第40回 意外と知らない掃除のポイント

中山浩佑のトランペット初級セミナー by 中山浩佑 2012年6月5日

掃除を怠ると楽器が上達の妨げになってしまうかもしれませんよ!

今回は演奏する為の大切なパートナーである楽器の手入れについてお話したいと思います。

実はすごく大切な”掃除”。この掃除をやるかやらないかで、楽器の上達に影響を及ぼす可能性もあるのです。

トランペットのボアサイズは、髪の毛一本以下の違いでサイズが変わります。

もともとMLボアだった楽器も、掃除を怠りヘドロが固まった状態で放置していると、Mボアやそれよりも小さいボアになりかねません。

そして楽器が錆びてしまい緑青(ろくしょう。青サビのことです)が発生してしまうと、楽器の管体にサビが寄生し、二度と取れなくなってしまいます。サビも定期的に出続けてしまうし管体も痛んでしまうので、できるだけそうならないようにしましょう。

汚れによって、楽器自体が持つ「響き」「音程」「音のツボ」が変わってしまい、結果的にミスをおこしやすくする要因になる場合があります。

楽器は音を出すだけでなく、“自分を育ててもらう”という側面がある一方で、“自分の上達の邪魔をする”という側面もあります。自分をよりサポートしてくれる楽器を使うために、やはり掃除は必要不可欠です。

練習はするけど、なかなか掃除をしない、という人は多いと思います。それだと自分の足を引っ張ってしまう可能性もあるため、できるだけこまめに掃除するようにしましょう。

それでは掃除のポイントをピックアップしていきたいと思います。

 

楽器の表面を拭きすぎない&お湯で洗う

楽器の表面をクロスで拭くことはすごく大切なんですが、極端に拭きすぎは禁物。楽器に付いた手の脂を拭き取るくらいで十分です。というのも、クロスで楽器を綺麗に磨きすぎると楽器の抵抗感が増してしまうことがあるからなんです。

お薦めの楽器表面の掃除方法はシャワーを使う事です。ぬる目のお湯で脂を流し、終わった後は付いた水分をしっかり拭き取るのが一番楽器に負担が少なく、脂も綺麗に取れて、楽器の寿命を延ばす事ができると思います。

可能であれば毎日やるといいですね。

 

マウスピース差しこみ部分の掃除

これ意外とみんなやってないんですけど、マウスピースを差すレシーバーの部分(吹き口)は掃除が必要です。

この部分は意識的に掃除しないと、スワブを通してもそこにスワブが触れないため汚れがたまっていってしまいます(ちなみにスワブはマウスピースを差す吹き口と逆から通すようにしましょう)。

この部分を掃除するかしないかで、楽器の良さが大きく左右されます。音の反応、音色の明るさがまるで変わります。つなぎ目がちゃんと段差になっている事が重要になります(汚れが溜まると段差がなくなる)。

特にマウスピースからピストンまでの管のつなぎ目は特に影響しやすいので(逆に言えばマウスピースから離れれば離れるほど影響は薄れる)こまめに掃除するようにしましょう。

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▲ギャップ(マウスピースとマウスパイプの隙間)と呼ばれる部分。ここのつなぎ目は汚れが溜まりやすい

掃除方法は、竹楊枝(ちょい長めの爪楊枝でもいい)とティッシュがあれば大丈夫。以下の手順を参考にしてみてください。

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▲まずはつなぎ目を楊枝で掃除する


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▲最後に楊枝にテッシュをつけて、管のつなぎ目を拭き取れば大体綺麗になる

できれば3日に1回は掃除するようにしてください。

 

マウスピースを洗う

マウスピースも楽器同様ヘドロが溜まってしまうので、毎日吹き終わったら水で洗うようにしましょう!

口を付ける部分なので衛生的にも綺麗に保つ必要があります。特にマウスピースのリムが大きくえぐれていたり、深い傷が入ってる物は衛生的に良くないので、気をつけましょう。

 

今週はここまで。来週も引き続き楽器の掃除についてお話したいと思います。

 

中山浩佑

本名・中山浩介。1985年03月10日 大阪生まれ。トランペットを15歳から始める。尚美学園大学音楽表現学科Jazz&Popsコース Trumpet科卒業。トランペットを、ERIC MIYASHIRO、西村浩二、木幡光邦、松島啓之、奥村晶、辻本憲一、生川耕次郎、各師に師事。在学中よりスタジオワークを中心にライブ、作、編曲、ミュージカルやTVなどジャンルにとらわれずにオールマイティに活動中。数多くのTVCMや映画音楽、ジャニーズやJ-Pops、演歌、クラシックなどの録音に参加。
ライブ活動では自己のバンドを始め、エリック宮城EMBIGBAND(サポート)、木幡光那923BigBand、メジャーアー ティストのツアーなど、他にも様々なジャンルのバンドに参加し、SAX&BRASSマガジンへの執筆や、個人でのレッスンや高校に招かれてレッスン、ゲスト演奏などクリニシャン、プレイヤーとして、 後世の音楽家の育成にも積極的に取り組んでいる。トランペットの他に、口笛、ホルンなども演奏している。



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