11月1日~4日に都内各地で開催された、レッドブル・ミュージック・アカデミー・ウィークエンダーをレポート。

特集 by GROOVE編集部 2013年11月19日

Venue

2014年のレッドブル・ミュージック・アカデミー(以下RBMA)の会場が、東京に決定した。RBMAとは、若いアーティストたちを支援する世界的な音楽学校であり、1998年にベルリンでスタートして以来、ロンドン、メルボルン、 マドリッド、ニューヨークなど世界各地で行われてきた。RBMAの期間中は、イベントやワークショップ、スタジオセッションなどが実施され、夜になると街のあらゆる会場でコンサートやパーティが開かれる。制作に励む若いアーティストや、新しい音楽を追い求めるファンにとっては、とことん音楽やカルチャーをインプットできる期間だ。

 

そんなRBMAの上陸に先駆け11月1日~4日に、東京都内のさまざまな会場で、レッドブル・ミュージック・アカデミー・ウィークエンダーが開催された。

 

1日目のオープニングパーティの会場は築地本願寺。ライトアップされた本願寺の中では、ヘンリック・シュワルツによるオーケストラが登場した。自身の楽曲をオーケストラ向けに書き直し、日本の若手交響楽団(27人編成)と生演奏で披露。テクノという音楽の中で核となる“ビート”を、思い切って省いた実験的な音楽は、築地本願寺の中で幻想的に響き渡り、今までにない世界観を演出していた。音楽に集中していると、そこにはない“ビート”が聴こえてくるかのようであった。

Henrik Schwarz and the Young Symphony Orchestra of Japan - Performance

 

2日目の20:30からは西麻布SuperDeluxeにて、ダモ鈴木がキュレーションを務めるイベント”Damo Suzuki’s Network”行われた。灰野敬二、オマー・ロドリゲス・ロペスほか、総勢20名のアーティストらが集結し、7時間という長時間の即興演奏を披露。

Damo Suzuki - Performance

Damo Suzuki - Performance

 

同じく2日目の夜中には、渋谷WWWにてネットラジオdublab.jpの協力により、”Beacon in the city”が行われた。その様子はストリーミングを用いて世界配信もされ、この日のゲストであったLAからデイデラスや、dublab主宰のフロスティらのプレイを、自宅のベッドルームでくつろぎながら楽しむこともできた。

Artist - Performance

 

3日目には表参道のギャラリー”BA-TSU ART GALLERY/Gallery COMMON”にて、レコード、本、写真展などを楽しむカルチャーフェアが開催。ここではJAZZY SPORT music shopやTECHNIQUE、Lighthouse Recordsほか、厳選されたレコードショップが出店をしており、ずらりと並んだレコード箱を熱心に掘る人の姿でにぎわっていた。フードコートなども出店している和やかな雰囲気の会場には、子ども連れで訪れる人の姿も多く見られ、あらゆる世代が日曜日の午後のひとときを楽しんでいた。

Attendees - Lifestyle

Attendees - Lifestyle

 

18:30より同会場にてDJ CosmoによるClassic Album Sundays(以下CAS)が始まった。CASの内容は、GROOVE AUTUMN 2013の”アナログの今”特集にてDJ Cosmoが語ってくれたが、“理想的な環境でアナログの音を聴く“という体験をみんなでするというもの。この日はDJ KRUSHをゲストに招き、彼が選んだマイルス・デイビス『死刑台のエレベーター』S/Tを試聴。アルバムの背景を説明した後に、DJ CosmoとDJ KRUSHのトークを挟み、試聴が始まる。携帯電話の電源を切り、私語をせず、目を閉じてじっくりとアルバム1枚を聴くという貴重な体験は、多くの若い人にとっては初めてのことだったであろう。

Attendees - Lifestyle

 

同日の夜には、渋谷SOUND MUSUM VISIONにて“Club Night”が行われ、ジャイルス・ピーターソンやジャザノヴァのアレキサンダー・バーク、松浦俊夫、沖野修也、Cro-Magnonなど国内外の豪華なアーティストらが集結。渋谷の夜をいつになく盛り上げていた。

Artist - Performance

Artists - Performance

 

恵比寿LIQUIDROOMでは、3日目と4日目の2日間にかけて、ダイアモンド・ヴァージョン、フェネス、ヤン富⽥など、計40組以上が出演する電⼦音響の祭典“EMAF TOKYO 2013”が開催されていた。独自の個性を持つアーティストたちによる、質の高いパフォーマンスが繰り広げられたほか、カールステン・ニコライと砂原良徳によるレクチャーも行われ、音楽に対する姿勢、制作秘話、インスピレーションの源についてなど、貴重な話を聞くこともできた。

Diamond Version - Performance

 

4日目の最終日では、恵比寿Time Out Cafe& DInerにてクロージングパーティを入場無料で開催し、4日間にかけて行われたレッドブル・ミュージック・アカデミー・ウィークエンダーを締めくくった。DJスプリンクルズがロングセットで盛りあげ、2014年のRBMA開催へ向けてバトンをつなげた。

TUNECORE JAPAN