自分独自のコード・フォームを作る/初心者集まれ!指板図くんのギター・コード講座 第24回

指板図くんのギター・コード講座 by 編集部 2010年11月9日

今日は、コード・ブックにはあまり載っていないようなコード・フォームを自分で作る方法を紹介します。

前々回前回では、自分の知っているコードを変化させて、別のコードのフォームを作る方法を説明しました。今回はこれを発展させ、自分でまったくのイチからコード・フォームを作る方法を紹介します。この方法を覚えると、コード・ブックには載っていないような、自分独自のフォームを作ることもできるようになります。

題材とするコードはC△7にします。

なお、今日これから紹介していくフォームは、最後に音の鳴る指板図にまとめますので、ギターが手元にない人は、そちらで響きを確認してください。

予備知識

独自のコード・フォームを作るときに、まず必要となる知識は、そのコードの構成音です。今日はC△7を作りますので、その構成音を確認しておきましょう。次の表のとおり、C△7はドを’1′(ルート)とし、’1・3・5・7′(ルート・長3度・完全5度・長7度)で出来ています。

コード名 構成音
C△7 1 3 5 7

もうひとつ必要な知識は、ドをルート’1′とした場合の各音の配置です。これは次の図のとおりです。

この図を丸暗記するのは難しいでしょうが、Cメジャー・スケールを弾く練習を重ねることで覚えられるでしょう。なお、以下ではこの図を単に「配置図」と呼ぶことにします。

※Cメジャー・スケールについては「第4回:Cメジャー・スケールを覚えよう」をご覧ください。

フォームの作り方

配置図があれば、C△7のフォームを作る手順はいたって単純です。

「配置図の中から、’1・3・5・7′を左手の指が届きそうな範囲で探して、組み合わせる。」

これだけです。ただし組み合わせ方がまずいとC△7には聞こえないこともあります。また音の順番など、特に気にしなくても良いこともあります。そこで、次の4つのポイントもあわせて覚えてください。

  1. 一番低い音は’1′にする。
  2. その上の’1′と’3′と’5′と’7′はどんな順番でもかまわない。
  3. ’1′と’3′と’5′と’7′のいずれかが複数あってもかまわない。
  4. ’5′がなくてもかまわない。

一般的なフォームで確認

さて、まずはコードブックに普通に載っているコードが、上記の方法で作られているかどうかを確認してみましょう。例を5つを挙げますので、配置図上で円で囲まれた数字を確認してください。

※図の中にある「1-3-5-7-3」などの文字は、そのフォームを構成している音の度数を、音が低い順に並べたものです。

以上の5つのフォームが、どれも’1・3・5・7′の組み合わせでできていることがおわかりいただけたと思います。また、一番低い音が’1′になっていることや、一番低い’1′以外は(’3-5-7′だったり’7-3-5′だったり’5-7-3′だったりして)順番がまちまちであること、そして5本の弦を鳴らすフォームにおいては、’3′や’5′が2箇所にある点にも気付いたと思います。

次は独自のフォームを作ってみましょう。

独自のフォームの作り方

先に書いたとおり、「配置図の中から、’1・3・5・7′を左手の指が届きそうな範囲で探して、組み合わせる」だけでC△7は出来上がります。自分独自のフォームを作りたいときは、配置図を見ながら、コードブックには載っていないような組み合わせを、自分で見つければよいだけです。

次は筆者が思いついた例を紹介しますが、できればまずはご自身で、次の配置図を見ながら、上記の5つとは違うフォームを見つけてみてください。いろいろなC△7のフォームが発見できると思います。

独自のフォームの作り方(続き)

では、筆者が思いついたフォームの例を6つ紹介します。いずれもハイ・コードです。

いかがでしょうか? みなさまが思いついたフォームと同じだったかもしれませんし、とっくに使っているフォームだったかもしれません。ただ、こういう押さえ方もあるんだな、と少しでも思っていただけたのであれば嬉しいです。

さて、C△7というコードの面白いところは、その構成音のうちの’5′は3弦、’7′は2弦、’3′は1弦の開放で鳴らせるというところかと思います。そこで、開放弦をからめたフォームも2つ考えてみました。

上の例は、Cのパワー・コードの押さえ方ですが、2弦と1弦はミュートせずに開放にした例です。下の例はちょっと無理矢理っぽいですが、こんなフォームもありかな、ということで。

なお、これらのように「押さえるポジションはハイ・ポジションでありつつ、そこに開放弦も加えたコード」は、「オープン・ハイ・コード」などという名で呼ばれています。オープン・ハイ・コードに関しては、『ギタリストのためのオープン・コード事典』というベストセラーの著者であるギタリストの渡辺具義氏が、この書籍を原典としたセミナーを、このRittor Music portで約1年前に連載していました。「魅惑のオープン・コード」がそれです。コードに興味を持つ方には特にお薦めの連載ですので、ぜひごらんください。

※コードを勉強中の方には、渡辺具義氏の著書『ギター・コードまるわかりBOOK』もお勧めです。

さて、筆者が思いついた例としてもうひとつ、12フレットでの「ハーモニクス」を使ったものも紹介します。

図の中の菱形がハーモニクスのポイントを表しています。

ハーモニクスは、弦長の1/2、1/3、1/4~の位置に左手の指を軽く触れさせて右手でその弦をはじき、ほぼ同時に左手を弦から離すと鳴ります。ポーンとかピーンなどと形容されるように、澄んだ音がします。また、弦長の1/2、1/3、1/4の位置はどこにあるかというと、12フレット、7フレット、5フレットの真上です。

上のフォームの例は、そのうちで一番鳴らしやすい12フレットのハーモニクスを利用したものです。音の高さは3弦、2弦、1弦の12フレットをふつうに押さえたときと同じですが、ハーモニクス特有のサウンドになります。

付録1:いろいろなフォームの響きを聴いてみよう

今日紹介したC△7のフォーム(ただしハーモニクスを使った例は除く)を、音の鳴る指板図にまとめてみました。ギターが手元にない人や、押さえるのが難しいフォームばかりだったという人は、これでそれぞれの響きを味わってください。♪ボタンをクリックすると音が鳴ります。

※音の鳴る指板図はFlashで作られているため、お使いの環境によっては表示されません。ご了承ください。

付録2:「指板図くん」でフォームを作ってみよう

今回紹介したコード・フォームの作り方は、自分で実際にギターを持ちながら試すことをお薦めしますが、手元にギターがないときなどは、ギターコード指板図くんの「作ろう! マイコードブック」をご利用ください。このアプリには、自分でフォームを作る機能やコード名を判定する機能、サウンド機能などがありますので、今日覚えたことがバーチャルに体験できます。

使い方を説明します。

まず「作ろう! マイコードブック」(http://www.rittor-music.co.jp/app/shibanzukun/mychordbook.html)にアクセスしてください。ロードが完了すると、次の図と同じ画面が出ます。このうち今回の目的に必要なのは、図中で緑色の枠で囲った部分だけです。

次に「ルート弦選択」と書かれているところで、「5弦」の右横にあるボタンをクリックしてください。これで5弦に薄いグレーの帯がかかります。なぜここで5弦を選択しておくのかというと、5弦3フレットのドをルートとしたフォームを作るからです。

指板上の5弦3フレットの位置をクリックしてください。その位置にルートを表す二重丸が表示されます。

「指板ガイド」の選択ボタンで、「度」をクリックします。これにより、指板上には1234567の番号が現れます。これはC音をルートとした場合の各弦各フレットの度数で、つまり今日紹介した「配置図」と同じものです。

ルートとした5弦3フレットに近い位置で、1、3、5、7の数字が付いたところを見つけ、適当に選んでクリックしてください。コードがC△7になると、指板図の上に「C△7」と表示されます。次の図はオープン・ハイ・コードのC△7の完成図です。

フォームが完成したら、「自動ストローク」ボタンをクリックしてください。これで音が鳴ります。自分で作ったフォームがどんな響きになるかを確かめましょう。

「作ろう! マイコードブック」をこのように活用していただければ、独自のフォームも簡単に見つけることができると思います。

今日はここまで。次回は今回の続編として、コード・フォームをより素早く見つけるために役立つノウハウを紹介する予定です。

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初心者だって大丈夫! コードが自分で作れちゃう! 指板図くんのギター・コード講座

著者 指板図くん
定価 1,620 円(本体1,500円+税)
仕様 B5変型判/144ページ
発売日
ISBN 9784845628322
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