[Event Report]XLAND FESTIVAL 2012
Photo:KAZ
野外フェスの面白さは、自然の中で音楽を聴くという非日常さにある。その非日常を味わうために、人々は都心から遠く離れた山中などに足を運ぶ。しかしキャンプ泊をやむを得なかったり、車を使用しないと行けない場所だったり、休暇を取らなければならなかったりと、気軽に野外フェスに参加するのは困難な場合が多い。
2011年に初めて開催されたFREAKS FESTIVALが、2012年に名前を改めて開催したのが、XLAND FESTIVALだ。開催地である“さがみ湖プレジャーフォレスト”は、新宿から約60分いう好ロケーションで、これまでの野外フェスにおける参加の困難さを覆したと言えるだろう。
残暑が残る9月。最後の夏フェスと言える当日は、朝からあいにくの雨模様だったが昼過ぎには晴れ間が見え、朝から降り続けた雨が良い感じに涼しさをもたらしてくれていた。
ステージは全部で3つが設置されていたが、ステージ間の距離も近かったので、移動は快適であった。雨天時は木の下で雨宿りをする人もいれば、タープの下でバーベキューをする人も多く、思い思いに楽しめる空間が広がっていた。

Photo:Satoru Fueki

Photo:KAZ
音楽ステージのほかにもキッズ&ファミリーゾーン、リラクゼーションエリアなどが設置され、子ども連れでも楽しめるというのが特徴的であった。父親に肩車をされたり、母親と一緒に踊ったり、小さな頃から素晴らしい音楽体験ができるキッズたちの将来が、楽しみでならない。

Photo:KAZ

Photo:Satoru Fueki

Photo:Satoru Fueki
今年のヘッドライナーはフレンドリー・ファイヤーズ。彼らが出演した“PLEASURE STAGE”は、インディロック、ポップ、ダンス、エレクトロニカなど、ジャンルも国境も越えたラインナップで楽しませてくれた。

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FRIENDLY FIRES
Photo:ZAI
ULRICH SCHNAUSS
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SEAHAWKS
Photo:Erico Oomori
DJ KRUSH
Photo:ZAI
SHUGO TOKUMARU
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OGRE YOU ASSHOLE
Photo:ZAI
THE BEAUTY
Photo:ZAI
GROOVE本誌でもインタビューをしたジョー・クラウゼルをはじめ、トップクラスのDJ陣が競演を繰り広げていたのが“FOREST STAGE”だった。新緑の森の中で聴くダンスミュージックほど心地よいものは無い。

Photo:Satoru Fueki
RUB N TUG
Photo:Erico Oomori
JOE CLAUSSELL
Photo:Erico Oomori
DEADBEAT with TIKIMAN
Photo:Erico Oomori
KENJI TAKIMI
Photo:KAZ
DJ SODEYAMA
Photo:Erico Oomori
DJ NOBU
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エントランスから最寄りのスペースに設置されたステージが“DIESEL:U:MUSIC”がサポートする“SOCIAL CLUB”。ここではサウンドをVJによる映像がシンクロし、心地よいエレクティックな音で踊らせてくれた。

Photo:KAZ
LEGOWELT
Photo:Erico Oomori
COS/MES
Photo:Erico Oomori
GONNO
Photo:Erico Oomori
DJ YAN
Photo:Erico Oomori
NINO
Photo:Erico Oomori
イベント終了後は、そのままキャンプ泊ができるというのも、関東以外の遠方からの来場客にとっては便利な点であっただろう。帰路も大きな混雑はなく、トータルで見るととにかく“快適さ”の度合いが高いフェスであった。参加客の多くは野外イベントに慣れている層が多く、さらに運営側のケアもあって初心者でも過ごしやすかったという部分が、XLAND FESTIVAL 2012を最高の野外フェスティバルにした大きな理由であったと言える。今後リピーターや新規のお客も増え、さらパワーアップしてくだろう。来年の開催も楽しみに待ちたい!