この秋も熱かった! 日本最大級のメタル・フェス LOUD PARK 12レポート!!

コラム by Hitoshi Sasada(RandoM特派員)/写真:(C)LOUD PARK 12 All Rights Reserved. 2012/11/19

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秋になると世界中から物騒なヤツらが日本に集まってくる。日本最大級のHR/HMの祭典『LOUD PARK』だ。今年も10月27日(土)、さいたまスーパーアリーナに17ものバンドが集結。ここでは日本代表のDIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)と終盤のビッグ2、ハロウィン、スレイヤーのステージの模様をお伝えしよう。

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DIR EN GREYのステージが始まると、まずフロントマンである京に耳を奪われる。吐き出すようなデス・ヴォイス、金切り声のシャウト、透明感あるメロディアスな美声などさまざまな歌声を轟かせる。しかし、どの声色を使っても”悲しみ”を思わせる独特の雰囲気を感じさせる。

この滲み出る哀愁も、彼らが欧米でも高い評価を得ている理由の1つだろう。一方プレイヤー陣の演奏だが、どのパートにおいてもテクニカルなフレーズがあちらこちらにかなり盛り込まれているものの、それらが曲の邪魔をすることなく美しく調和しているところは見事であった。

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続いてはハロウィン。ヴォーカルのアンディ・デリスは自身が加入した後の曲で力強い歌声を聴かせるだけでなく、マイケル・キスク時代の曲も自分なりの解釈で歌いこなす。ギターのマイケル・ヴァイカートとベースのマーカス・グロスコフはオリジナル・メンバーだけあって、ステージ上でも落ち着いた様子。もう1人のギタリスト、サシャ・ゲルストナーはヴァイカートとピッタリ息を合わせながら、ソロ・パートではかなりの速弾きも披露。

そんな中でも抜きんでた存在感だったのは、ドラマーのダニ・ルブレ。ハロウィンの歴代のドラマーを思い出しても、これほど安定したプレイを見せるドラマーはいなかったように思う。スピードも安定感も十分のツーバスに、かなりの頻度で盛り込まれる手数を駆使したフィルイン、そしてバック・ビートもパワー十分で、申し分なし!
ステージは終盤に差し掛かり「フューチャー・ワールド」、「アイ・ウォント・アウト」、「ドクター・ステイン」と初期の名曲のオン・パレード。オールド・ファンも最近のファンも大満足のステージとなった。

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大トリは、スレイヤーだ。1曲目の「ワールド・ペインテッド・ブラッド」から凄まじい迫力。特にトム・アラヤ(b/vo)の咆哮は素晴らしい。下手なデス・ヴォイスよりも殺気がこもっている。数年前に復帰したデイヴ・ロンバードのドラミングは、決して走っているわけではないのだが前へ前へ進むような”勢い”に満ちあふれている。叩いている本人を見ると、大きなドラム・セットを前にして踊っているかのよう。やはりスレイヤーにはデイヴ・ロンバードのスピード&パワー・ドラミングがよく似合う。

トム・アラヤの左側にはおなじみのケリー・キング(g)。右側にはエクソダスのゲイリー・ホルト(g)。感染症で療養中のジェフ・ハンネマンの代打だ。表情を変えずに淡々と、ジェフ・ハンネマン独特の、人間を発狂させるかのような狂気に満ちたフレーズを再現していたところは”さすが”の一言。

2曲目以降は、あの名作『レイン・イン・ブラッド』からの曲を中心に初期の曲などもまじえた選曲。最後は「エンジェル・オブ・デス」、「サウス・オブ・ヘヴン」、「レイニング・ブラッド」の名曲3連発。オーディエンスの誰もが納得する圧倒的なパフォーマンスで今年のLOUD PARKは閉幕した。

来年はどんなバンドがやって来るのか、今から心待ちにしたい。

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