東京JAZZ2010″WOMAN IN JAZZ”レポート

NEWS by サックス&ブラス・マガジン編集部 2010/10/22

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去る9月に国際フォーラムで行われた”東京JAZZ2010″。3日間に渡る公演にはそれぞれ”THE PREMIUM GALA”、”GROOVE”、”THE VOICES”、”JAZZ STREAM”といったテーマがつけられています。ここでは最終日の昼公演、18歳の若手サックス・プレイヤー寺久保エレナさんを始め、凄腕の女性プレイヤー達が集結した”WOMAN IN JAZZ”の模様をレポート!

寺久保エレナ

“WOMAN IN JAZZ”のトップ・バッターを飾ったのは18歳のサックス・プレイヤー、寺久保エレナ。現役女子高生でもある彼女がスペシャル・ゲストとして迎えたのは、なんと世界的ベーシストのロン・カーター! ウェイン・ショーターの「Yes or No」から始まり、山下洋輔が彼女のために作曲したという「North Bird」、ジョー・ヘンダーソンの「Black Narcissus」など、1stアルバムに収録された楽曲を披露。現代的な感性がふんだんに散りばめられたアドリブ・ソロに会場も大いに沸きます。演奏もさることながら、MCも堂々たるもの。全6曲、50分間のステージが短いと感じさせるほど息もつかせぬパフォーマンスを見せてくれました。

メンバー:寺久保エレナ(as)、ロン・カーター(b)、ウィル・ブールウェア(key)、オマー・ハキム(ds)

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photo=(c)Hideo Nakajima

テリ・リン・キャリントン:モザイクプロジェクト

続いて登場したのは、テリ・リン・キャリントン率いる”モザイクプロジェクト”。”WOMAN IN JAZZ”のステージにふさわしく、メンバー全員が女性で結成されているこのバンド、オランダの美人プレイヤー、ティネカ・ポスマ(sax)と、「女アート・ファーマー」の異名を持つ、イングリッド・ジェンセン(tp)の2人が絶妙なハーモニーを聴かせます。途中、山中千尋(p)も参戦し、さらにステージはヒートアップ。ノナ・ヘンドリックス(vo)に連れられて、ティネカ・ポスマが華麗なステップ(?)を披露する場面も。最後の「I Sweat (Going Through The Motions)」ではメンバーがドラム・セットの上にのぼるなど、最後まで熱いステージとなりました。

メンバー:テリ・リン・キャリントン(ds)、エスペランサ・スポルディング(b)、ノナ・ヘンドリックス(vo)、ティネカ・ポスマ(sax)、イングリッド・ジェンセン(tp)、ヘレン・サング(p)、パトリシア・ロマニア(vo)

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photo=(c)Hideo Nakajima                                                                                        photo=(c)Rieko Oka

綾戸智恵 meets ジュニア・マンス・トリオ

“WOMAN IN JAZZ”のトリを飾ったのは、日本が世界に誇る”JAZZ WOMAN”綾戸智恵(p)。自身はピアノを弾かず、ジャズ・ピアノの大御所であるジュニア・マンスを迎えて、「サテン・ドール」や「サマータイム」、「サニー」など、誰もが知っているスタンダード・ナンバーを演奏。。MCでは軽快なトークで会場に笑いを起こします。ラスト2曲は「枯葉」と「わが心のジョージア」と、さらに超有名スタンダードを圧倒的な完成度で熱唱。東京JAZZ2010最終日の昼公演を締めくくりました。

メンバー:綾戸智恵(vo)、ジュニア・マンス(p)、田中 秀彦(b)、ジャッキー・ウィリアムス(ds)

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photo=(c)Hideo Nakajima

資料提供=(c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2010

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