【ライブレポート】serial TV drama STAR TOURS!!

ライブ/イベントレポート by 編集部 2010年1月13日

2ndアルバム『SPACE OPERA』を引っさげてのツアー”STAR TOURS!!”で全国を横断しているserial TV drama。その中から09年11月に行なわれた渋谷クラブクアトロ公演の模様をお届けしよう。


ライブは「スペースオペラ」で幕をあけた。新井弘毅と稲増五生の刻むリフと気持ちのよい多声コーラスに合わせ、オーディエンスのテンションは一気に跳ね上がる。新井のキラキラと光るようなソロはなんとも気持ちがいい。続く「噛ませ犬」、「あしあと」とアルバムの収録順に演奏された。音源を忠実に再現しているのかなと思えば急にアドリブが飛び出てできたりと一筋縄ではいかない。序盤3曲で完全に彼らのペースに乗せられてしまった。

新井はシャウトしたり、ステージ前方に乗り出したりして皆を牽引していく。稲増もそれに触発されたのか、時おりモニター・スピーカーに足を乗せフロアをあおりながらギターを弾く姿が見られた。「ソング・オブ・ガンジス〜ホロレ禁じられの歌〜」での入れかわり立ちかわりに繰り出されるギター・ソロが、会場内の温度をさらに上げていく。新井のストラトの太く芯のある音と、稲増が手にするSGのシャープでソリッドな音が交錯し、熱気へと昇華したのだ。

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▲新井(左)、稲増(右)

ステージ上のメンバーを見ていると、それぞれ個性が表われていてとてもおもしろい。新井は頭を振り乱したり、体をクネらせながらも正確な音をはじき出し、会場内の誰よりもこの時間を楽しんでいるように見えた。対する稲増は淡々と黒いSGをかき鳴らしている。ベース近藤太が始終さわやかに弾いている横では、ボーカル伊藤文暁のクールさが際立っており、そのうしろではパワフルなドラミングでグルーヴを築く岡田翔太朗がステージを見渡している、といった様子。一見バラバラのようだが一体感を感じるのは全員が同じベクトルを向いているからだ。

ドラマティックなメロディが印象的な定番曲「赤いパーカー」、「まばゆい」を演奏しステージを去るメンバー。「まばゆい」ではお客さんが赤いタオルを振り回したりモッシュが起こるなどこの日一番の盛り上がりだった。彼らの姿が見えなくなるやいなやさっそくアンコールの声が上がる。まだまだ物足りないといった様子だ。その声に応えアンコールでは2曲を披露しライブは幕を閉じた。

速弾き、タッピング、スウィープなんでもありの多彩なギター・フレーズはギター・キッズ垂涎と言える充実したものであった。これだけテクニックを散りばめたプレイを聴けるバンドは近年なかなかいないだろう。それがリスナーに浸透しつつあるのか、ライブの最中新井の真ん前に陣取りプレイに釘付けになっている男の子がいた。そのことを終演後本人に報告すると,”そう、最近(ギター・プレイをじっくり観る人が)増えてきたんですよ”と嬉しそうにしていた。

2月にはまた東京公演が控えている。全国を回り、パワー・アップしたであろうステージを観るのがとても楽しみだ。

 

【SET LIST】
01.スペースオペラ
02.噛ませ犬
03.あしあと
04.ソング・オブ・ガンジス〜ホロレ禁じられの歌〜
05.アカシア
06.立ち止まりJOURNEY
07.赤いパーカー
08.まばゆい
〜ENCORE〜
09.ガーネット
10.まえぶれ

【serial TV dramaオフィシャルHP】

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