日々のこと 1

書き屋石川芳の徒然鳴るままに by 石川芳 2011年6月8日

☆ リフレッシュのお供 ☆

6日、7日(今日)で8月号に掲載される曲の録音を無事終えました。
いつもながら、ピアニストの皆さんの奏でる音色(”ねいろ”と読んでくださいね)にほれぼれしちゃいます。
お世話になっているエンジニアの角さん、編集部の方々にも感謝!

1曲1曲に想い入れや、たくさんのこだわりがありますが、それはまた折々……ということにして、今日は、私の日々の過ごし方について、特に私のリフレッシュ方法について少しお話しますね。

書く曲の規模、編成にもよりますが、『ピアノスタイル』に収録する曲などの場合は、”1日
に2、3曲は仕上げていく”ということを、以前お話したと思います。
それは、学校の授業の時間割りをイメージしていただけると、わかりやすいかもしれません。

午前中にノリのいいK-POPを書き始めて、夕方から、今度はしっとりまったり歌い上げる雰囲気の曲、最後は明け方までかかって壮大なクラシック……。

こんな具合に、まったく違った曲想のものを1日の内に続けて書くような場合には、前の曲のテンションのままだと、あれこれいろいろと不都合も起きるため(”何が起きるの!?”って突っ込まれそうですけど、ヒ・ミ・ツ)、いったんアタマの中をリセットするのが常です。

どのようにしてリセットするかと言うと、私の場合は、そのときにもやっぱり”音楽”を聴くんですね。

時間にゆとりがあったりすると、愛車で、今の季節なら新緑の心地よい風を受けて山道を走ったりするのですが、それが叶わないときには、お気に入りのカップでコーヒーを飲みながら、ココロもアタマも、ゆっくりと浄化させていくのです。
その時に聴く、いくつかのお気に入りの曲があるのですが、なぜかクラシック系のものがほとんどです。

その中から今回ご紹介するのは、武満徹の「マイ・ウェイ・オブ・ライフ〜マイケル・ヴァイナーの追憶に( バリトン、混声合唱、オーケストラのための)」という曲。
サイトウ・キネン・オーケストラ、指揮は小澤征爾。
1996年、長野県松本文化会舘での演奏録音です。

歌われている歌詞は、田村隆一の詩「私の生活作法」の英訳なのですが、この詩がまた素晴らしくて、私自身のヒトとしての生き方そのものにまで影響していきそうなくらい、私は、この詩も好きなんです。
タイトルにある”生活作法”という言葉。
“ライフスタイル”ではなくて”作法”というところが、イイでしょ?
もし興味がわいてきたならば、ぜひ、探して聴いてみてくださいね。

ほんの37分ほど前に、”今日”は”昨日のこと”になりました(笑)。
コーヒーも入ったので「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」を聴きながら、”明日”を想うことにします。

石川芳

幼少よりピアノ、エレクトーンを学ぶ。ネム音楽院(現ヤマハ音楽院)卒業後、ヤマハの海外デモンストレーターとして、世界各国で演奏活動および現地スタッフの指導にあたる。"ディズニー・クラシカルコンサート"でアレンジャーとしてデビュー。曲集の編曲や音楽専門誌の執筆など、幅広いジャンルで活躍している。ピアノスタイルでは、創刊号から編曲を手がける。



TUNECORE JAPAN