【ライブ・レポート】TOTO ジャパン・ツアー2011 (2011.9.27@日本武道館)

ライブレポート by 編集部 2011年10月12日

2011年9月27日に来日公演を行ったTOTOのライブ・レポートをお届けします。

文:大迫杏子
写真:森リョータ

2008年に解散したTOTOが、メンバーであるマイク・ポーカロ(b)の闘病支援のため限定でツアーを行い、その東京公演が2011年9月27日、日本武道館にて開催された。

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メンバーは、スティーヴ・ポーカロ(k、vo)、デヴィッド・ペイチ(k、vo)、スティーヴ・ルカサー(g、vo)、サイモン・フィリップス(d)、ジョセフ・ウィリアムズ(vo)、ネイザン・イースト(b)。スティーヴ・ポーカロは実に25年ぶりの来日、デヴィッド・ペイチはオリジナル・メンバーでありながら2003年ころよりTOTOのライブからは身を引いており、ゆえに今回の布陣はファンにとって堪らないだけでなく、キーボーディストという立場から見ても非常に貴重なライブだったと言えるだろう。

開演前よりオーディエンスの熱気がその期待度の高さを表していたとおり、名曲「子供の凱歌(チャイルズ・アンセム)」での幕開けから観客は一気に総立ちに。重厚できらびやかなあの”TOTOサウンド”との再会に大歓声が沸き起こり、年齢を感じさせないパワフルなロック・サウンドと、熟達したメンバーにしか出し得ない確固としたバンド・アンサンブルに聴衆全員がノック・アウトされた。舞台や機材のセットはシンプルでありながらこれだけのサウンドを出せるのは、やはりTOTOというバンドの音楽性・演奏力の高さゆえにほかならないだろう。

さて、気になるキーボーディストの2人だが、まずはスティーヴ・ポーカロから。長年にわたりTOTOの(それは言ってしまえば80〜90年代音楽シーンの)シンセ・サウンドを牽引してきた彼は、この日はヤマハCP5とMotif XF7を使って私たちが1度は耳を奪われたあのTOTOサウンドを再現し、観客を沸かせていた。特に「ロザーナ」のシンセ・ソロであのお決まりのフレーズが始まった瞬間は、ライブ中で最も盛り上がった場面であった! 終始少年のように楽しそうにアクションしていた姿もほほえましい。

 

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そしてデヴィッド・ペイチ。高いハットに手品師のような衣装、そしてアップライト・ピアノ……に見せかけたキーボード・スタンド(!)が最高にお茶目(あとから調べてみると、鍵盤は下段にカーツウェルPC3K8、上段にコルグTritonのようだったが詳細は分からない)。オーソドックスなR&Bのピアノ・プレイが印象的な彼だが、それでいて泥臭過ぎず、繊細で明確なタッチはまさに80年代以降のポップ・シーンを思わせた。意のままに弾き続けるアドリブ・プレイも健在で、観客を魅了していく。そして何といっても「アフリカ」でメイン・ボーカルをとるデヴィッド! これには感無量だった方も多いのではないだろうか。

そしてハイライトは、デヴィッドの美しいピアノ・ソロから始まり、スティーヴも加わって熱いオーケストラ・サウンドに昇華していくデュオのコーナー(「キーボード・エクストラバガンザ」)。キーボードの歴史だけでなく、音楽シーンの歴史を作ってきたこの2人によるTOTOサウンドを生演奏で堪能できたのは、まさしく極上の体験だった。

そのほか「パメラ」「ジョージー・ポージー」やアンコール曲の「ホールド・ザ・ライン」まで、数々のヒット曲で熱いステージを彩った”一流軍団”の彼らにはさすがのひと言。私たちの記憶に刻み込まれている、力強くきらびやかな80〜90年代サウンドに勇気づけられた一夜だった。また彼らが日本で演奏してくれることを期待したい。

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SET LIST

1 .子供の凱歌
2 .ティル・ジ・エンド
3 .アフレイド・オブ・ラブ
4 .ラバーズ・イン・ザ・ナイト
5 .サムホエア・トゥナイト
6 .パメラ
7 .リア
8 .ギフト・オブ・フェイス
       (キーボード・エクストラバガンザ)
9 .アフリカ
10.ヒューマン・ネイチャー
11.ロザーナ
12.ジョージー・ポージー
13.トップ・ラビング・ユー
14.ホーム・オブ・ザ・ブレイブ
————————————————————————————
15.ホールド・ザ・ライン


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