2014年5月にジャパンツアーを敢行したニーナ・クラヴィッツの貴重なインタビューをお届け

コラム by 佐藤梢(GROOVE編集部) 2014年7月1日

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世界中で急激なプレイクを果たした、ロシア出身のDJ/プロデューサーであるニーナ・クラヴィッツ。2012年2月にレディオ・スレイヴ主宰のREKIDSよリリースされたアルバム『Nina Kraviz』が“ロシアンハウスの金字塔”と称賛され、イビザではリッチー・ホウティン率いる“ENTER.”のレジデントDJにも抜擢、さらに音楽フェスティバルCoachellaへの出演も果たし、これまでに目覚ましい活躍を遂げてきた。2014年3月にはタワーレコード限定で日本盤CD『Mr Jones』をリリースし、5月には東京、大阪、名古屋の3都市を周るジャパンツアーを実現。その後も世界中を周りながら、慌ただしいスケジュールをこなす彼女が答えてくれた、貴重なメールインタビューをお届けする。

Photo:Hideyuki Uchino
Translation:Sachi Udagawa
Special Thanks:HITOMI Productions

 

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DJをはじめたきっかけを教えて下さい。

Nina Kraviz:10代から私はかなりエレクトロミュージックにハマっていたの。1990年の終わりころ、地元イルクーツクで自分のラジオプログラムを始めたんだけど、同時にジャーナリストとして働いたり、海外のDJをロシアの招聘したりしていたわ。そのころ、色々な偶然が重なって自分でもDJをするようになったの。

 

最初はどんな規模のクラブで、どんな音楽をかけたか覚えていますか?

Nina Kraviz:一番最初はとても小さなクラブで、150人くらいのオーディエンスの前でプレイしたことを覚えているわ。その時は3枚のレコードをかけるのが精いっぱいだった。しかも、私がかけたテクノがあまりにもハードだったから、ダンスフロアの人がみんないなくなってしまったのよ。そのことがあってからは、しばらくはクラブでプレイするのをやめたの。ただDJ自体は続けていて、カフェやバーなどでアンダーグラウンドな70年代のディスコをプレイしていたわ。

 

エレクトロミュージックの中でも、主にどんな音楽に影響を受けてきましたか?

Nina Kraviz:一番影響を受けてきたのは、デトロイトテクノとシカゴハウスかな。特にDANCE MANIAレーベルのものや、オリジナルディスコにアシッドを加えたものが好きだったわ。

 

選曲をする際に、自分なりに工夫しているのはどんな部分ですか?

Nina Kraviz:すべての決定は潜在意識に委ねているの。DJをするときに、あらかじめセットを考えることは一度も無いわ。

 

先日の日本ツアーで、印象に残った場面を教えて下さい。

Nina Kraviz:名古屋でのDJが終わって外に出たときに、朝焼けがとても美しかったのがとても印象的だった……。その時、とても素敵な人たちが近くにいて、とにかくその瞬間私はとてもハッピーだったの。完全燃焼したと言えばいいのかな、そんな感じだった。

 

影響を受けているDJや、尊敬しているDJはいますか?

Nina Kraviz:尊敬するDJはたくさんいるわ。でもあえて挙げるなら、ローラン・ガルニエかな。私に一番影響を与えた人だと思う。

 

今後トライしてみたいDJプレイの技法はありますか?

Nina Kraviz:スクラッチについては常に挑戦したいと思っているの。どうなるか見ていてね! あとはDJセットの中に、DJコントローラーやエフェクター、iPadなどを取り入れてみたい。ローランド AIRAも使いたいと思ってるわ。

 

アナログレコードが好きだと聞きましたが、DJで使用する曲は主にどこで入手していますか?

Nina Kraviz:私は世界中のアナログレコードショップで音楽を買っているの。日本だったらテクニークというレコード屋さんによく行くわ。アナログレコードは、私にとって体の一部とも言えるくらい、自分にとっては思い入れのある物なの。アナログレコードを探すことに関しては、私は何時間でも費やせるわ。5時間見ていても2〜3枚しか見つからない時もあれば、数時間で100枚くらい買うこともある。とても興味深いのが、私の最初のアナログレコードはKyoto Jazz Massiveの沖野修也さんにもらったレコードなのよ。ジョージ・デュークのレコードなんだけど、10年前に彼がモスクワでプレイしたときに、私にくれたの。沖野さん、ありがとう!
 

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最後に、ツアーでかけた曲の中から、お気に入りのトラックを5曲紹介してもらった。今年の秋に始動するというニーナのレーベルтрип(トリップ)にも注目していきたい。

  1. 『Future Modular』Planetary Assault Systems(MOTE/2014)
  2. 『1 2-winded』Breaker(трип/Unreleased)
  3. 『African suicide』Parrish Smith(трип/Unreleased)
  4. 『Remember』NIna Kraviz & Luke Hess(REKIDS/2013)
  5. 『Desire』Nina Kraviz(REKIDS/2013)

 

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『Mr Jones』Nina Kraviz(タワーレコード限定)

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