ギター・マガジン2016年1月号 チョーキング、ハンマリング、プリングを駆使し感情豊かにメロディを表現する! 第三回

MI JAPANギター・クリニック by 鳴海賢治 2015年12月17日

ギター・マガジン読者の皆様こんにちは。MI JAPAN札幌校卒業生の鳴海賢治です。3ヵ月に渡り、誌上クリニックを連載させていただきましたが、最終回はメロディの表現をテーマにお送りします。僕自身は特定のバンドに所属せず、シンガーのサポートや、ジャズ系セッションなどをおもな活動としております。このような場合、現場ではメロディとコードが簡単に記載されたリードシートと呼ばれる譜面を使用することになります。特にメロディは歌い回しの指定がない場合が多く、独自に解釈して演奏することが多いです。この時の歌い回しがギタリストの個性となると考えます。今回、例題としてブルース系バラードを1曲書き下ろしました。バラードは特に表現力が重視されるのですが、感情豊かにメロディを表現するポイントを、この曲を用いて解説していきます。

■例題となるメロディ譜

先日作曲したブルース系バラードのメロディ譜です。現場でやり取りされるリードシートはこのように音符だけが記載されており、もちろんタブ譜もありません。ここからアイディアを膨らませて表現します。

GM01_MIセミナーmel

Ex-1 ハンマリングとスライドの活用

Aメロです。曲の序盤であり、クライマックスとの対比を明確にするために、メロディの入り口はスライド、そのほかはハンマリング、プリングを多用し、少々機械的な淡々とした雰囲気となっています。6小節目はフェイクを入れて緊張感を表現します。3、7小節目のロング・トーンは緩やかなビブラートで処理すると良いでしょう。

 

Ex-2 チョーキングで情感を表現

Bメロです。サビに向かって高まっていくセクションです。1、2小節目のクォーター・チョーキングで徐々に盛り上げていき、6小節目の1音チョーキングでクライマックスへの進行を感じさせる表現です。

 

Ex-3 EX-1、EX2のテクニックを総動員

サビです。あらゆるテクニックを駆使し、クライマックスを表現します。1、2、5、6小節目のフェイクは、ポジションによってチョーキングを使用するか、ハンマリング/プリングとするかを変えます。同じリズム型が続く3、7、8小節目は前半と後半のフレーズでスライドの有無を使い分けることで、一辺倒にならず生き生きとしたフレーズとなります。

GM01_MIセミナー修正

 

 

 

 

TUNECORE JAPAN