プロが信頼を置くワイアレス・マイク・システム LINE 6 XD-V75〜第3回:PROFIT

プロが信頼を置くワイアレス・マイク・システム LINE 6 XD-V75 by Sound & Recording Magazine編集部 2015年11月25日

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活況を呈するPA関連機材にあって、近年各メーカーが新製品を投入し注目を集めているのが、2.4GHz帯のワイアレス・マイク。免許不要で運用が可能な上、高域の再現性などの点で有利と言われている。LINE 6 XD-V75はその2.4GHz帯を採用したデジタル・ワイアレス・マイク・システム。24ビット/48kHzの解像度を保ったままロスの無い伝送が可能ということもあり、プロフェッショナルなSRの現場での導入例も増えてきた。今月は埼玉県越谷市のPAカンパニーPROFITを主宰する野中明氏に、XD-V75の活用法について聞いた。Photo:Hiroki Obara

そのまま現場で使える音質クオリティが導入の決め手

XD-V75導入の経緯について、野中氏は「付き合いのあるPAカンパニーで、LINE 6のワイアレス・システムを使っているところが多かったんです」と語る。

「それで試用してみたのですが、私自身2.4GHz帯の製品を使うのは初めてだったので、正直、最初は半信半疑でした。しかし実際に使い始めてみると、思っていた以上に遅延が少なかったですし、音質も優れていました。特に“LINE 6モード”はゲインも高く、そのまま現場で使える音のクオリティでしたので、導入を決めました。それ以降は少しずつ買い足していき、現在では8波を管理/運用しています」

▲XD-V75のハンドヘルド・モデルは10種類のマイク・モデリングを内蔵。野中氏はベーシックな“LINE 6モード”の音質を気に入っているとのこと

▲XD-V75のハンドヘルド・モデルは10種類のマイク・モデリングを内蔵。野中氏はベーシックな“LINE 6モード”の音質を気に入っているとのこと

PROFITの業務内容の半分はイベント、半分は舞台のPAとなっており、「主にイベントでXD-V75を活用しています」とのことだ。

「他と比べてLINE 6の製品は導入コストが低く抑えられるので、クライアントに対して予算的にも提案しやすいですし、その割に音のクオリティが高く、本番でも満足していただけることが多いです」

一方、舞台で使用する場合は、「2.4GHz帯は電波の直進性が高いので、セットなど遮蔽物に気を付ける必要があります」と野中氏は続ける。

「2.4GHzは多チャンネルでの使用時に落ちるという話をまれに聞きますが、弊社で使っている限り、これまでそうしたケースはほとんどありません。とは言え、ワイアレス運用の“基本”をいま一度見直す必要はあるかと思います。まず、“レシーバーのアンテナは有視界に設置する”といった基本的なことができていないケースが多いんです。また、“レシーバーの上に携帯電話やコンピューターを置かない”などのベーシックな決まり事も、意外と現場で守られていないことが多い。アナログのワイアレスでもそうした行為は御法度ですが、2.4GHz帯の場合はその影響が顕著に出るので、特に気を遣うようにしています。あとは本当に根本的な部分ですが、アンテナを“背負って”しまうとダメですね」

 

2.4GHz帯のワイアレスはB帯に代わり得る規格

昨今は、マイクだけでなくギターの音声や照明のDMX信号もワイアレスで制御する製品が増えてきた。「現場ではお客さんが飛ばしているWi-Fiが干渉の原因になる場合もありますし、PAエンジニアにはその辺りのリテラシーが求められている感はあります。XD-V75はある意味で気軽に買える価格帯の製品ですが、だからと言ってイージーに使ってしまうと、いろいろと問題が出てくるでしょう」と野中氏は続ける。

「とは言え先述したように、“電波の嫌がることをしない”という基本さえ守っていれば、全く問題無く使えますよ。弊社はたまにアイドルのイベントを手掛けることがあり、その際はXD-V75を追加レンタルして10波を同時に使用することもありますが、それで落ちたことは一度もありません」

野中氏は「最近、PAの現場では2.4GHz帯のワイアレス・システムを見かける機会が次第に増えてきました」と語る。

「2.4GHz帯は新製品も多く出てきていますし、B帯に成り代わり得る規格ではないかと考えています。A/B帯の製品と併用する場合も電波干渉のことを考えなくていいので、現場ではすごく助かります。XD-V75は予算の少ないイベントでも提案しやすいですし、仲間のPAカンパニーも所有しているので、機材の貸し借りという面でもスムーズになりました。弊社にとって導入したメリットは大きかったですね」

 

▲PROFIT主宰の野中明氏。XD-V75やコンパクトなPA用スピーカー・システムNEXO GEO M6をそろえ、イベントや舞台のPAを中心に活躍

▲PROFIT主宰の野中明氏。XD-V75やコンパクトなPA用スピーカー・システムNEXO GEO M6をそろえ、イベントや舞台のPAを中心に活躍

LINE 6 XD-V75
オープン・プライス:市場予想価格65,000円前後

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世界中でライセンス無しに使用できる2.4GHz帯を採用したデジタル・ワイアレス・マイク・システム。独自のDCLテクノロジーにより、24ビット/48kHzの解像度を保ったまま最大14chの同時伝送が可能。10Hz〜20kHzの周波数特性、120dB(A-weighted)のダイナミック・レンジを実現している。写真のハンドヘルド・マイクとレシーバーのセットのほか、ラベリア・マイクのセット、ヘッドセット・マイクのセットなどをラインナップ。

 

問合せ:ヤマハミュージックジャパン LINE 6 インフォメーションセンター 
TEL:0570-062-808、03-6701-0038

 

 

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