麗(the GazettE) × Apollo Twin MKII

UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin MKII登場! by サウンド&レコーディング・マガジン編集部/撮影 :八島崇 2017年1月20日

麗(the GazettE) × Apollo Twin MKII

メタリックかつゴシックな世界観で魅せるロック・バンド=the GazettEのギタリスト、麗(URUHA)。サンレコ2017年1月号の「プライベート・スタジオ特集」でも制作スペースを披露しているように、レコーディングへの深い造詣も持つ人物だ。既にUADユーザーでもある彼にApollo Twin MKIIを試用してもらった。
 

太い低域とクリアな高域のA/D部に進化を感じる
ギター演奏にしっかり付いてくるUnisonも素晴らしい

 

▲ 麗(URUHA)

▲ 麗(URUHA)


 

ライブでも重宝しているUADプラグイン

麗は現在、DSPアクセラレーターのUAD-2 Satellite Thunderboltを3台所有し(Octo×2台、Quad×1台)、ギター・サウンドを練り上げるためにUADプラグインを活用している。彼がUADプラグインを愛用することになった経緯をこう語る。

「今までいろんなアンプ・シミュレーターのプラグインを試してきたのですが、音が“硬い”というニュアンスがぬぐえなかったんです。実機のアンプ・ヘッドは良い具合にハイ落ちして、真空管の温かみが加わるのですが、それをうまく再現できるプラグインが無かった。でもUADプラグインを試しに使ってみたら、そこがしっかり再現されていて驚きました。そうした質の高さはUADのアンプ・シミュレーター系プラグイン全体で共通していて、特に僕はMarshallとENGLのプラグインをよく使っています。もちろん利便性の高さも自分にとって非常に重要な部分で、今ではUADプラグインを軸にギター音色を作っています」

▲麗が普段から多用しているUADプラグインのMarshall JMP 2203

▲麗が普段から多用しているUADプラグインのMarshall JMP 2203

アンプは使わずにシミュレーターのみでギター・サウンドを作るのが麗のやり方。しかも制作のみならず、彼はライブでもUADプラグインをフル活用している。

「会場にパソコンを持ち込んで、リアルタイムにUADプラグインをかけています。ギターから出したライン信号を4~5系統に分岐し、クランチ系のバッキング/エフェクトもの/ギター・ソロなどチャンネルを分けてそれぞれにUADプラグインをかけ、曲の展開に沿ってテックの方にチャンネルを切り替えてもらいながら演奏しています。あくまで自己流のやり方なのですが、本番でのトラブルは今のところ無いですね」

▲試用時のセッティング。APPLE Mac ProにApollo Twin MKIIを接続し、AVID Pro Toolsとともに使用。スピーカーはBAREFOOT MicroMain 27、GENELEC HT206B、PERONIS SOUND Model42 MK2を切り替えながらモニタリング

▲試用時のセッティング。APPLE Mac ProにApollo Twin MKIIを接続し、AVID Pro Toolsとともに使用。スピーカーはBAREFOOT MicroMain 27、GENELEC HT206B、PERONIS SOUND Model42 MK2を切り替えながらモニタリング

 

高価モデルと比べてもそん色の無い音質

そう語る麗だが、オーディオI/Oに関してはUAD対応のものではなく、他社製のものを使用してきた。つまりUAD対応オーディオI/Oを試すのは今回が初めてとなる。

「まず黒いボディがルックス的に好みです。そしてこのコンパクトさが良い……Thunderbolt対応のオーディオI/Oはまだまだ選択肢が少ないですし、それでいてUADプラグインが使えるというのは大きい。UNIVERSAL AUDIOというブランドの信頼性も魅力です」

▲イージー・オペレーションで「マニュアル無しでも大まかな操作はすぐにできた」と麗

▲イージー・オペレーションで「マニュアル無しでも大まかな操作はすぐにできた」と麗

そして肝心の音質に関して、こう評価する。

「僕も同価格帯の他社のコンパクト・オーディオIOを使ったことがありますが、音質的に気になるところがあったんです。でも、Apollo Twin MKIIはそれらよりもハイファイ……音を入力したときの劣化が感じられないというのが最初の印象でした。さらにしっかりと音質をチェックするため、僕がいつも使っているI/Oとギターのライン入力で音質比較をしてみました。結果は、低域の太さと高域のクリアさでApollo Twin MKIIの方に軍配が上がった……より輪郭がハッキリする音になったんです。今まで使っていたI/Oは高域がギラついたキャラクターだったということも分かりました」

そのコメントを裏付けるように、こんな本音も語ってくれた。

「チェック前は、自分がずっと使ってきたI/Oは高価な機材なので、“何だかんだ言って、やっぱりApollo Twin MKIIよりも良いだろう”と思っていたんですよ。でも入力音を聴き比べてみて、“え、Apollo Twin MKIIの方が良い!?”と驚いた……僕のオーディオI/Oには愛着があったので、若干ショックでしたね。やっぱりAD/DAの進化でクオリティもだいぶ変わるんだなと実感しました」

▲エレキギターでのチェック。フロントのHi-Zインにケーブルを直挿ししてライン入力した

▲エレキギターでのチェック。フロントのHi-Zインにケーブルを直挿ししてライン入力した

▲アコギにマイクを立ててのチェック。リア・パネルにあるXLR/フォーン・コンボ入力に接続

▲アコギにマイクを立ててのチェック。リア・パネルにあるXLR/フォーン・コンボ入力に接続

 

小型I/Oの中では最高と言えるクオリティ

初めて試したUAD対応オーディオI/Oということで、Apollo Twin MKIIのUnison機能にも強いインパクトを受けたようだ。

「初めてUnisonを使ったのですが、素晴らしいです。僕はいつもDAW上でUADプラグインをかけていたのですが、Unisonは入力段から演奏にしっかり付いてきてくれるのがうれしい。今まで経験したことの無い感動で、“これでギターを録ってくれ”と言われているような感覚がありました。今回はMarshallのプラグインで試しましたが、ぜひENGLのプラグインもUnisonで使ってみたいので、対応ラインナップが今後もっと増えてくれることを期待しています」

やはり生粋のギタリストだけに、シミュレートした実機の入力インピーダンスまでも再現するUnison機能は大きな魅力だったようだ。

▲Unisonにはアンプ・シミュレーターも多数対応している

▲Unisonにはアンプ・シミュレーターも多数対応している

なお、本機はバス・パワーには対応していないが、それも「逆にいいと思う」と麗は語る。

「やっぱりDSPの負荷や安定性を考えると、専用電源がある方が安心です。特に僕はライブでも使うため、不安無く演奏したいですからね」

取材中、何度も音質面の良さについてコメントをくれた麗。最後にApollo Twin MKIIをこう評する。

「特にAD/DAのクオリティが僕としては非常に満足いくものでした。現在の僕のシステムに、入力部の選択肢としてApollo Twin MKIIを加えたら良さそうだなと思います。もちろん、ギタリストが宅録を始める最初の一台としてもいいでしょうし、コスト・パフォーマンスは非常に高いです。間違いなく、自分が試したコンパクトなオーディオIOの中で、総合的にApollo Twin MKIIが一番良い製品だと思います」

 

Profile:麗(URUHA)

5ピース・バンド、the GazettEのギタリスト。2006年に武道館、2010年には東京ドーム公演を実現し、2013年にはバンド初のワールド・ツアーを敢行。これまで8枚のオリジナル・アルバムを発表している。

uruha
 

Recent Work

SRBL1736_G_TROIS_Tall_DVD_Cover_FRONT_FIX
『the GazettE WORLD TOUR 16 DOCUMENTARY DOGMATIC -TROIS-』(DVD and Blu-ray)
the GazettE

ソニー:SRBL- 1736(DVD)、SRXL-118(Blu-ray)
2017年1月25日発売
[特設サイト] http://the-gazette.com/worldtour16-dvd/
 
 

Apollo Twin MKIIのラインナップと価格

apollo_twin_mkii
Apollo Twin MKII / Solo
オープン・プライス(市場予想価格:79,000円前後)

Apollo Twin MKII / Duo
オープン・プライス(市場予想価格:102,000円前後)

Apollo Twin MKII / Quad
オープン・プライス(市場予想価格:148,000円前後)
 
なお、Windows専用のApollo Twin USB Duo (Silver)は引き続き販売される。

digimart-bnr

 

製品ページ

https://hookup.co.jp/products/universalaudio/index.html

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