シュレッド・ギタリストへの道 レガート&タッピング 中級編

MI JAPANギター・クリニック by 山門秀彰 2015年7月14日

山門

山門

 

 

https://youtu.be/7xbqtv8mp3E

 

ex-1

ex-1は有名なジャズ・スタンダード「枯葉」風のコード進行を用いたエクササイズです。全体を通して、フレーズは3和音(トライアド)を弾いています。理論的な説明をすると、左手人差指で完全1度(Root)、左手の小指で長3度(Major 3rd)もしくは短3度(Minor 3rd)、そして右手のタッピングで完全5度(Perfect 5th)もしくは減五度(Diminished 5th)の音を弾いています。テクニックに関しては、全体的に減飛びが多く、ややストレッチ気味の運指の箇所ももあり、ミュートが難しいと思います。

特に気をつけるべきポイントは、1小節目1拍目の第3音から第4音目にかけてに登場する、右手タッピングしてから弦を飛んで左手でタッピング”する箇所です。スムーズにつなげるコツですが、弦を飛んで左手の人差指でハンマリングする瞬間に、右手のタッピングしている指を完全に弦から離すのではなく、弦に軽く触れたまま指を浮かせるようにしてミュートするのがいいでしょう。

下降時は1小節目3拍目第3音から第4音目にかけての箇所が注意するポイントです。右手でタッピングするのと同時に左手もポジション・チェンジして、右手でプリングして鳴らすポイントを先に押さえておきます。この際は左手人差し指を高音弦側に触れさせミュートします。

 

 

 

ex-2

ex-2はコード・チェンジが激しい難曲として有名なジャズスタンダード、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」風コード進行を用いたエクササイズです。このエクササイズでは左手でトライアドをハンマリングし、右手で7th音などのテンション音をタッピングするというトニー・マカパインなどが得意とするパターンを多く含んでいます。トニー・マカパインに近付きたい方はぜひこのテクニックを習得してください。

全体的に弦飛びは少ないですが左手のポジションチェンジが忙しいと思います。2小節目後半で、“3弦3フレットを中指でハンマリング→2弦の3フレットを人差指でハンマリング→2弦6フレットを小指でハンマリング→2弦9フレットを右手タッピング“という流れです。その後に登場する3小節目の第1音目は左手薬指へのプリング・オフとなります。2弦9フレットをタッピングしている間に左手を素早くポジション・チェンジしましょう。

最後の8小節第4音目は“3弦10フレットの薬指へプリング・オフ→4弦12フレットを右手でタッピング→4弦8フレットの薬指へプリング・オフ”という流れになっています。音を途切れさせないよう素早く左手をポジション・チェンジさせるよう心がけてください。全体的に左手でハンマリングでいきなり音を出さないといけない部分が多く登場しています。まずはクリーン・トーンでしっかり発音できるよう練習してください。

 

 

 

ex-3

ex-3はディズニー映画『ピノキオ』の主題歌として世界的に有名になった名曲「星に願いを」風のコード進行を用いたエクササイズです。コード・トーンだけでなく、ペンタトニックやスケール・ノートなど織り交ぜた例題となっています。運指パターンに規則性があまりないので、まずは譜面をみて運指パターンをしっかり把握しましょう。

1小節目の3拍目第2音に登場する1弦6フレットと4拍目第3音での4弦8フレットのB♭音は♭9thとなっており、哀愁を感じさせるサウンドとして使っています。

2小節目の4拍目の最終音から次の小節の頭にかけてはかなり大きくポジション・チェンジしています。6弦15フレットをタッピングすると同時に左手人差指を6弦10フレットにすばやく移動できるように心がけましょう。

7小節目の前半に登場するDm7はペンタトニック・スケールを3ノート・パー・ストリング(1弦につき3音フィンガリング)で弾いています。ストレッチ・フォームになるので、ハンマリングが弱くならないように注意が必要です。しっかり発音するよう心がけましょう。

最後の8小節目のA7とG7部分では代理コードのコード・トーンを弾いています。(A7時はE♭7、G7時はD♭7)ジャズ、フュージョン系のギタリストがよく使うテクニックですので、ぜひ覚えておいて下さい。

 

 

ex-1~3

 

 

 

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次回は上級編ということで、難易度をさらに上げて、おもにディミニッシュ7コードのコード・トーンを使ったエクササイズを紹介していきたいと思います。中級編をベースにしたフレーズも用意しますので、今回のエクササイズをしっかり練習しておいて下さい。それではまた来週!

 

 

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