私が使うSOFTUBEプラグイン 第6回 牧野”Q”英司

私が使うSOFTUBEプラグイン by 牧野"Q"英司 2017年8月24日

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エンジニア/クリエイターが、お気に入りのSOFTUBEプラグインを紹介する本連載。6回目は牧野”Q”英司氏が登場。自身のスタジオ、atelier Qにはさまざまなアウトボードを取りそろえているが、その中で牧野氏はどのようなSOFTUBEプラグインを活用しているのだろうか?

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【プラグイン概要】アナログとデジタルのハイブリッド・ディレイ。ディレイ・タイムは1〜1,000 msで、3つの真空管ステージを備え、サウンドのキャラクターを決定付けている。トーン・コントロールはパッシブで、ザラつきのあるフィードバック機能のほか、テンポ同期機能も搭載

【プラグイン概要】アナログとデジタルのハイブリッド・ディレイ。ディレイ・タイムは1〜1,000 msで、3つの真空管ステージを備え、サウンドのキャラクターを決定付けている。トーン・コントロールはパッシブで、ザラつきのあるフィードバック機能のほか、テンポ同期機能も搭載

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​ サウンドにクセのあるプラグインで、かなり気に入っています。プラグインの種類は“Delay”ですが、僕はいわゆるディレイとしての使い方ではなく、リバーブの代わりとして使っているんです。これを使うと、サウンドのキャラクターはダークな感じになり、押し付けがましく前に出て来ないですし、ひずみ成分が加わります。だから、良い意味でほかの音となじむんです。普通のデジタル・ディレイを使うと存在感が出てしまうんですけど、アナログの真空管の質感を備えたプラグインですから、ちょうど良いところに音が存在する。そういう意味で、リバーブとして活用するために使っています。

このプラグインはインサートに入れるだけで音が変わるんです。本当にアナログの真空管の質感が加わるイメージで、それだけでも意外と使えるのが好きなポイントなんです。僕がよく使うのは歌とギターで、要所要所でインサートしています。まだ試したことはないですが、ブラス・セクションにも合いそうですね。

Tube Delayは、何かのエミュレーションをしているわけではなく、オリジナリティを追求した振り切ったプラグインだと思います。

製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/td/

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 SOFTUBEが開発した独自のリバーブ・アルゴリズム、“True Stereo Algorithm”を搭載したプラグイン。ミックスとボリューム以外のパラメーターは、プリディレイ、タイム、カラーの3つのみで、使いやすいインターフェースになっている。さらに詳細のパラメーターを備えた上位版、TSAR-1も用意されている

SOFTUBEが開発した独自のリバーブ・アルゴリズム、“True Stereo Algorithm”を搭載したプラグイン。ミックスとボリューム以外のパラメーターは、プリディレイ、タイム、カラーの3つのみで、使いやすいインターフェースになっている。さらに詳細のパラメーターを備えた上位版、TSAR-1も用意されている

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​ デジタル・リバーブには幾つか名機がありますが、それらをまねているわけではなく、独自の設計で作られています。一番気に入っているポイントは、操作が簡単なところ。音の印象は明るい感じで、僕はLEXICON 480Lにも明るいイメージを持っているんですが、それとはちょっとキャラクターが違うんです。太くはないけど薄いわけでもなく、あまり深くかけなくても抜けが良い。タイムでは、デジタル・リバーブによくあるホールやルームといった設定を選ぶのですが、どこにもまねをしていないオリジナリティがあります。1980年代、90年代の“あの感じ”に、明るくツヤを出した印象です。だから、そういった年代のテイストにはとても合うと思いますよ。

僕はドラムの打ち込みものに使うことが多いですね。というのは、生ドラムに使うと、ハイハットなどのかぶりの音にリバーブがかってしまうことがあり、効果的ではありません。なので、しっかりサンプリングされた音源に合います。いろいろなアーティストの楽曲で、明るい感じにしたいときに使うことが多いです。あとはインターフェースがいいですね。架空の実機というか。機材を買うときに、見た目って大事ですから。

製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/tsar1r/

 

Profile

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牧野”Q”英司

Profile:マグネットやツー・ツー・ワンなどのスタジオで務めた後に、1993年からはフリーランスに転身。これまでにCocco、アンジェラ・アキ、BUMP OF CHICKEN、スピッツ、元ちとせ、MONGOL 800など、多数のアーティストの作品を手掛けている(Photo:Hiroki Obara)。

マスタリングに適した3製品のスペシャル・セールを実施

9月1日〜30日の期間限定で、“Mastering month”と題しSOFTUBEプラグイン3製品のスペシャル・セールを実施する。オリジナル・ハードウェアを入念にモデリングしたDrawmer 1973マルチバンド・コンプレッサーやAbbey Road Studiosイコライザー、そしてConsole 1のオプションSSL XL 9000 Kの3製品が最大30%オフのスペシャル・プライスで入手可能。詳細はmi7.co.jp/softube

▲Drawmer 1973

▲Drawmer 1973

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