コードは平行移動で覚えよう/初心者集まれ!指板図くんのギター・コード講座 第13回

指板図くんのギター・コード講座 by 編集部 2010年8月3日

ギターのコードは、ひとつのフォームを指板上で平行移動させるだけで、別のコードに変えることができます。その方法がわかれば、たくさんのコードが楽に覚えられるようになります。このことについて、今日から2、3回に分けて詳しく説明します。

フォームを平行移動させるとコード名は変化する

ひとつのコードのフォームを指板上で平行移動させると、別のコードに変わります。今日はそのうちのひとつの例を示しましょう。

次のやたらと縦に長い図は、ロー・コードのEmのフォームを、その形を保ったまま、指板上で1フレットずつ高いポジションへと平行移動させていったものです。コード名は、EmからFmへ、そしてF♯m(G♭m)、Gm〜へと順次変化していきます。12フレット分、つまり1オクターブ上がったところで、コード名は再びEmになります。

※ここで示したロー・コードのEmと、Fmから先のハイ・コードは、指板図における押弦記号(●○◎)の位置関係は同一ですが、ギターで実際に押さえるときの指使いは異なります。ロー・コードのEmは通常、5弦を中指で、4弦を薬指で押さえます。これに対しハイ・コードは、全部の弦を人差指でセーハした上、5弦を薬指、4弦を小指で押さえます。

平行移動で変化するのはルートのみ

どのようなコードのフォームであれ、平行移動させるとコード名が変化するわけですが、変わるのはルートの音名を表す部分のみです。コードのタイプを示す部分(たとえば’m'とか、’7′とか)は変わりません。

つまり、フォームの平行移動によりルートは変化しますが、コードのタイプは変化しません。

なぜならば、フォームが同じである限り、弦同士の音程の関係(度)は同じままであり、よってコードのタイプも同じままだからです。

なお、ロー・コードのEmのフォームにおいて、ルートは6弦にあります。このルートが6弦開放のE音であるときはコード名はEmですが、フォームを平行移動させてルートを変えると・・・たとえば6弦5フレットのA音をルートにすると、コード名はAmになります。

同様に、ルートが6弦3フレットのG音であればコード名はGmとなり、8フレットのC音であればコード名はCmとなります。もちろん他のルートの場合も同様です。本講座をここまでお読みいただいた方には、すでに説明不要のことかもしれませんが、念のため。

6弦上の音の配置

そしてギターの6弦には、次のような順で音が並んでいます。

2フレット、4フレット、6フレット、9フレット、11フレット、14フレットには音名を書いていませんが、これらのフレットにあるのは、その左隣のフレットの音名をシャープさせた音、または右隣のフレットの音名をフラットさせた音となります。以下のとおりです。

  • 6弦2フレット=F♯またはG♭
  • 6弦4フレット=G♯またはA♭
  • 6弦6フレット=A♯またはB♭
  • 6弦9フレット=C♯またはD♭
  • 6弦11フレット=D♯またはE♭
  • 6弦14フレット=F♯またはG♭

要するに、ロー・コードのEmのフォームと、6弦上の音の配置さえ覚えてしまえば、とりあえず「なんとかm」という名前のコード(=マイナー・トライアド)はなんであれ、Emのフォームひとつで押さえられるようになるわけです。

補足:フォームの平行移動によるコード名の変化を「ギターコード指板図くん」で確かめてみよう

「ギターコード指板図くん」の「作ろう! マイコードブック」には、コードのフォームを指板上で平行移動させる機能があります。この機能をお使いいただければ、今日説明したことや、次回から解説することがごく簡単に、かつ直感的に理解できるようになると思いますので、ぜひ使ってみてください。

→「作ろう! マイコードブック」はこちら

この機能の使い方を説明します。

まず「作ろう! マイコードブック」の画面が開いたら、上の方にある「指板ガイド」のボタンのうち「音名」をクリックしてください。

すると次のように、「指板図作成欄」上にC・D・E・F・G・A・Bという音名が薄い色で表示されます。このガイドは、コードのルートが何の音になっているかを確認するときなどに役立ちます。

次に「プリセット指板図」ボタンをクリックします。

すると、コード名を選択するためのパネルが出ます。ここでは何でも好きなコードを選んでください。図の例ではCを選んでいます。

すると今度は、ポジションを選ぶためのパネルが出ます。好きなポジションを選んでください。

これで「指板図作成欄」上に、コード名と、その指板図が表示されます。ここで、指板図の下にある左右に向いた三角のボタンのうち、右向きのものをクリックしてください。

すると、指板図がフレットひとつ分右に移動し、コード名も変化します。

右向きの三角のボタンをクリックするたび、指板図は1フレットずつ右に移動し、コード名も変化していきます。図の例はメジャー・トライアドですので、ルートの音名がそのままコード名となっています。

ついでに、右の方にある「自動ストローク」ボタンをクリックしてみてください。音が鳴ります。コードの響きを聞くことにより、今日説明した「コードを平行移動させると、コードのルートは変わるがタイプは変わらない」ということが実際にはどういうことなのかが、初心者の方々にも感覚的におわかりいただけると思います。

→「作ろう! マイコードブック」はこちら

今日はここでおしまいです。次回は、今回説明したことに、さらに肉付けをしていきます。

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この講座が本になりました!

初心者だって大丈夫! コードが自分で作れちゃう! 指板図くんのギター・コード講座

著者 指板図くん
定価 1,620 円(本体1,500円+税)
仕様 B5変型判/144ページ
発売日
ISBN 9784845628322
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