フリジアン・ドミナント&メタル的リズム・アレンジ/MI Japan ギター・クリニック

MI JAPANギター・クリニック by 木下昭仁 2013年2月15日

読者の皆さん,こんにちは。このコーナーには2度目の登場になりますMI札幌校の木下です。学校ではGIT-DXとHMのアンサンブルなどを担当しています。ずっとSABER TIGERでギターを弾いております。昨年10月10日に新譜『MESSIAH COMPLEX』を発表,この号が出る頃はSABER TIGERのツアー中。今回はアルバムに収録した曲を参考にフリジアン・ドミナント・スケールとメタル的リズム・アレンジを紹介します。

ベーシックなタッピング

ここからはへヴィメタルには欠かせない怪しい雰囲気を楽しめるフリジアン・ドミナント・スケールのポジョンとトリッキーなリズム・アレンジを覚えていきましょう。SABER TIGERの最新作『MESSIAH COMPLEX』に収録されてる「VIOLENT IGNORANCE」を参考にしています(笑)。最初に何となく頭に入れておくことは,トニックから半/全+半/半/全/半/全/全という音の列びです。あとはとにかく弾きながら自分の耳で雰囲気を覚えましょう。

※SABER TIGERでは1音下げのチューニングのため譜面はすべて1音下げ(1=D,2=A,3=F,4=C,5=G,6=D)となっています。

EX-1 5stトニックパターンの上昇,下降
BPM=100〜144

131015-mi-guitar-1303-1

まずはEフリジアン・ドミナント・スケールの5弦トニック・パターンの上昇,下降から同じくらいの音程の6弦トニック・パターンの往復です。6弦のEを鳴らしっぱなしで弾くと,より雰囲気がつかめると思います。2小節目と4小節目の1拍目,3連から16分の切り返し部分のハンマリング,プリングのリズムに注意して下さい。基本オルタネイト・ピッキングで弾いて感じをつかんで下さい。

EX-2 つなぎにストレッチ
BPM=100〜144

131015-mi-guitar-1303-2

次は私もよく使うEx-1のふたつのブロックをつなぐポジション。運指が跳んだり同じ弦で4音の音節もありますが,慣れると比較的弾きやすいブロックです。4音節のところは4本指で弾かない人のほうが多いかな? たぶん半音移動のところでスライドさせてスムーズに音をつなぐと良いでしょう。基本オルタネイト・フル・ピッキングで弾いたほうがリズムを取りやすいと思いますが,スピードを上げたい人は効率の良いエコノミーでリズム・キープできるように練習するとよいでしょう。

EX-3 メタルはリフ命!
BPM=144

131015-mi-guitar-1303-3

次に実際に曲中に使用しているパターンを弾いてみましょう。「VIOLENT GNORANCE」の出だしのテーマ・リフ。大切なのは足で4分のリズムを取りながら2,4拍目を上半身で強く取って弾くこと,最後まで体の動きを止めないこと,オルタネイト・ピッキングで弾くことです。音色的には6弦はしっかりミュート,そのほかは少しピッキング・ハーモニクス気味にしっかりメタルな音にすること。16分の音抜き(タタンタ)の4連続の3回目ぐらいのリズムがあやしくなる危険が大きいので注意して下さい。6弦開放の音は気をつけないと暴れてよい音にならないので,ピックの当てる深さや角度を自分でいろいろ試して下さい。私は浅め,速め,少し斜めです。うまくいかない場合は16分の裏打ち(頭でりズムをとりながら2,4をアップ・ピッキングでカット)2分間(笑)。

EX-4 登りは段々つらくなる
BPM=144

131015-mi-guitar-1303-4

次に速弾きに適した3 note parのパターンの連続で3つのブロックを移動しながら次のセクションに向かっていくパートです。3小節目は5弦7fのEにトニックを含むパターン,6小節目は弾いてはいませんが6弦12fのEにトニックを含むパターン,4小節目はこのふたつをつなぐパターン。6弦12fのEと関連づけて頭の中の引き出しに入れときましょう。大切なのはトニックの場所と関連づけて弾くことです。皆さん,速弾きは練習していると思うので,駆け上がりのフレーズよりも間に入るリフ・パターンの休符(タタンタ)でリズムが崩れないように注意して下さい。

EX-5 休符はしっかりミュート!
BPM=144

131015-mi-guitar-1303-5

最後にリズム的に少し難しいパターン。16分の休符に引っ張られず,足で4分のリズムを取りながら2,4拍目を上半身で強く取って弾く動きを止めないことです。なかなか体に入らない時は1拍ごとに整理して把握するのが早道です。タタタタ/ンタタタ/タタンタ/タタタタ・ンタタタ/タタンタみたいな感じね! 特に4小節目頭の6連符から16分,16分の裏の連続とリズム・キープが難しいのでしっかりオルタネイト・ピッキングで弾くことです。“体を動かすとうまく弾けない!”と言う生徒がいますが,体を動かす=リズムを取ることなので、その曲に合った体の動かし方で弾けないと本当の意味で弾けたことにはなりません・・・・ブツブツ・・・。

どうでしたか? メタルマンとしてはヘドバンしながら弾いてほしいなァ〜〜なんて思っています。もっと詳しく知りたい人はMIにいらっしゃい(笑)。それでは楽しんで!

木下昭仁

中学3 年の時にディープ・パープルの「ファイアボール」にやられてギターを始める。札幌在住で81 年よりメタル・バンド“SABERTIGER” で活動中。若手バンドのプロデュース,レコーディング・エンジニアなどもこなしつつ,MI 札幌校でもメタルの布教に励んでいるらしい!

本記事について

本記事は『ギター・マガジン2013年2月号』掲載のページを転載したものです。

MI JAPAN OPEN HOUSE:3誌連動・動画クリニック

mijapan-footerlogo.jpg

MI Japanは、ハリウッドにある世界最大級の音楽学校MI(MUSICIANS INSTITUTE)の日本校として、全国6ヵ所に拠点を置くミュージシャン養成機関。

MI JAPAN各校の詳細はmusicschool-navi.jpで!

OPEN HOUSEロゴ

MI Japanのプログラムを1日に凝縮した体験レッスンのこと。レギュラー講師によるクリニックなどにも,レベルを問わず誰でも参加可能。参加には予約が必要。スケジュールなどは、http://www.mi-japan.com/event/open-house.htmlでチェック!

3誌連動動画クリニックに登場した講師陣のプロフィールはこちら

TUNECORE JAPAN