電子漫画『ヒロヒロヤのミュージシャン生活』発売記念インタビュー

NEWS by キーボード・マガジン編集部 2015/04/26

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キーボード・マガジンWebでの人気連載漫画『ヒロヒロヤのキーボード生活』『ヒロヒロヤの(新)キーボード生活』が電子書籍として1冊になって登場! 本誌連載の4コマ漫画や書き下ろし漫画を加えた読み応え満点の内容となっています。ここではその発売記念として、作者のヒロヒロヤ氏にインタビューを敢行しました。

me1 ◀著書を前に熱く語るヒロヒロヤ氏

──漫画を描き始めたきっかけは?

実は、絵やマンガはずっと描いていたわけではなくて、3年ほど前、キーマガさんで連載をいただく3ヶ月前に描き始めたんです。それ以前は、絵やマンガは小中学生のころに遊びでちょこっと描いていたことはありましたが、全然本格的ではありませんでした。

最初は音楽系の“あるあるネタ”を文章でツイッターなどに投稿していたのですが、あるとき、“絵を付けてみよう。いや、いっそ4コママンガにしてみよう”ということでマンガにしてみたら意外と評判が良くて、そのまま描き続けて、現在に至ってます。

なお、“マンガを描き始めてからたったの3カ月で、どうやって連載に至ったのか”という経緯については、当書籍の“あとがき”に書いております(笑)。

──どんなところからネタのヒントを得るのですか?

一応“ミュージシャン生活”をしてますので、日常の至るところにヒントを探しています。あと、音楽とは関係ない分野で“あるあるなネタ”を経験したときも、音楽と共通する部分って多いので、音楽ネタに作り変えるときもあります。

──漫画の連載をしていてネタに困ったことはありますか?

はい、常に困ってます!(笑) なので、何か“あるある”な出来事があると、忘れないうちにすかさずメモるようにしています。リハーサル中や、皆で和気藹々と会話しているときでも、どこでもです。

──連載が1冊の書籍としてまとまった感想を聞かせてください。

本当ありがたいです。自分のソロ・アルバムよりも先にマンガが発売されるのは正直微妙な気もしますが(笑)、でも嬉しいです。

──『ヒロヒロヤのミュージシャン生活』の中で、特に気に入っているお話は?

内容的には正直どれも割と気に入ってるのですが、テクニカルな意味では、“その11 伴奏中の攻防 イントロ編”とかですかね。時間芸術たる音楽の、演奏中のリアルタイムな模様を、マンガという形式にそれなりに落とし込めたのではと自負しています。コマ割りのテンポ感が難しいのです。

manga◀「その11 伴奏中の攻防 イントロ編」

 

──ヒロヒロヤさんの普段の音楽活動について教えてください。

バンド活動(「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」)をやってたり、あとはアーティストのサポートとか、レコーディングとか、各種ジャンル(ジャズなど)のライブとか、ジャム・セッションのホストとか、いわゆる営業仕事とか。幅広くいろいろやって、何とかギリギリお金になってます。

──キーボード・マガジンWeb読者の方々にメッセージをお願いいたします。

宣伝の言葉しか思いつかないのですが……(笑)。本書のネタには“失敗談”も数多く盛り込まれていますので、“リスクマネジメントの書”としてもお使いいただけるかと存じます。単に読み流すだけの“あるあるマンガ”ではなく、さまざまな教訓が詰まっていると思えば、この値段はかなり安い!

また、音楽家ではない、単なる音楽ファンの方々にとっても、特に裏方のミュージシャンのリアルな生態をここまでさまざまな角度から描いた物はほかにはないと断言できますので、必ずや興味深くお読みいただけるかと思います。

とにかく、すべての方々にお勧めです!!

me2◀書籍が大ヒットした後のヒロヒロヤ氏(想像図)

ヒロヒロヤ●キーボーディスト兼マンガ家。以前より”あるあるネタ”をブログやツイッター等にて発信していたが、それにあきたらず、いつしかマンガで表現するようになる。普段は一応、さまざまなアーティストのサポートとしてライブやレコーディングを行ったり、ソウル、ジャズ、ブルースなどのライブハウスでの演奏や、楽曲制作など、精力的に活動している。意外と隙間時間の多いミュージシャン稼業とマンガ稼業をどうにか両立できないものかと日々思案している。

 

 

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