ひたすら弾きこむインターバル練習/MI Japan ベース・クリニック

MI JAPANベース・クリニック by 山住隆 2013年3月16日

今回は、スケールのインターバルを取り入れた総合トレーニングを紹介しよう。一見するとメカニカルな運指練習のようだが、プレイヤーの取り組み方次第でさまざまな効果が得られるうえに、難易度だっていくらでもアレンジできる優れモノ。簡単に見えて、実は奥が深いトレーニングなのだ!

MI JAPAN札幌校の山住です。前回(2012年3月号)はスケール練習をテーマに、ベーシックなトレーニング譜例を紹介しました。今回はそのバリエーションとして、“インターバル”に焦点を当てた練習を紹介したいと思います。インターバルとはスケール上における、ある2音のあいだの音程差のこと。ここで紹介するフレーズを弾きこむことで、運指のスキルと音感が鍛えられるのはもちろん、フレージング面では手クセのマンネリから脱却するヒントにもなるはずです。

EXERCISE 各インターバルの音程や運指を体に馴染ませよう!

Ex-1:基本のGミクソリディアン

131016-mi-bass-1303-1

まずは今回の練習素材となるGミクソリディアン・スケール(GABCDEF)の、2オクターヴにわたる上昇&下降パターンを確認してみてください。ここで提示したパターンはあくまでも一例です。自由にアレンジして、ひとつの素材からできるだけ多くの運指を構築できるようにしましょう。

Ex-2:3度音程

131016-mi-bass-1303-2

3度音程のパターンは、スケール内の音をひとつ飛ばしで弾いたものと考えるとわかりやすいと思います。運指的には隣りあった弦を移動するパターン(1小節1&2拍目)と、同一弦上で弾くパターン(1小節目3拍目)のミックスになっています。

Ex-3:3度のバリエーション1

131016-mi-bass-1303-3

このフレーズはEx-2のバリエーションで、1拍ごとに音程の上昇&下降を組み合わせたものです。

Ex-4:3度のバリエーション2

131016-mi-guitar-1308-4

Ex-3を3連のリズムに置き換え、2オクターヴに音域を広げたパターンです。ひとつのパターンを異なるリズムで練習しておくことは、自分の引き出しを増やすうえでも非常に重要と言えます。

Ex-5:4度音程

131016-mi-guitar-1308-5

4度の音程はいわゆる異弦同フレットになりますが、そもそもベースのような4度チューニングの弦楽器にとっては難易度の高い運指になります。セーハ、あるいは1音につき指1本を当てる、両方の運指で弾けるようにしておくといいでしょう。

Ex-6:4度のバリエーション

131016-mi-guitar-1308-6

続いてはEx-5の上昇&下降パターンにチャレンジしましょう。この場合、左手はできる限りセーハで練習したほうがいいトレーニングになります。

Ex-7:5度音程

131016-mi-bass-1303-7

ルートに対する5度は、ベーシストにとってはなじみのあるパターンのはず。ここでは、あえて弦跳びになる運指との組み合わせにしてあります。

Ex-8:5度のバリエーション

131016-mi-bass-1303-8

Ex-7に上昇&下降を組み合わせ、かつ2オクターヴに広げたパターンです。弾き慣れた5度の押弦も、運指の組み合わせ次第で難易度が高くなります。

Ex-9:6度音程

131016-mi-bass-1303-9

弦跳びだけの運指と、弦跳び+隣り合う弦移動というふたつの運指を混ぜてみました。ポジション移動のタイミングも考えて弾いてみてください。

Ex-10:6度のバリエーション

131016-mi-bass-1303-10

Ex-9に上昇&下降を混ぜた応用パターンで、弦跳びが多いので右手ピッキングの練習にもなるでしょう。これをアレンジして、8分音符を16分音符ふたつにしてみたりすると、さらに良いトレーニングになります。

Ex-11:仕上げのソロ風フレーズ

131016-mi-bass-1303-11

仕上げにソロっぽいフレーズを用意してみました。コードはG7で3/4拍子、スウィング系のリズムを想定しており、1&2小節が3度、3&4小節が4度、5&6小節が5度、7&8小節が6度という、さまざまなインターバルを組み合わせたものです。

得てしてメカニカルになりがちな練習パターンを広げるためには、自分なりにリズム・バリエーションを考えてみることが大事になります。ここで紹介したフレーズも、いろいろなリズムに当てはめていければ、さらにプレイの向上につながるはずです。そして、自分の運指がワンパターンに陥りがちだという人は多いと思いますが、そんなときは思い切って管や鍵盤楽器のフレーズをコピーしてみるのもオススメ。聴いた感じはシンプルでも、いざ弾いてみるととんでもない運指になったりすることも多いのです。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。きっと世界がひろがりますよ。

山住隆

131016-mi-bass-1303北海道を代表するHMバンド、SABER TIGERに89〜95年にかけて在籍し、全国ツアーやレコーディングなどで活躍。97年以降はMI JAPAN札幌校のBIT科講師に就任し、おもにプレイング・テクニック(運指や演奏の基礎)、リーディング・テクニック(読譜の知識)、またロックやブルースのアンサンブル・レッスンを担当している。近年ではプログレ系を中心に、AORやブルース系のライヴ/レコーディングも手がけるなど、幅広く活動する。このセミナーには2012年3月号以来、4度目の登場だ。

本記事について

本記事は『ベース・マガジン2013年3月号』掲載のページを転載したものです。

MI JAPAN OPEN HOUSE:3誌連動・動画クリニック

mijapan-footerlogo.jpg

MI Japanは、ハリウッドにある世界最大級の音楽学校MI(MUSICIANS INSTITUTE)の日本校として、全国6ヵ所に拠点を置くミュージシャン養成機関。

MI JAPAN各校の詳細はmusicschool-navi.jpで!

OPEN HOUSEロゴ

MI Japanのプログラムを1日に凝縮した体験レッスンのこと。レギュラー講師によるクリニックなどにも,レベルを問わず誰でも参加可能。参加には予約が必要。スケジュールなどは、http://www.mi-japan.com/event/open-house.htmlでチェック!

3誌連動動画クリニックに登場した講師陣のプロフィールはこちら

TUNECORE JAPAN