UNITED 30th ANNIVERSARY SPECIAL INTERVIEW Part.1

インタビュー by 編集部 2011年5月13日

本年、結成30周年を迎えた”ジャパニーズ・ヘヴィメタル界の横綱”ユナイテッドの、特別インタビュー第1弾!

2011年で結成30周年を迎え、また同年、超強力な新作『ティア・オヴ・イリュージョン』を発表した国内屈指のヘヴィ・ミュージック・バンド、ユナイテッド。ニュー・アルバムではクウェート出身の新ボーカリストKEN-SHINを加え、衰えるどころかこれまで以上にパワフルな重音ヘヴィメタルを聴かせている。本ギター・チャンネルのインタビューでは、ギター・マガジン6月号に掲載しきれなかった話題、ベーシスト横山を加えた30周年思い出話などを、2回に分けてドドンと紹介!

まずは吉田”HALLY”良文と大谷慎吾による、ギタリスト・インタビューをお届け☆


▲大谷慎吾(左)、吉田”HALLY”良文(右)

どんなにボーカルが替わっても、もうユナイテッドの音になるって自信はついてきた。(大谷)

まずは、近況から教えていただけますか? NOBさん(前任vo)からKEN-SHINさん(現vo)に交代する間、バンドはどんな状況だったんですか?

大谷慎吾:NOBが実際に脱退したのが08年の12月だったんですけど、それまではNOBのいろいろな事情を待ちながらも続けてもらえると思って曲作りはしていたんです。

吉田”HALLY”良文:年末のライブの時はもう辞めるって決まっていて、バンドでもそれに向けて頑張ろうって話していました。ただライブをあまりできる状況ではなかったので、その年は合計で3本くらいしかやってないかな。

大谷:NOBが戻ってきたら、新作のレコーディングをしようって感じではあったんです。だから球数(曲数)はある程度あって。ただ実際に辞めるということになって”じゃあ、どうしよう……”ってなった時に、KEN-SHINが僕の地元(千葉県柏市)にいて。ブリーディング・ヘッドというハードコア・バンドをやっていたんですが、その活動も止まっちゃっていて。で、”ウチもボーカル辞めたんだ〜”って冗談交じりに言っていたら、”じゃぁ、僕に歌わせてください”って言ってくれてたんです。でも彼は大学の期間だけ日本にいたから、ようは学生が終わって、結局クウェートに帰っちゃたんです。実際にボーカルは探すしかないから、インターネットで一般公募しつつ曲も作っていました。

吉田:何人かは来てくれたんですけど、なかなか”これだ”っていうのが。残念ながら……。

大谷:俺はまだKEN-SHINのことが忘れられなくて。そしたら突然電話が来たんですよ。”連絡が来ないから……”って言われて、実は俺、今は使われていないアドレスに連絡していたみたいなんですよ(笑)。それでオーディション受けに来てくれたんです。それが去年の夏かな。スタジオ入って、もう一発ですよ。

これまでも何度かのボーカル・チェンジがありましたが、バンドにとってやはりボーカルは重要なポジションですか?

吉田:フロントマンだからね。やっぱりボーカルがカッコよくないと話にならないってのは常にアタマにあります。

大谷:ボーカルが何度も替わって、そのたびにもうダメだって思ったんですけど、替わっていくうちに、どんなボーカルが入っても、もうユナイテッドの音になるって自信はついてきたっていうのもあります。俺たち弦楽器隊は長くつき合っているから、自分たちで曲を作っていけばユナイテッドになるってのはありますね。

吉田:うん。それについてこれるボーカリストじゃないと意味がないんで。だからKEN-SHINが来て初めて歌った時は、本当に一発で。隣同士で目を見合わせて”これだ!”って。

KEN-SHINさん加入後のバンドの雰囲気は、以前のあの時期に似ているなというのはありますか?

大谷:ドカーンと来たのは、KEN-SHINと湯浅(正俊/元vo)かな。湯浅は別のバンドで歌っていたんだけど、彼の声が欲しかったというのもありましたから。でもKEN-SHINはそれともちょっと違うよね。

吉田:KEN-SHINの歌を聴いて一番ビックリしたのは、声がスゴくデカイってこと。あれは初めてかな。

大谷:俺らもけっこうデカイ音出すんですけど、アイツはミキサーのフェーダーを半分くらいしか上げてない!

 

誰かと合わせることで新しい発見をしたりとか、そういうのが自分のギターの醍醐味。(吉田)

新作『ティア・オヴ・イリュージョン』の中の曲は、NOBさんがいた頃からあるナンバーも収録されているんですか?

吉田:1曲だけありますね、「デヴィル・ウィズ・ヘイロー」です。その曲だけちょっとタイプが違うんですが、おもしろいんじゃないかってやってみたんです。ほかには原型みたいなのも何曲か作っていたんですけど、時間がたってから聴くとイマイチなんですよね(笑)。方向性も固まっていなかったし。

大谷:「デヴィル〜」はアルバムの中にこういう曲を入れたいよねって、リーダー(横山明裕/b)の意見もあって。実際に並べてみると、ちょっとプログレッシブな部分とか70年代的な部分とか、こういうのは自分たちにしかできないよねってのも見えてきました。

そんな新作のレコーディングで特にいい仕事をしてくれた機材というと?

大谷:先輩(吉田のニックネーム)は新しいギターを使ったよね。

吉田:ESPのULTRATONEを借りて、それで全部録っちゃっいました。

大谷:手に入れたその日に使ってなかったっけ?

吉田:その日はないよ(笑)。けどけっこうすぐに使ったかな。音出し用にもともと使っていたギターと2本持っていったんだけど、ULTRATONEが音作りの時にすごくイイ感じだったんです。弾きやすいとか、そういうのはまったく気にしないタチなんで。

大谷:今回に限らず、毎回いい仕事をしてくれるのが、アイバニーズのチューブスクリーマー(TS-10)です。80年代のモデルなんですが、俺が2個、先輩も2個、テツ(共同プロデューサーの山田哲司)が3個くらい持っていて、それを個体差チェックやったりして(笑)。

吉田:レコーディングではしぶとく使ってますね。ライブでは使っていなくて、でもそれが何かに変わるくらいで、ほかは同じです。

大谷:TS-9でもモディファイでもダメなんです。本物のTS-10じゃないと。

本作の多くの曲はテンポも速く、また動きも激しいので、実際に演奏するとなると大変そうですよね(笑)。

吉田:(大谷の作ってくる)フレーズは前よりもハンパなく難しいですよ。

大谷:自分が無理なのは弾かないけれど、そのギリギリのところでやっています。レコーディングでは弾けたけど、今は一生懸命練習してライブまでに弾けるように頑張ってますわ〜。

ふたりで練習したりもしますか?

大谷:20年前みたく、ふたりで家に泊まって練習したりはしないよね。今回は作った曲を忘れちゃうんで、レコーディング前に”どうだったっけ?”って教えてもらいながら思い出すことはありました。レコーディングの途中にポール・ディアノのライブ(ポールのバックをユナイテッドが務めたイベント・ライブ)があったから、作った曲もアイアン・メイデンの曲を覚えたことによって忘れちゃって(笑)。年寄りなんでしょうね、メモリーがいっぱいで(笑)。

吉田:大谷さんに音源もらって、自宅で練習していますね。速いフレーズなんかは別々に録音したモノを送ってもらって、ひたすらコピーする。

曲を演奏する以外に、基礎練習などは行なっていますか?

吉田:スケールの練習などはしませんね。そういうのは全然できないクチで。バーで誰かとジャムをしたりとか、そんなことばっかりやっています(笑)。練習とは違うけど、誰かと合わせることで新しい発想をしたりとか、そういうのが自分のギターの醍醐味だしね。

大谷:ホントすいません、ギター・マガジンとか雑誌見て練習したことないから(笑)。ただ人のDVDとかはよく買うんですよ。それを観ながら”昔コピーしたのに、覚えてねえや”って。ポール・ディアノとやったことでメイデンの曲とかを18曲くらい必死になって覚えたもの。

吉田:昔コピーしたの間違ってたじゃネーか!なんて言ってね。

大谷:ただあのイベントのおかげで常にギターを持っていたから、そのあとすぐにレコーディングに入れたかな。俺たちにとっては、バンドを続けていることが”練習”ってことなのかな。

▲5月3日代官山ユニットにて

30周年記念スペシャル・インタビューの前半はここまで! 次回はリーダーの横山を混ぜたインタビュー後半も近日公開予定。お楽しみに♪

Photo:Hiroya Fukuda
Live Photo:Eugene Odaira

【UNITEDオフィシャル・ホームページ】

【Information】

ユナイテッドの全音源を網羅した、限定500セットの究極ボックス・セットが登場!

『30th Anniversary Complete Box』

★『Bloody But Unbowed』(90年)から『NINE』(05年)まで、ミニ・アルバムも含むすべてのアルバムをリマスタリングして封入。

★初期アナログ盤、カバー曲、未発表音源、デモ・テイクなどを含むエクストラ・ボーナス・ディスクも2枚付属。

  • 発売日:2011年8月24日
  • 価格:¥16,800

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