四和音とは?/初心者集まれ!指板図くんのギター・コード講座 第8回

指板図くんのギター・コード講座 by 編集部 2010年6月29日

今回のテーマとなる四和音は、前回学んだ三和音を土台としたコードです。

四和音とは?

四和音は、4つの構成音から出来たコードです。基本的にその構成音は、三和音(トライアド)に6(長6度)、♭7(短7度)、7(長7度)のいずれかを足したものとなります。

前々回に示した「コードの構成音一覧」から、四和音の部分を再掲載しましょう。

分類 コード名 構成音 読み方
    ルート 3度
4度
5度 7度
6度
テンション  
四和音 □6 1 3 5 6   シックス
□7 1 3 5 ♭7   セブンス
□△7 1 3 5 7   メジャー・セブンス
□m6 1 ♭3 5 6   マイナー・シックス
□m7 1 ♭3 5 ♭7   マイナー・セブンス
□m△7 1 ♭3 5 7   マイナー・メジャー・セブンス
□aug7 1 3 ♯5 ♭7   オーギュメント・セブンス
□dim7 1 ♭3 ♭5 ♭♭7   ディミニッシュ・セブンス
□7(♭5) 1 3 ♭5 ♭7   セブンス(フラッテッド・フィフス)
□7(♯5) 1 3 ♯5 ♭7   セブンス(シャープド・フィフス)
□m7(♭5) 1 ♭3 ♭5 ♭7   マイナー・セブンス(フラッテッド・フィフス)
□m7(♯5) 1 ♭3 ♯5 ♭7   マイナー・セブンス(シャープド・フィフス)

これらが四和音のすべてというわけではありませんが、それでもけっこうたくさんありますね。これらは以下の5つに分類すると、覚えやすいと思います。

1:メジャー・トライアドを土台とした四和音
2:マイナー・トライアドを土台とした
四和音
3:オーギュメント・トライアドを土台とした四和音
4:ディミニッシュ・トライアドを土台とした四和音
5:(♭5)か(♯5)が付いた四和音

ひとつずつ見ていきましょう。

メジャー・トライアドを土台とした四和音

前ページの表にあるコードのうち「メジャー・トライアドを土台とした四和音」は、□6、□7、□△7の3つです。これらの構成音はメジャー・トライアドの構成音である1・3・5に、6か♭7か7のいずれかひとつを加えたものになっています。

コード名 構成音 読み方
  ルート 3度
4度
5度 7度
6度
テンション  
□6 1 3 5 6   シックス
□7 1 3 5 ♭7   セブンス
□△7 1 3 5 7   メジャー・セブンス

ルートがC(ド)の場合の構成音を、音符で見てみましょう。比較のためCメジャー・トライアドの構成音も左に書きました。

この譜面では、音符の右に「度」を示す数字も入れています。またCに追加された音を赤い色にし、コード名でその音に対応する部分も赤い字にしました。ポイントは、コード名の’6′は長6度(6)、’7′は短7度(♭7)、’△7′は長7度(7)を表していることです。

次にこれらのコードのフォームを見てみましょう。追加された音は赤い円で示しています。

これらのコードのフォームを覚えるには、土台となっているCメジャー・トライアドのフォームと比較してみるのが良いのですが、それに関してはすでに、第3回「C6、C7、C△7の構成音と、いろいろな押さえ方」の2ページ目で説明しているので、そちらをお読みください。

マイナー・トライアドを土台とした四和音

「マイナー・トライアドを土台とした四和音」は、□m6、□m7、□m△7の3つです。これらの構成音はマイナー・トライアドの構成音であるる1・♭3・5に、6か♭7か7のいずれかひとつを加えたものになっています。

コード名 構成音 読み方
  ルート 3度
4度
5度 7度
6度
テンション  
□m6 1 ♭3 5 6   マイナー・シックス
□m7 1 ♭3 5 ♭7   マイナー・セブンス
□m△7 1 ♭3 5 7   マイナー・メジャー・セブンス

ルートがC(ド)の場合の構成音を、音符で見てみましょう。。

主なフォームは次のとおりです。

オーギュメント・トライアドを土台とした四和音

「オーギュメント・トライアドを土台とした四和音」は、□aug7だけ覚えておけばよいと思います。これはオーギュメント・トライアドの構成音である1・3・♯5に、♭7が加わったものです。

コード名 構成音 読み方
  ルート 3度
4度
5度 7度
6度
テンション  
□aug7 1 3 ♯5 ♭7   オーギュメント・セブンス

音符にするとこうなります。

この譜面の「Caug」の下に書かれた「C(♯5)」はコード名の別表記です。CaugはCの構成音の中の5を♯5に変えたものなので、こういう書き方でもよいわけです。またこの表記を使う人は、「Caug7」も「C7(♯5)」と書くことが多いようです。

主なフォームは次のとおりです。

ディミニッシュ・トライアドを土台とした四和音

「ディミニッシュ・トライアドを土台とした四和音」は、□dim7だけを覚えておけばよいでしょう。これはディミニッシュ・トライアドの構成音である1・3・♭5に、♭♭7が加わったものです。

コード名 構成音 読み方
  ルート 3度
4度
5度 7度
6度
テンション  
□dim7 1 ♭3 ♭5 ♭♭7   ディミニッシュ・セブン

注意したいのは、コード名の’7′が、短7度(♭7)ではなく、それよりも半音低い減7度(♭♭7)を表していることです。減7度は長6度と同じ音ですので、コード名は「□dim6」でも良さそうなものですが、そう書くことはありません。

音符だと次のようになります。

ここでは「Cdim」の下に「Cm(♭5)」という別表記を書きました。Cdimは、Cmの構成音の5を半音下げて♭5にしたもの、と見ることもできるので、こういう表記の仕方でも良いわけです。

また「Cdim7」の下には「Cdim」と書き添えました。これは前回も説明しましたが、四和音の「□dim7」を、コード名では単に「□dim」と表記することも多いからです。

なお、「dim」と書くと、それが三和音なのか四和音なのかがはっきりしない局面もあるため、音楽理論書にはディミニッシュ・トライアドを「□dim」ではなく「□m(♭5)」と書いているものも多いです。

・・・ちょっとややこしい話になりましたが、とりあえずCdim7のフォームを紹介します。

(♭5)か(♯5)が付いた四和音

「(♭5)か(♯5)が付いた四和音」は次の4つです。 これらは、□7と□m7の構成音のうち、5を、♭5もしくは♯5に変えたものです。

コード名 構成音 読み方
  ルート 3度
4度
5度 7度
6度
テンション  
□7(♭5) 1 3 ♭5 ♭7   セブンス(フラッテッド・フィフス)
□7(♯5) 1 3 ♯5 ♭7   セブンス(シャープド・フィフス)
□m7(♭5) 1 ♭3 ♭5 ♭7   マイナー・セブンス(フラッテッド・フィフス)
□m7(♯5) 1 ♭3 ♯5 ♭7   マイナー・セブンス(シャープド・フィフス)

※「□7(♯5)」の構成音は、「□aug7」とまったく同じです。

※「□m7(♭5)」は、1・♭3・♭5を含むため、「ディミニッシュ・トライアドを土台とした四和音」にも分類できます。また、このコードを「ハーフ・ディミニッシュ」と呼ぶこともあります。

音符にすると次のようになります。

主なフォームは次のとおりです。

補足1:完全5度は省略されることが多い

さて、今回出てきた指板図の中に、完全5度(5)がないフォームがあることに気づいた人もいると思います。たとえばロー・コードのC6やC7のフォームには、どの弦にも’5′がありません。

じつは完全5度というのは、鳴らさなくてもコード全体の響きにはあまり大きく影響しないので、省略されることが多いのです。

※本講座の第3回「C6、C7、C△7の構成音と、いろいろな押さえ方」のC6の構成音とフォームのところで、「ソは省略化」と書きました。これは「完全5度は省略可」という意味だったのでした。

コードの構成音のうちどの音を省略できるかはケースバイケースなので、いずれまとめてお話ししたいと思います。

補足2:四和音のフォームをもっと知りたい方は・・・

四和音のフォームをもっと知りたい方や、その響きを確認したい方は、「ギターコード指板図くん」のかんたんコードブックにアクセスしてください。そして次の図に書かれた手順で、見たい四和音のフォームを表示させ、音符ボタンをクリックしてみてください。

かんたんコードブックはこちら

今日はここまで。次回はテンション・コードがテーマです。

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初心者だって大丈夫! コードが自分で作れちゃう! 指板図くんのギター・コード講座

著者 指板図くん
定価 1,620 円(本体1,500円+税)
仕様 B5変型判/144ページ
発売日
ISBN 9784845628322
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