走らないアドリブ、エコノミーピッキング編

MI JAPANギター・クリニック by 植木英史 2015年3月17日

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●導入編
エコノミーの根本を作ったギタリスト、Yngwie J Malmsteen。そもそもどういう経緯でできたテクニックなのでしょうか。もともとはいかにギターをバイオリンのように扱えるかというところからスタートしたようです。そこにはノーピッキングで左手にリズムを託すイメージがあると思います。
EX1.
まず左手にリズムを託す練習をします。右手でナットあたりを握り、全弦をミュート。すべて左手のハンマリングでプレイ。ここで大事なのは弾き終わった指はそのまま弦上に残しておくことです。要するにスタッカートにならないように、いかに音の弧を描けるかが重要になります。決して指をバタつかせないようにします。

EX2.

 次に各弦1回のピッキングで残りはハンマリング。ピッキングし終わったピックの位置は次の弦に当てて待機です。決して使い古した角の削れたピックは使わないように。走る原因を作る要素になります。

EX3.

 各弦2回のピッキングです。あくまでもリズムは左手にあり、その後を粘るようにピッキングで追っていきます。

EX4.

 全弦を当てていきます。なるべくピックが弦に纏わりつくようにに弾きます。スウィープと同様、もともとリズム的に理に叶ってないピッキングなので弦移動の際、次の弦にピックを当てて待っている制動的なトラクションを感じることが大切です。
スクリーンショット(2015-03-17 17.33.44)

●トレーニング編

EX5.

 Cハーモニックマイナーでくり出されるフレーズです。イングヴェイの理論でいけば下りにエコノミーは存在しません。究極を言ってしまえばすべてプリングでOKでしょうが、ここはオルタネイトで演奏します。上り下りで左手のリズムが変わらないように。メトロノームに合わせる場合は左手をリズムに合わせます。
EX.6

 初期イングヴェイの18番です。アルカトラズではほぼ全曲のソロに使われていたフレーズです。この手のメロディの動きがわからないと「ファー・ビヨンド・ザ・サン」のコピーも難しいものになってしまうぐらい重要な鍵です。あくまでもわかりやすい練習例として16分音符で書いてありますが、実際には表拍から入ることはなく、スピードも変わります。後半4拍目がオルタネイトになています。

EX.7

 ソロ始まりやクライマックスなどで使われるスリリングなフレーズです。弦移動する際、左手は弾き終わった指を残していくイメージを忘れないように。
EX8.

 Emの大きな一筆書きフレーズです。パガニーニを彷彿させるフレーズです。やはりフル・オルタネイトよりはレガートに近いエコノミーの方がより音楽的に合っていると感じます。スクリーンショット(2015-03-17 17.34.04)

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