[もの] CDジャケットを手作りする

青真鶴日記 by 山崎真央 2011年6月28日

去年から続けている真っ青の連載『青真鶴日記』ですが、今回からGROOVEのサイトで書かせてもらうことになりました。

そこでちょっとリニューアルして、僕たちの現場での体験談をもとに、音楽にまつわる色々な事を書かせて頂こうかと思います。今回は僕がプロデュースという対場で関わらせて頂いた、蓮沼執太くんの[THEATRE PRODUCTS 2011 S/S collection "Camouflage"]のこと。

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先日、その[THEATRE PRODUCTS 2011 S/S collection "Camouflage"]の発売を記念して、蓮沼執太くんのライブがspiral recordsで行われました。

入場無料のライブでしたので、おかげさまで満員御礼。演奏もとても良く、オーディエンスも妙に盛り上がっていたライブでした。

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出番前の緊張感漂うヒトコマ。

このCDですが、タイトルにある通り、アパレル・ブランドのシアター・プロダクツのコレクションの為に製作されたもの。

「WINTER&WINTER」というドイツはミュンヘンにある、常に新しいアプローチでクラシックやジャズなどをリリースしているレーベルの音源を素材に、蓮沼くんが再構築したものです。

それがとても良かったので、ショーだけではもったいない、CDにしようということになりました。自分が関わるCDは中身の音楽も、もちろん重要ですが、パッケージも常により良くしようと心がけています。今回のCDは一度やってみたかった方法で手作りしました。

そこで、その過程を再現して紹介します。

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まず、業者に発注した870mm×520mmのダンボールを290mm×125mmのサイズに切っていきます。このサイズはDIGI PACKと呼ばれるCDジャケットに合わせています。

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次にCDのサイズに合わせた木型をあて、折りを入れていきます。

ちなみに製品を製作しているときはちゃんと手袋をはめてます。

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そして、折りの入ったダンボールにCDのトレーとステッカーを貼っていきます。

ステッカーのデザインはDRAFTの植原亮輔さんと飯田郁さんです。植原さんはいつも素晴らしいデザインをされるデザイナー。常に新しくて洗練されたデザインを世に送り出しています。今回のデザインはシアタープロダクツのコレクションで使用されたもので、抽象的な細かな模様の中にシアタープロダクツのロゴがカモフラージュされていて、微妙に浮き出ています。

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トレーは接着剤で貼っていきます。ここで注意すべきは透明のプラスチック用接着剤を使用すること。普通の接着剤はプラスチックが定着しにくいです。

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ステッカー貼付け。真っ直ぐに貼るのが難しく、何度も失敗をしました(笑)。

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バルク(ジャケット無しの状態)で発注したCDの盤をトレーに装着していきます。

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最後にポリプロピレンの袋に入れて完成。

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CDが売れないと言われる世の中、売れないなら工場で大量生産するのはやめて職人的に手仕事でいこうと……そんな単純な案でもあったのですが、これが意外と大変。慣れないうちは失敗もするし、シアタープロダクツのスタッフの方や、蓮沼君本人までも来てもらっての作業だったのですが、事務所がいっきに工場と化し、みんなに工場長と呼ばれる始末(笑)。

それでも生産予定枚数まで終わらず、バックオーダーがくる度にせこせこと作ってます。

こんな手作りCDですが、なるべくコストを抑えた材料を選択しつつも、大量生産されるジュエルケースで製作する方が、間違いなくコストは安い。。でも、こういう原点に帰るような作業、普段よりもモノを作っている実感があり、とても有意義でした。そしていつもは頭を抱えながらのパソコン仕事ばかりですが、これは体を動かす作業。なによりも楽しく出来ました。

CDはこちらより購入できますので、ご興味のある方は是非。

http://gmprojects.shop-pro.jp/

http://www.faderbyheadz.com/

真っ青

クラブのみならず、ファッションショーやホテル、ショップ、カフェなど、およそ音楽と触れ合うことが出来る空間すべてに良質な選曲を提供してきた山崎真央(gm projects / AKICHI RECORDS)、鶴谷聡平(NEWPORT)、青野賢一(BEAMS RECORDS)の3人が結成したユニット「真っ青」。20年以上のDJキャリアに裏付けされたスキル、レコード・CDショップのバイヤー経験がもたらす豊潤な音楽的バックグラウンド、そしてアート、文学、映画などにも精通する卓越したセンスから生まれるそのサウンドは、過去、現在、未来に連なる様々な心情を呼び起こし、聴くものの目前に景色を描き出すものである。


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