「CLASSIC PRO CWM241S / CWG241S」製品レビュー:ハンド・マイク/トランスミッターの2.4GHz帯ワイアレス・システム

CLASSIC PRO CWM241S

REVIEW by 吉田裕也(ストロボミュージック) 2018年1月6日

SR1801_CLASSICPRO-2.indd

音響に詳しくなくともミュージシャンなら一度は耳にしたことがあるだろうCLASSIC PROの名前。コスト・パフォーマンスだけでなく操作性、機能、サウンドにおいて徹底的にユーザーが求めているものを追求している。今回はデジタル・ワイアレス・システムCW240シリーズから、ハンドヘルド・セットのCWM241S、楽器用セットのCWG241Sをテストしてみた。

 

レシーバーは液晶ディスプレイを採用し
FLAT/LOW CUTのEQ設定も簡単

各セットに共通しているものはレシーバーのCWG241、バッテリー・チャージャーのBC2、トランスミッター用リチウム・バッテリーのICR18500。ハンドヘルド・セットのCWM241Sには、上記にハンド・マイクCWM240が、楽器用セットのCWG241Sには楽器用トランスミッターCWG240、マイク、ギター・プラグ(ミニ・フォーンから標準フォーンへの変換プラグ)が同梱されている。またラック・マウント・アダプターなどもそろっているので、買ってすぐに現場での使用が可能だ。そしてこのワイアレス・システム=CW240シリーズの一番のポイントは、リチウム・バッテリーを使用している点。トランスミッターを充電器にセットするだけでチャージすることができる。

スペック面を見ていこう。レシーバーのCWG241は、2.4GHz、送信周波数2.4GHz、周波数特性20Hz〜20kHzで、感度−95dBm、SN比は115dB(A)となっている。筺体は金属製で文字が見やすい液晶ディスプレイを採用。電波状況や設定中のチャンネル番号だけでなく、トランスミッターの電池残量やミュートの状態が表示可能となっている。FLAT/LOW CUTのEQ設定やオーディオ出力設定もロータリー・エンコーダーを回すだけと簡単に設定できる。ハンド・マイクのCWM240は、周波数特性20Hz〜20kHz、送信出力は切り替え式で2mW/10mW。4段階のバッテリー・メーターも備え、充電池式で最大駆動時間は10時間となっている。SENNHEISERやSHURE、AUDIO-TECHNICAなどの他社デジタル・ワイアレス・システムと比較してみても大きな差はなく、実践での即使用が可能なことがうかがえる。そして楽器用トランスミッターCWG240は、送信周波数2.4GHz ISMバンド、バンド幅は83MHz、チャンネル設定はACT Syncとなっている。

8波同時に使用することが可能
マイクの出音もナチュラルな印象

今回は弊社のライブ・ハウス、原宿ストロボカフェにてテストした。まずハンドヘルド・マイクから。レシーバーの電源を入れてからマイクの電源をオン。そしてレシーバーの正面にあるACTボタンを押すと、ものの数秒でシンクが完了する。細かな設定をせずとも音を出せるので、初めてワイアレス・システムを導入する方でも簡単に取り扱えるはずだ。8波同時使用可能なので、コーラス・グループやアイドルなどでも問題ないだろう。

テストの基準としてSHURE SM58でまずハウス・チューニングをしてからハンド・マイクCWM240のチェックに移った。声でワンツーすると、低音から高音までしっかり芯を残しつつ、倍音部分なども変に持ち上がることもなくナチュラルな印象。カラオケ音源でチェックをしてみると、有線マイクに近い出音なため、中域辺りが飽和してしまいがちなオケの中でも、前に出すEQなどの調整がしやすかった。クセの無い音像なのでどんなジャンルでも対応できるだろう。グリル部分にカプセル・モジュールやリチウム・バッテリーがあり、マイクの下部分は軽くなっている。マイクを握ったときに重心が上になるため、マイクのバランスを取るのに意識がいってしまいそうな印象を受けたので、慣れが必要だと思う。ワイアレス・マイクでありがちな遅延している感じは全くなかった。

次に楽器用トランスミッターをエレキギターでテスト。コード・ストロークや指弾き、ブリッジ・ミュートなどさまざまなパターンで演奏してみると、全体の音像がしっかりと出て、ワイアードとそん色ない出音の印象だ。ジャックに直接トランスミッターを差し込むので、前面に差し込み口があるタイプでは、少し目立つかもしれない。しかし、しっかり挿さるので落ちそうという感じはしなかった。

CWG241Sにはボールペン・サイズのマイクも付属。クリップ式なので、管楽器などでの使用が想定できる。吹かれの対策として、スポンジを付け、取り付け位置の調整をしっかり決めると良いだろう。さらにこの楽器用トランスミッターは、ミニ・プラグでも接続可能。スマートフォンのイアフォン・ジャックにも取り付けることができるので、筆者のAPPLE iPhoneで、電波受信距離のテストをしてみたところ、地下1階にある原宿ストロボカフェから地上へ出て約20mは受信可能だった。建物などの障害物もあり、厳しい条件だったが、感度も良い印象。例えばiPadのDJアプリを使い、“動けるDJ”といった新しいステージ・パフォーマンスもできるのではないだろうか。

筆者が学生時代、ワイアレス・システムは高価なもので、やっている音楽性や活動規模などもあったが、なかなか手に入れようという気すら起きなかったものだ。しかし時代は変わり、手の届きやすい価格帯で各メーカーからワイアレス・システムが発表されてきた。気兼ねなく手に入れられ、音質もワイアードとそん色ないとなれば、音楽のあり方が多様化していく中でのパフォーマンスでも、新しいアプローチが生まれる手助けになるだろう。

 

▲CWG241S

▲CWG241S

 

▲CWG241Sに含まれるセット。各セット共通の機器は、レシーバーのCWG241、バッテリー・チャージャーのBC2、トランスミッター用リチウム・バッテリーのICR18500となっており、こちらにはCWG240に装着できるマイクも付属する

▲CWG241Sに含まれるセット。各セット共通の機器は、レシーバーのCWG241、バッテリー・チャージャーのBC2、トランスミッター用リチウム・バッテリーのICR18500となっており、こちらにはCWG240に装着できるマイクも付属する

 

 

link-bnr3
サウンド&レコーディング・マガジン 2018年1月号より)

CLASSIC PRO

CWM241S

オープン・プライス(市場予想価格:25,800円前後)
※表示している価格はニュース掲載時点のものです。また税込/税抜についてはメーカーの表示したものに準じて記載しています。

【SPECIFICATIONS】
CWG241(レシーバー) ▪受信周波数:2.4GHz ▪周波数特性:20Hz〜20kHz ▪感度:−95dBm ▪SN比:115dB(A) ▪出力レベル:−10~+20dB ▪パワー・アンプ出力:1,000W ▪外形寸法:210(W)×180(H)×40(D)mm ▪重量:750g CWM240(ハンド・マイク) ▪送信周波数:2.4GHz ▪周波数特性:20Hz〜20kHz ▪送信出力:2mW/10mW(切替式) ▪外形寸法:248(W)×51(φ)mm ▪重量:255g CWG240(楽器用トランスミッター) ▪送信周波数:2.4GHz ISMバンド ▪バンド幅:83MHz ▪外形寸法:68(W)×287(H)×47(D)mm ▪重量:104g

TUNECORE JAPAN