[こと] 女の子の文化祭

青真鶴日記 by 青野賢一 2011年10月27日

秋といえば文化祭。高校時代の文化祭(うちの高校は「文化展」という呼び名だった)は、体育館の中の剣道場でライヴをやった。それから20年以上の時を経て、今年、とある文化祭の実行委員を仰せつかった。渋谷パルコで行なわれる「シブカル祭。」だ。

これは、さまざまなジャンルで活躍する女性アーティスト/クリエイター100名が一堂に集結し、日頃の成果を発表する、というもの。我々実行委員は何をするかというと、参加アーティストの人選、ブッキング、企画の立案と運営で、私は主に音楽部と美術部を担当した。文化祭だから◯◯部、というわけである。

この「シブカル祭。」での大きな目玉のひとつが、11月1日(火)にクラブクアトロで行なわれる、音楽部発表会だ。ライヴ4組、DJ4組にVJが2組というラインアップを決めていくのはなかなか大変な作業。ただネームバリューのある人を集めればいいというものでもなく、「シブカル祭。」全体の中でのこのライヴイベントの位置づけや、流れを考えつつ提案しなければならない。紆余曲折を経て、他ではあまり見ないような組合せが実現したのだが、今回はその中から2組のアーティストを紹介しようと思う。

まず1組はSHE TALKS SILENCE。山口美波(G./Vo.)のソロプロジェクトとしてスタートしたのが2009年。デビュー7インチは真っ青の一員、鶴谷くんのレーベル「NEW SHIP」からリリースし、現在は河合亜由美(Dr.)との2人組ユニットとして活動している。私が最初にライヴを観た時は、まだひとりで、MacのGarage Bandで作ったトラックにギターと歌を乗せるというスタイルだったが、これがとても新鮮でよかった。囁くような歌、小柄で洒落た出で立ちからは想像もできない太い音を鳴らすギター、駆け抜けるリズム。これぞ21世紀のNEW WAVE、という印象を持ったものだった。2人でやるようになってからも、その雰囲気は変わらず、キレのいい音楽を聴かせてくれる。

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▲『Quiet Sun』/SHE TALKS SILENCE

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もう1組は、フレネシ。彼女の存在を知ったのは今年の初夏あたりだろうか。雑誌『OCEANS』の連載で、女性ボーカルものだけで選曲するという回に、色々調べていたらフレネシに辿り着いた。YouTubeにある音源を片っ端から聴いて、すっかりその魅力に取り憑かれて、CDを買いに走った。可憐だけれどカワイイだけじゃないウィスパーボイス、一言ではどうやっても説明できないオリジナリティ溢れる歌詞、緻密な構成をさらりと聴かせる作曲能力などが混ざり合った、素敵な電子ポップスだ。

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おそらく、こういう機会でもなければ同じステージに立つことがなかったであろうこの2組。当日、どんな流れを作ってくれるか今から楽しみである。また、DJ陣の選曲もバラエティに富んだものになるだろう。いずれにしても予測不能な一夜になることは間違いなさそうだ。

「シブカル祭。」音楽部発表会@クラブクアトロ

 

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11月1日(火)17:30 OPEN/START
LIVE : フレネシ/SHE TALKS SILENCE/住所不定無職/女王蜂(出演順)
DJ : SHE TALKS SILENCE/宮本りえ/TWEE GRRRLS CLUB/Mayu(出演順)
VJ : onnacodomo/河野未彩

詳しくは「シブカル祭。」サイト http://www.shibukaru.com/web/ にて

真っ青

クラブのみならず、ファッションショーやホテル、ショップ、カフェなど、およそ音楽と触れ合うことが出来る空間すべてに良質な選曲を提供してきた山崎真央(gm projects / AKICHI RECORDS)、鶴谷聡平(NEWPORT)、青野賢一(BEAMS RECORDS)の3人が結成したユニット「真っ青」。20年以上のDJキャリアに裏付けされたスキル、レコード・CDショップのバイヤー経験がもたらす豊潤な音楽的バックグラウンド、そしてアート、文学、映画などにも精通する卓越したセンスから生まれるそのサウンドは、過去、現在、未来に連なる様々な心情を呼び起こし、聴くものの目前に景色を描き出すものである。


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