「坂本龍一|設置音楽コンテスト」結果発表!

坂本龍一|設置音楽コンテスト by サウンド&レコーディング・マガジン編集部 2017年12月5日

Photo:Ryuichi Maruo

Photo:Ryuichi Maruo

入選作品はICCにて開催の「坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 《IS YOUR TIME》」で上演決定!

2017年に8年ぶりの新作『async』をリリースした坂本龍一。それに合わせてサウンド&レコーディング・マガジンと共同で、「坂本龍一|設置音楽コンテスト」と題した、マルチチャンネル作品のコンテストを開催いたしました。このたび審査が終了し、最優秀作2作品、優秀作1作品、佳作6作品が決定しましたので、坂本龍一によるコメントともに発表いたします。

【最優秀】
Tanapon Chiwinpiti 「…auf sprechen」
電子音と具体音のミックスのさせ方がとてもセンシティブ。それらの音の空間の配置もとてもよいので、VR作品を見ている/聴いているかのよう。こういう音楽はサラウンドという環境からインスパイアされるところも大きいのではないか。いつまでも聴いていたい。

【最優秀】
Asako MIYAKI 「Afterimage」
ドラマ性がとても強い。短い時間のなかに、映画のシーンのようにカットや感情や状況が変わっていくのが面白い。抽象的なVR作品ではなく、ドラマを見ているかのよう。

【優秀】
Akihiko Matsumoto 「Preludes for Piano Multichannel Installation Version」
これは多分ピアノの音だけを素材に、音をプロセスして作り上げたものだろう。とてもコンセプチュアルな作品。たくさんのヴァリエーションができそうだ。

【佳作】
Markus Muench 「field_」
Shota Hishiyama 「Fetus」
Satoshi Fukushima 「gladiolus white」
Shogo Isozaki 「projection」
Co-Sonus (Megumi Yamada & Chigusa Fukushima) 「Co-Sonus」
Mayu HIRANO 「kiun no ma」

●総評
「最優秀」「優秀」「佳作」も含めて、それぞれ空間的な配慮がよくされている。一部の現代音楽を除いて、例えオーケストラだとしても、その音楽の発想や作り方は2次元の空間時間に基づいていたと思う。そしてその期間は数世紀と長かった。一方ヨーロッパ以外では3次元的な発想の音楽もあった。あるいはヨーロッパにおいても、輪になって歌いながら踊る音楽/ダンスは3次元的なものと言えよう。今後、大きく3次元であるからこそ発想できる音楽が生まれてくる予感がする。

入賞した9作品については、2017年12月9日(土)〜2018年3月11日まで東京・NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]にて開催される「坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 《IS YOUR TIME》」展において、マルチチャンネルによって上演されます。展覧会の詳細については下記のWebページをご覧ください。

「坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 《IS YOUR TIME》」

 

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