【ライブ・レポート】『pf』Vol.3(2011.4.7@渋谷duo)

ライブレポート by 編集部 2011年4月27日

シンガー・ソングライター、シオダマサユキの呼び掛けで始まったイベント”pf”の第三弾が、去る4月7日渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。その模様をレポートしよう。

pf──ピアノを意味するこの文字がタイトルに掲げられたこのイベントは、シオダマサユキ、ミトカツユキ、古瀬智志、渡辺ケイジ(上写真左から)という4人のピアノマン=”Four Fantastic Friends”による弾き語りライブだ。シオダマサユキの呼び掛けで、2010年4月8日に第1回目が開催、そのちょうど1年後に第3回目が行なわれたわけだが、会場に足を踏み入れてまず驚いたのがステージ上の景色。赤いキーボードが4台、横一列に並んでいる。その後ライブのMCで経緯は語られるのだが、普段このコルグSV-1を愛用するミトカツユキの提案でこのようなセットになったとのこと。そこからどんな音が鳴らされるのか、期待が高まる。

ライブは「エボニー・アンド・アイボリー」、「愛にすべてを(Somebody To Love)」という名曲のカバーからスタート。4人が順々にボーカルを取り、それぞれが独自のスタイルで聴かせて、オープニングから会場を盛り上げる。4人の合奏&コーラスは、とにかく圧巻だ。

その後はシオダのソロ・ステージへ。震災で被災した東北地方への想いを込めて、NTTドコモ東北のCM曲でもあった「光る雲」を熱唱。さらに、アルペジオの切ない響きが胸を打つバラード「ポジティブシンキング」、日常を切り取った歌詞と彼のウォームな声が絶妙なマッチングの「Hotchkiss」を披露、会場を温かい空気で包んでくれた。

そんなシオダのステージにミトが合流、短いセッションを行った後、今度はミトのソロ・ステージへと流れる。彼のスモーキーでソウルフルな歌声で歌われるバラード「コモレビノウタ」、そして続くゴスペル・ナンバー「Somewhere Somehow」にはただただ聴き入ってしまう。その後は一転してアップ・テンポな「Power」。観客たちはリズムを取って、ミトの疾走感あるプレイを楽しんでいた。

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そして、ちょっとした箸休めタイム?でもあったアカペラ・タイム。4人はステージ手前に立ち、「ソー・マッチ・イン・ラブ」を披露してくれた。実力派のシンガーでもある彼らのアカペラが素晴らしくないわけはなく、またその選曲も相まって会場には笑顔があふれる。圧巻だったのは、再び4人全員がSV-1を弾いて演奏されたスティーヴィー・ワンダーのカバー「回想(I Wish)」。弾き語りには”リズム”が非常に重要なんだと再認識させられるほど、そのプレイはグルーブ感満点だった。

その後再びソロ・コーナーとなり、渡辺ケイジが「あいのうた.」で、ハスキーかつ繊細な歌声で歌い上げ、セッション・タイムの空気を塗り替える。さらに「サクラチルキセツ」「Don’t cry anymore」でもその切なく美しいメロディを存分に聴かせ、独自の世界観で魅せてくれた。

ソロのトリは古瀬智志。普段”ピアノロックトリオ”として活動する彼は、「パラレルラバース」で力強く自分の歌、そしてピアノを紡いでいく。「Somebody’s Ballad」でジャジーな世界観を聴かせた後、「夜明け前」を熱く切なく歌い上げ、ソロ・コーナーを締めくくった。

最後は4人が登場し、彼らのテーマ・ソングと言うべきビリー・ジョエル「ピアノ・マン」、そしてアンコールではスティーヴィーの「ステイ・ゴールド」を披露。MCなどでも語っていたが、”音楽で人々に力を与えたい”という彼らの想いがたっぷり詰まったカバーであったし、またライブ全体を通しても、その4人の強い意志をひしひしと感じることができた。ピアノと歌で聴く人たちを元気にする本イベント、ぜひ第4弾、第5弾と続いていくことを期待したい。

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『pf』Vol.3 SET LIST
●オープニング〜Four Fantastic Friends
「エボニー・アンド・アイボリー」
「愛にすべてを(Somebody To Love)」
●シオダマサユキ
M1「光る雲」
M2「ポジティブシンキング」
M3「Hotchkiss」
●ミトカツユキ
M1「コモレビノウタ」
M2「Somewhere Somehow」
M3「Power」
●Four Fantastic Friends
「ソー・マッチ・イン・ラブ」
「回想(I Wish)」
●渡辺ケイジ
M1「あいのうた.」
M2「サクラチルキセツ」
M3「Don’t cry anymore」
●古瀬智志
M1「パラレルラバース」
M2「Somebody’s Ballad」
M3「夜明け前」
●エンディング〜Four Fantastic Friends
「ピアノ・マン」
●アンコール〜Four Fantastic Friends
「ステイ・ゴールド」

 

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