DJ URAKENが語る!PRESONUS Studio One 3のココがすごい!

サンレコforビギナー2017 by DJ URAKEN 2017年2月14日

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64ビット・エンジンによる高音質と作業効率のアップを図った操作系を有するPRESONUS Studio One 3。ここでは製品概要に触れつつ、DJのURAKEN氏にソフトの魅力を教えてもらいましょう!

細かい音までしっかりと聴こえる

“Studio Oneがサウンド・メイクで役立つ部分は?”と言われてまず思い浮かぶのは、フラットで素直な音質です。ソフト・シンセやオーディオ・データが本来持っている音を脚色せずに鳴らしてくれる印象で、音自体の魅力がしっかりと伝わってきます。
具体的には、ステレオ感や奥行き感がナチュラルでちょうど良いあんばいですし、定位についても細かいところまできちんと表現されるので、音像がつかみやすいと感じています。また一音一音の距離感というかまとまりが良いので、曲の全体像はもちろんパーツごとのコントロールもしやすく、イメージした音にスムーズに近付けられる印象です。小さな音もしっかりと聴こえるため、シンセやドラムなどをレイヤー(=異なる音色を重ねて新しい音を作ること)するときにもきっちりとキャラクターを作り込めるのです。
音質だけでなく、操作性が良くて動作が軽いのも特徴。ソフト・シンセやプラグイン・エフェクトをウィンドウ右側のブラウザーからドラッグ&ドロップで立ち上げられるのをはじめ、いろいろなことが直感的に素早く行えるのです。プラグインのドラッグ&ドロップ以外では、ブラウザーからプロジェクト画面にオーディオ・データをドラッグ&ドロップしたときの読み込みが非常に速く、作業のスピードが落ちません。ほかにも、アイディアを素早く形にできるような配慮が随所になされていると思います。
 

説明書要らずというほどサクサク使える

さて僕はマニュアル(取扱説明書)をあまり読まないタイプで、何か分からないことがあって必要に迫られたときくらいにしか目を通しません。Studio Oneはそんな僕に合っていて、かつてSTEINBERG Cubaseから乗り換えたときにもほとんどマニュアルを読まずにサクサクと使うことができました。それだけ直感的に使えるよう設計されているということですね。
ただ、最近インターネットでStudio One 3の解説記事を見つけて読んでみたところ、今まで知らなかった便利な機能を幾つも発見でき、“このDAWは自分の概念を超えた進化をしているな”と感じました。こういう発見があったりもするので、マニュアルや解説記事が苦手な方も読んでみることをお勧めします。

 

DJ URAKENのお気に入り機能

その① シングル・ウィンドウ

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Studio Oneは、1つのウィンドウにすべての要素が収まるよう設計されています。それこそプロジェクト画面からピアノロールなどのエディット画面、ブラウザー、インスペクター、ミキサー画面などすべてです。僕は以前デュアル・ディスプレイで作業していたのですが、ディスプレイを1台にしてから、耳や目線をセンター・ポジションに固定しながら作業できるStudio Oneのシングル・ウィンドウの快適さを実感しています。

 

その② グリッドにスナップ

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僕はドラム・パターンを作るとき、ワンショットのオーディオ・データをトラックに直接張り付けていきます。このときに便利な機能が“グリッドにスナップ”。オーディオ・データを画面にドラッグ&ドロップすると、グリッドに吸い付くように配置されるため、裏打ちのハイハットを作りたい場合などもタイミングがズレれません。またズームの倍率によって、グリッドが8分音符刻みや16分音符刻みなどに自動調整されるのも肝。分解能を手動で切り替える手間が要らないわけです。
 

その③  トランスポーズ機能

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Studio Oneでは、オーディオとインストゥルメントの両トラックでイベントごとにピッチを変更(トランスポーズ)できます。やり方はインスペクターの“トランスポーズ”欄に数値を打ち込むだけ。例えばあるイベントを半音上げたいとすれば“1”、半音下げたいのなら“−1”と入力すれば完了です。しかも音を再生しながらトランスポーズできるので、ドラムのピッチを微調整するときや、スネア・ロールでピッチを大きく変化させるときなどに重宝しています。

 

DJ URAKENおすすめの標準搭載プラグイン

その① コンプ Compressor

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標準搭載のプラグイン・コンプ=Compressorにはサイド・チェイン入力が付いていて、僕はこれを活用しています(赤枠)。コンプは、基本的には用途に応じてサード・パーティ製のものを数種類使用しているのですが、ベースやリードなどにキックの信号をトリガーとしたサイド・チェイン・コンプをかけるときはCompressorを使っています。サイド・チェイン・コンプ特有の“うんわっ、うんわっ”というエフェクトをイメージ通りにかけられますし、パラメーター値などを見ればサウンドの変化を視覚的にも確認しながら調整することができます。
 

その② シンセ Mai Tai

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ポリフォニックのアナログ・モデリング・シンセ。最近は、ほぼすべての曲で使っています。音が太くてフィルターの効きが良いですし、シンプルで見やすいGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース。操作画面のこと)も有用です。プリセットの音色も好みのものが多く、自分のレーベル+U Recordsからリリースした「Tokyo Stab」という曲のタイトルは、この曲のリードで使っているMai Taiのプリセット名です(赤枠)。
 

その③ MIDIエフェクト Chorder

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最近Studio Oneの製品サイトで砂原良徳氏の“Switch to Studio One”というインタビュー(www.mi7.co.jp/story/yoshinori.sunahara.php)を読んだときに、氏が気に入っているとおっしゃっていて、初めて標準搭載されていることを知ったMIDIエフェクト。インストゥルメント・トラックにインサートすれば、単音から自動的に和音を生成してくれます。早速、制作中のオリジナル曲で使ってみたところ、適当にいじっているだけでいろいろとイメージが膨らんできたので、これからすごく重宝しそうです。
 

その④ ディレイ Beat Delay

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ディレイ。“1/8(8分音符ごと)”や“1/4(4分音符ごと)”といった音符でディレイ音の出るタイミングを設定できます。何か特別なことができるというわけではありませんが、サッと立ち上げることができ、パラメーターが必要最小限なので操作がシンプル。音質も問題なく、機能的にも十分なので最近よく使うようになってきました。ブラウザーのエフェクト・タブの検索ボックスに“delay”と入れれば、検索結果の一番上に表示されるところも、このプラグインをよく使うようになった理由の一つです(笑)。
 

その⑤ スペアナ Spectrum Meter

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インサートしたチャンネルの音の周波数バランス(低音や高音がそれぞれどのくらいの音量出ているか)をグラフィックで表示できるメーター。視認性が良く、周波数バランスを確認しやすいので、僕は必ずマスター・チャンネルに立ち上げています。設定をいろいろと変えることができるのですが、特にいじることなくデフォルトの状態で使用しています。僕は、基本的には耳の感覚を頼りに音作りしているものの、時々確認のためにこのSpectrum Meterをチェック。マスターだけでなく、個々のチャンネルに立ち上げることもあります。

 
 

PRESONUS Studio One 3

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動作環境
●Mac:OS X 10.8.5以降、INTEL Core 2 Duoプロセッサー(Core i3以上を推奨)、VST/Audio Units
●Windows:Windows 7 SP1(32/64ビット)+プラットフォーム・アップデート/8.1(32/64ビット)/10、Core 2 DuoもしくはAMD Athlon X2プロセッサー(Core i3またはAthlon X4以上を推奨)、VST
●共通:4GBのRAM(8GB以上を推奨)、30GBのハード・ドライブ・スペース、1,366×768ピクセル以上のディスプレイ(タッチ操作にはマルチタッチ対応のディスプレイが必要)

[価格] Studio One 3 Professional ダウンロード版:39,630円/USB Edition:42,407円、Studio One 3 Artist ダウンロード版:11,852円、USB Edition:14,630円、Studio One Prime ダウンロード版のみ:無償、Studio One 3 Professional+ Notionダウンロード版のみ:43,334円、Studio One 3 Artist + Notionダウンロード版のみ:18,334円

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問合せ:エムアイセブンジャパン
URL:www.mi7.co.jp

 

DJ URAKEN

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1990年代からDJとしてワールドワイドに活躍し、現在は曲作りも手掛ける。FIREWORK DJs 名義でユニバーサルよりメジャー・デビューしたほか、テレビCMやゲームなどの音楽も制作。

 
 
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