製品レビュー

  • PCでコントロールする32 IN/OUT仕様のサウンド・プロセッサー

    PCでコントロールする32 IN/OUT仕様のサウンド・プロセッサー

    YAMAHA DME32

    YAMAHAがデジタル・ミキシング・エンジンと銘打ち、サウンド・プロセッシング・ユニットDME32を発売した。フェーダーの一切付いていないフロント部を見ただけでは、ミキシング・エンジンが何なのか分からない。またリア部には、大きなスロットが4つ口を開けているのが目立つ。音の入り口も出口も無い。最初は戸惑ったが、使ってみると過度にPCに依存しない、デジタル音響の新しい世界への切り口が見えてきた。

    坂出雅海 2000/07/01

  • 音質と機能がさらに充実したアナログ・ミキサーの真打ち登場

    音質と機能がさらに充実したアナログ・ミキサーの真打ち登場

    MACKIE. 1642-VLZ Pro

    冒頭から私事で恐縮ですが、最近何年ぶりかで自宅システムのリニューアルを検討しておりまして、日を追うごとに増えていく本や機材に浸食されて今や劣悪とも言える住宅環境とともに、わが家のミキサーもそろそろ10年選手となりつつあり、フェーダーのグリス感と反比例して増えてきたガリや接触不良等の理由から、メイン・コンソールのダウン・サイジング、ついでに音質向上をテーマに本誌広告ページを物色していると、やっぱり気になっちゃうのがMACKIE.の製品。特にこの1642-VLZ Proは"欲しい物リスト"の首位独走状態だったのですが、システム・リニューアルの全体予算からすると少々アシの出るお値段なんですね、これが(泣)。マジで悩みまくっていたのですが、そこに飛び込んできたのが今回のレビュー依頼。決定的に欲しくなっちゃったらどうしよう?という軽い恐怖と、チェックして良くなかったらあきらめられる、という後ろ向きな期待が交錯する多分に私情を含んだレビューですが、筆者と同じような立場の読者もいらっしゃるだろうと勝手に決め込んで、失礼いたします。

    高井康生(Ahh! Folly Jet) 2000/07/01

  • あらゆる種類のEQ、コンプを複製するレプリケーター

    あらゆる種類のEQ、コンプを複製するレプリケーター

    SINTEFEX FX8000

    南青山にKIM Studioを設立してから、既に10数年が経った。その間にプロデュースしたアーティストは相当な数になる。本物のアーティストだけを厳選してきたつもりだ。一方で業界全体を見渡すと、他人のモノマネやコピーが基本で、独創的な発想のない、スキルのない凡人を無理矢理アーティストにでっち上げてはいないだろうか? そうして生まれた偽アーティストを目標にする予備軍もやがて偽物になり、イカサマが世の中に溢れる。それはアーティスト自身よりも、そうした作品を広めるレコード会社や音楽出版社などの制作者側のモラルが問題だ。

    さてこの製品は、既存のエフェクターを完全コピーしようとするエフェクターだ。法に違反していない限り、これは非常に有り難い製品だ。何しろ今となっては入手困難なエフェクターを再現してくれるのだから......。エフェクターは音楽制作の道具に過ぎない。出来上がる音楽には独創性が欲しいけれども、手段や道具はそれにこだわらない。要は成果が肝心なのだ。

    伊藤圭一(KIM Studio) 2000/07/01

  • さらに進化したデジタルMTR、VSシリーズのニュー・カマー2機種

    さらに進化したデジタルMTR、VSシリーズのニュー・カマー2機種

    ROLAND VS-890/VS-840GX

    早いもので、レコーディングからエフェクトを含めたミキシングまでを1台でこなせるHDR界の革命児ROLAND VSシリーズが登場して4年、これまでにも時代のニーズに合わせたマイナー・バージョン・アップ・モデルが何機種も登場してきた。最近でも、OSのバージョン・アップ(ROLANDのWebサイトにてOSのバージョン・アップ・プログラムをフリー・ダウンロードできた)を行ったり、トレンドとも言えるAD/DA部の24ビット化など、常に進化を遂げているこのVSシリーズだが、ここにきて新たに2機種がバージョン・アップ。これでVSシリーズの現行モデルは、VS-1880、VSR-880、VS-890、VS-840GXの計4機種というラインナップになった。では新たに登場したこの2機種の特徴を前モデルと比較しながらチェックしてみよう。

    福間 創(P-MODEL) 2000/07/01

  • 非圧縮24ビット/96kHzの録音が可能な16トラックHDR

    非圧縮24ビット/96kHzの録音が可能な16トラックHDR

    AKAI DPS16

    いよいよAKAIのDPSシリーズも16トラックに。しかも24ビット/96kHzにまで対応し、一気に最先端スペックとなった。また、既にDPS12で定評のあった操作性を大型液晶でさらに進化させ、ピンポン・バスを採用してバス周りの使い勝手も向上。完成度の高い仕上がりになっている。

    原口 宏 2000/07/01

  • レベル・マキシマイザーL1をハードウェア化した製品

    レベル・マキシマイザーL1をハードウェア化した製品

    WAVES L2

    WAVESというイスラエルの会社が開発した最新モデルがこのL2だ。これまで、Pro ToolsをはじめとするDAWのプラグ・イン・メーカーとして知られていた同社が、初めてハードウェアのエフェクターを作ってきたのだ。果たしてその実力はいかがなものだろうか?

    伊藤圭一(KIMスタジオ) 2000/06/01

  • 24ビット/96kHz対応A/Dを搭載した2ch真空管マイクプリ

    24ビット/96kHz対応A/Dを搭載した2ch真空管マイクプリ

    APHEX Model 1100

    今回レポートするAPHEXのModel 1100は、24ビット/96kHz対応のADコンバーターを内蔵した2chマイク・プリアンプです。最近発売されるマイク・プリアンプには、このADコンバーターを搭載したタイプを多く見かけます。これは、現在のデジタル・レコーディングの流れに対応するためだと思いますが、各メーカーごとにいろいろな音質、機能などで差別化を図っているようです。そんな中でこのModel 1100は、どのようなキャラクターを持っているのでしょうか。

    宮原弘貴(MAGNET STUDIO) 2000/06/01

  • 基本設計に優れ汎用性のあるコンパクト・アナログ・ミキサー

    基本設計に優れ汎用性のあるコンパクト・アナログ・ミキサー

    ALLEN&HEATH WZ14:4:2+

    DSPの処理高速化により、サンプリング周波数、量子化ビット数の向上、そして何よりも製造コストの減少によって、今やデジタル機器は加速的にシェアを広げています。特にパーソナル・ユース向けのデジタル・ミキサーなどは、数年前に比べ非常にリーズナブルな価格で手に入れることができますし、スペックも驚異的です。これは音楽制作者にとって、制作コストや時間の節約にもなります。おまけにアンドゥー機能、編集機能が優れているため、創造の実現の可能性も大幅に向上しました。しかし、その分無駄に時間を費やしてしまい、それらのスペックが逆にデメリットに見えるセッションも少なからずあるようです。また、フル・デジタル・プロセッシングによる利点であるはずのセッションのフル・リコール機能や機器のコンパクト化が、逆に弊害になっているとも思われ、パラメーターの操作やディスプレイの呼び出しなど、オン・デマンド的なところはアナログのものに一歩譲ってしまう結果となっているようです。音質的にはアナログに肉迫してきたのだから、今後は人間工学的な部分の改良を望みたいところです。前置きが長くなりましたが、今回はフル・アナログ・ミキサー、ALLEN&HEATH WZ14:4:2+についてレポートします。

    鎮西正憲 2000/06/01

  • リアル・タイム操作をさらに追求したGrooveBoxの新機種

    リアル・タイム操作をさらに追求したGrooveBoxの新機種

    ROLAND MC-307

    ダンス・トラック用ワークステーションとしては、もはや"定番"の地位を確立した感のあるROLANDのGrooveBoxファミリーに、新たにMC-307が加わった。今回は価格的にはシリーズ中ミッド・クラスといった設定になっているが、大幅な操作性の向上と強力な新機能の追加で、先行上位機種にも負けない非常にコスト・パフォーマンスの高い仕上がりになっている。

    高井康生(Ahh! Folly Jet) 2000/06/01

  • サンプラーとレコーダーを組み合わせた複合的な音楽制作マシン

    サンプラーとレコーダーを組み合わせた複合的な音楽制作マシン

    ROLAND SP-808EX

    ここ最近の新製品の多さはうれしい反面、ちょっと全部に目が行き届いていない感じもして気持ち的に大変である。もうハードウェアもソフトウェアも、かなりのクオリティのものがじゃんじゃん出ている。昔なら、価格で"これはコンシューマー用"とか"これはプロ用"とかはっきりしていた感じだが、最近は価格だけではその機材の善し悪しを判断することが難しくなっている。実際、非常に高価なものと比較的リーズナブルなものを比べても遜色無かったり、意外と安いモノの方が、音楽的には魅力的な音に感じたりすることもあるようだ。機材の進歩もいよいよ、分かりやすく"これは良い"とか"これはダメ"とか単純な二元論で言えないところまできた感じである。

    D.O.I.(Indopepsychics) 2000/06/01

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