緯から、吉松さんの作品にも興味は尽きないわけで、ピアノ作品では「プレイアデス舞曲集」はどれも好き。
鳥にまつわる作品のいろいろは、2009年に「鳥たちの時代」吉松隆作品集にギュッと詰まっているので、ぜひ聴いてみてくださいね。

そして、やっと本題にたどりつきました (^_^) 「タルカス」オーケストラ版。
私も高校生の頃、この曲に憧れて耳コピして弾いていたEL&Pの歴史的名曲『タルカス』が、壮大なオーケストラ作品に生まれ変わった ! 
余談ですけれども、CDのジャケットがまたイイんですよぉ。
そのオーケストラ版『タルカス』が、来年の大河ドラマ『平清盛』の予告編で流れた瞬間、”来年の大河は吉松さんなんだ !! “とわかって、もう楽しみで楽しみでしかたがない。
鬼が笑おうが、友人たちに笑われようが、”吉松さんだぁ、わ~いわ~ぃ”っと語りまくっている最中なんです。

 

石川芳

幼少よりピアノ、エレクトーンを学ぶ。ネム音楽院(現ヤマハ音楽院)卒業後、ヤマハの海外デモンストレーターとして、世界各国で演奏活動および現地スタッフの指導にあたる。"ディズニー・クラシカルコンサート"でアレンジャーとしてデビュー。曲集の編曲や音楽専門誌の執筆など、幅広いジャンルで活躍している。ピアノスタイルでは、創刊号から編曲を手がける。



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