YAMAHA RIVAGE PM10導入事例 Case1&2

REVIEW by 編集部 Photo:Hiroki Obara、Chika Suzuki 2016年9月29日

YAMAHA RIVAGE PM10導入事例

YAMAHAのデジタル・ミキシング・コンソール“PMシリーズ”の最新版RIVAGE PM10。ここでは、サウンドクオリティ、操作性、機能、信頼性、拡張性など、世界が認める本機の導入事例を紹介していく。

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最初は、自身初となるソロ六大ドーム・ツアーを成功させたEXILE ATSUSHIのライブ。オペレートを務めたスターテックのサウンド・エンジニア、志村明氏に話を聞いていこう。

8月に行われた東京ドーム公演にて

8月に行われた東京ドーム公演にて

新開発のマイクプリとSILKで期待以上のサウンドを実現できました

EXILE ATSUSHIが六大ドーム・ツアーを成功させた要因の一つには、志村氏がオペレートしたRIVAGE PM10の存在があるだろう。まずは同機器の導入経緯について聞いてみた。

「我々の携わっている現場は大規模な会場が多く、これまではそれに対応できるデジタル・ミキサーYAMAHA PM1Dを使っていたのですが、RIVAGE PM10は待ちに待った後継機ということで導入したのです。しかも、今回のライブのように、生楽器が主体で、120chを超えるようなプランでも1つのコンソールに集約できる本機は、もってこいだと思いましたね。実際にはモニター卓として2台使っているので、合計3台のRIVAGE PM10を稼働させています」

サウンド面に関して志村氏は、「次の世界に入った」と評し、こう続ける。「既存よりも一段階上の音質を求めていくなら、96kHzが標準になるようなシステム構築ができるコンソールが必要ですが、本機は期待以上に応えてくれました。特にマイクプリの解像度が素晴らしく、RUPERT NEVE DESIGNSのSILKプロセッシングもすごく効果的なんです。アナログとデジタル両方の良さを最大限発揮していると言えますね」

さらに操作性についても、UIが細かいところまで手が行き届き、タッチ・パネルとつまみと両方備えられている点も好印象だと言う。最後に志村氏はこう締めくくる。

「今後のメイン・コンソールとして、色んな場面で使っていくと思いますね。あとは我々がどう使いこなしていくかにかかっているのではないでしょうか」

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続いて、大阪・吹田市に本社を構えるセカンドステージ株式会社。舞台音響から始まり、ライブ・ハウス事業、舞台照明、企画制作、映像部そしてワイアレス・マネジメントまで、ワンストップでサポートする当社がRIVAGE PM10を導入した理由とは? 代表の若松吉己氏、SoundDivision荒木康至氏、サウンド・エンジニアの松原智也氏、近藤秀樹氏、金丸修人氏に話を聞いた。

セカンドステージの本社にて。右から若松吉己氏、金丸修人氏、荒木康至氏、松原智也氏、近藤秀樹氏

セカンドステージの本社にて。右から若松吉己氏、金丸修人氏、荒木康至氏、松原智也氏、近藤秀樹氏

さまざまな現場で活躍するPAコンソールとして大いに期待しています

 セカンドステージがRIVAGE PM10を導入したのは、2016年の初旬のこと。荒木氏は「これまで弊社は、YAMAHAのデジタル・ミキサーを使ってきて、フラッグシップ機の新しいコンソールをずっと待ち望んでいた中、RIVAGE PM10が登場したので、すぐに導入することになったのです」とその経緯を語ってくれた。若松氏も、「これまで使用してきて、“安心のYAMAHA”というイメージをずっと持っていますので、導入に不安はありませんでしたね」と念を押す。

最初に使用したのは、3月に神戸で行われたバンドのワンマン・ライブ。機材サポートという形でのデビューだった。その時の印象を荒木氏は「新しいマイクプリによる音の良さは、今までと違うとすぐに実感しましたね。SILKの、特にBLUEの音の厚みは、これまでのEQでの音作りとは全く異なる新しい感覚でした」と語る。さらに松原氏は「新開発のマイクプリを通して入ってくる音の密度が高く、そこからさらにエフェクトでいろいろ色付けもできるので、使っていて楽しい卓です」と印象を語り、金丸氏は「内部的にもこれからどんどん拡張していく要素もあるので、わくわくするような卓になりそうですね」と、近藤氏は「音質面の向上はもちろん、使い勝手も良くなっていました」と期待を寄せる。セカンドステージとしての今後の展開について、荒木氏に尋ねてみた。

「弊社としては、イベントやミュージカルなどでも使用が多くなると思います。ツーマン・オペレーションでやってみたいですが、その期待にもしっかり応えてくれそうですね」

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[RIVAGE PM10とは]

アナログ部とデジタル部から成る、新開発の“ハイブリッド・マイク・プリアンプ”を搭載。デジタル段には、YAMAHA独自のモデリング技術VCMテクノロジーでRUPERT NEVE DESIGNSのSILKプロセッシングをモデリングしたトランスフォーマー回路を内蔵している。トップパネルにはYAMAHA定番のSelected Channelセクションとタッチ・オペレーションに対応した液晶パネルを搭載。さらにシーン・メモリーなど機能面の実用性も向上した。

 

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