ギター・マガジン9月号 シュレッド・ギタリストへの道 レガート&タッピング 上級編

MI JAPANギター・クリニック by 山門秀彰 2015年8月13日

シュレッド・ギタリストへの道 レガート&タッピング 中級編

実際にプロの現場 へと足を踏み出したMI JAPANの卒業生たちによる誌上ギター・クリニックをお届けする本連載。

山門秀彰が担当する第三回目は、レガートとタッピングをマスターするためのメカニカル・トレーニングの上級編をお届けしよう!

 皆様こんにちは! MI JAPAN大阪校GIT科卒業生の山門秀彰です。7月号から4ヵ月連載で僕の得意なテクニック“レガート&タッピング”を初級、中級、上級、最上級に分けて紹介しています。第三回目は上級編です。レガートとは、最初の1音のみピッキングして、あとはハンマリングやプリング、スライドを駆使して音をなめらかにつなげるテクニックの総称。レガートをマスターできれば、簡単に高速フレーズが弾けるようになりますし、ピッキングとは違ったニュアンスを出せるのも魅力です。そして右手の指でハンマリングを行なうタッピングと組み合わせることで、さらに自由に指板上を動き回ることができるのです。

EX-1

 Ex-1は超絶変態系ギタリスト、ガスリー・ゴーヴァンの「セブンズ」をモデルにした譜例。右手の中指と薬指のタッピングを含んだエクササイズです。コード進行は定番の循環コードとなっています。前半4小節が1-6-2-5、後半4小節が3-6-2-5です。右手中指を使ったタッピングはごく一般的でよく使われますが、薬指でのタッピングは慣れない人が多いのではないでしょうか? しっかりとした発音をするのは難しいと思います。最初はゆっくりとしたテンポで始めて、徐々に慣れていきましょう。

 ミュートについてですが、このエクササイズにおいては左手人差指を使ったハンマリングは登場しません。ですので、常に1~4弦に軽く触れさせてミュートしておくといいでしょう。そして右手では手のひらの部分を使ってミュートします。運指のポイントは、4小節目から5小節目にかけての大きなポジション・チェンジ。音が途切れないよう、さらにノイズを出さないように素早い移動を心がけましょう。

 2小節目、4小節目はバックのコードはA7、G7で実際に押弦している音もA7、G7となっていますが、6小節目と8小節目はバックのコードと押弦しているポイントの音が異なるので、音の響きの違いも意識して下さい。右手タッピング時は6小節目は2小節目、8小節目は4小節目と同様のポジションですが、左手ハンマリング時は代理コードのポジションをハンマリングしていて、A7のときにE♭7、G7のときにD♭7のコード・トーンをハンマリングします。ポジションに注意して弾いて下さい。

EX-2

 Ex-2はディミニッシュ・コードを用いたクラシカルなコード進行を使ったエクササイズです。

 全体的にとてもワイドなポジショニングです。まずは譜面をしっかり見て、押弦するポジションを把握すること。2小節目、3小節目はディミニッシュ7thコードのコード・トーンを使ったフレーズが続きます。かなり大きなストレッチとなるので、左手の親指をネックの裏側に構える“クラシック・フォーム”でしっかりと指を開きましょう。3小節目から4小節目にかけて、そして7小節目から8小節目にかけての部分は1弦を左手で押弦したあとに6弦を右手中指タッピング。弦跳びがかなり激しいので、ノイズを出さないよう注意。6小節目はピッキングせずにいきなりハンマリングするフレーズが連続で登場します。ノイズが出やすいので、まずはゆっくりとしたテンポできれいに音を鳴らすことを意識して練習しましょう。6小節目の最後に登場する2弦12フレットのプリング音から7小節目最初の5弦7フレットを右手でタッピングする際は、右手と左手が交差するポジションになり、ノイズが出やすいので気をつけましょう。左手人差指で1~4弦を、右手の手のひらの部分で6弦をミュートするとノイズが出にくいと思います。8小節目は弦1本につき5音をフィンガリング、つまり“5ノート・パー・ストリング”のフレーズとなっています。かなりストレッチしたフォームとなるので、はっきりとした音を発音するのは難しいかもしれません。まずはゆっくりとしたテンポでチャレンジして下さい。

EX-3

 Ex-3はKey=C△のダイアトニック・コードを使ったエクササイズ。コード進行は1-7-6-5-4-3-4-5となっています。最後の8小節目に登場するG7の次は再びC△へと続けることができるので、この8小節を一回弾いて終わるのではなく、何度もくり返し弾き続けることができます。

 ミュートに関してですが、1小節目最初の音(3弦12フレットの左手ハンマリング)およびほかの小節の一番最初の音は、鳴らすと同時に1、2弦を左手人差指の腹を使いミュートしています。また、全体を通して4~6弦は使用しないので、常時右手の手のひらを使いしっかりとミュートしてください。

 1小節2拍目から3拍目にかけての右手タッピングはポジション的にかなり狭い部分となり、はっきりとした発音をするのが08_mi_fumen難しいと思います。まずはゆっくりとしたテンポで狙いを定めてタッピングするように心がけてください。

08_mi_fumen1

TUNECORE JAPAN